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上司に「間違っています」と指摘したら不機嫌に…。自分は“何も知らないアホ”を演じて得をする、ひろゆきの仕事で使える“ズルい”言いまわし

日刊SPA! 2024年10月19日 8時46分

仕事やプライベートで「なぜかうまくいく人」は、どんな言葉を使っているのか? 実は賢い人ほど、相手から期待通りのリアクションを引きだす「ズルくてうまい言いまわし」を日頃から駆使している。
どんな言葉を使えば物事がスムーズに進むのか? 様々なシチュエーションごとに「ダメな言い方」「うまい言い方」を解説した、ひろゆき氏の新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』から、テクニックの一部を紹介しよう。

◆上司の間違いを傷つけずに正す言葉

企画会議中に上司が事実を勘違いしたまま企画の方向性を決めてしまった。このままいくと変な方向に話が進むリスクが……。友達なら、「それは違うよ」と否定できるが、上司だとなかなか言いにくい。相手を傷つけず事実誤認を伝えるいい言い方はあるのか?

◆自分は“何も知らないアホ”を演じて、上司に自らの間違いに気づいてもらう

どんなに記憶力がいい人でも、先天的な特殊能力でもない限り、記憶違いや勘違いをすることなんてザラにあります。だから覚え違いを指摘されるのなんて、普通のこと。記憶力がよくない僕からすると、間違いを指摘されるのはむしろ正しい情報を知ることができて助かります。

しかし、メンツとかプライドを重視する人だと、ちょっと話が変わってきます。そういう人に正面から「その情報、間違っています」と言おうものなら、「間違いを指摘される=バカにされた、恥をかかされた」と勝手に捉えられ、不機嫌になったりキレられたり、面倒くさくなることがあるからです。

この解決法をネットなどで調べると、「大変申し上げにくいのですが」とか「僭越ながら」と前置きをしてから指摘するとか、「◯◯ではなく、□□ではないでしょうか?」と、やわらかい表現で指摘するといった話が出てきます。

しかし、枕詞をつけたらやわらかくなると考えるのは、楽観的すぎ。こんなのプライドが高く怒りやすい人には通用しません。後からこっそり「私も気がつかなかったのですが、調べたところ正しくは◯◯のようです」と指摘するのもNGです。

要は、「正しいのはどちらか?」という構図にするのは危険という話で、プライドが高い人にはむしろ逆効果になります。

◆間違いは指摘せずに…どうする?

では、どうすればいいか。こういうときは間違っていることを指摘せずに、相手に自らの間違いを認識してもらうように仕向けるのがベストです。

例えば、上司の記憶違いの情報をもとに資料を作れと命じられたとして、「資料を作っているのですが、おっしゃっていた情報が検索してもうまく出てこないので、URLなどがあったら教えてください」という感じで伝えてみる。自分はあくまで“情報を知らないキャラ”として動いていることにするんですね。

すると、上司が自ら調べて間違いに気づきます。あとは本人が方向修正をしてくれると思うので、流れに任せればいいだけ。簡単に言えば、アホを演じるわけです。

ただし、質問をするときに「どうせ、どこにもその情報はないだろ?」というホンネが滲み出ているとバレるので、あくまで上司の言葉を信じている感を演出することが大事。自分のことを賢いと思っている人だと猛烈な嫌みになってしまうこともあるので、演技をする際にはご注意ください。

◆上司の間違いを傷つけずに正すには…

× その情報、間違っています
◎ おっしゃっていた情報が見つからないので、URLなどを教えてください

構成/杉原光徳(ミドルマン)

【ひろゆき】
西村博之(にしむらひろゆき)1976年、神奈川県生まれ。東京都・赤羽に移り住み、中央大学に進学後、在学中に米国・アーカンソー州に留学。1999年に開設した「2ちゃんねる」、2005年に就任した「ニコニコ動画」の元管理人。現在は英語圏最大の掲示板サイト「4chan」の管理人を務め、フランスに在住。たまに日本にいる。週刊SPA!で10年以上連載を担当。新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』

―[賢い人が自然とやっているズルい言いまわし]―

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