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電車内で“雨に濡れた傘”を注意したら中年女性が逆ギレ。謝罪どころか“いちゃもん”をつけられて…

日刊SPA! 2024年10月19日 8時52分

多くの人が通勤や通学で利用する電車。毎日のように乗車するからこそ、マナーがなっていない人物に遭遇することも珍しくありません。会社員の中村桃香さん(仮名・27歳)も、電車内で嫌な思いをした経験があると語ります。
「私は、思ったことをすぐ口に出してしまうタイプなので、それが原因で揉め事に巻き込まれることが多々あります。あの日も、電車内で目の前に立った50代くらいの女性の振る舞いに納得がいかず注意したら、相手に逆ギレされてしまって……。

結果的に思いもよらぬ嫌がらせを受けることになってしまったのです。今振り返ると、私の発言は“余計なひと言”だったのかもしれません」

◆雨の日の電車内でトラブルに発展した“余計なひと言”

「日頃から電車通勤をしています。その日は雨が降っており、自宅から傘をさして駅に向かいました。ホームに着くと、傘はびしょびしょにぬれていたので、このまま電車に乗ったら他の人に迷惑がかかると思い、あらかじめタオルでしっかり傘を拭くことにしたのです」

準備万端で電車に乗り込んだ桃香さん。いつものように席に座ったところで、雨の日特有の嫌な出来事が襲いかかったと言います。

◆ぬれた傘を持った「中年女性」が乗車

「次の駅で50代くらいの女性が乗車してきました。彼女は私の目の前に立ったのですが、持っている傘から水がぽたぽた滴り落ちていて。みるみるうちに私のスカートがぬれてしまったのです。それなのに相手はまったく気づいていないようなので、これ以上迷惑をかけられたくない気持ちから『すみません!あなたの傘から水滴が落ちて私のスカートがぬれたんですけど。その傘どうにかしてくれませんか?』と注意したのですが……。

彼女は悪びれる様子もなく『雨が降っているのだから仕方ないじゃない!』と言い返してきました」

相手から謝罪の言葉がなかったことに桃香さんはただただ驚愕するしかなかったのだとか。

◆謝罪するどころかいちゃもんをつけてきて…

「そんな私の様子を見て『じゃあ、どうしろって言うのよ』とケンカを売ってきたのです。すかさず『タオルで傘の水滴を拭き取るなりしてください』と指摘すると、彼女はしぶしぶそれに応じて『これでいい?』とあからさまに嫌味を言う始末。自分の非を認めることなく、ただ突っかかってきた彼女にはらわたが煮えくり返る思いでした」

もう顔も見たくないと思った桃香さんはすぐに席を立ったそう。

しかし、さらなる嫌がらせを受けることに……。

「だんだん車内が混んできたこともあり、彼女の隣に立つことを余儀なくされました。それでも、顔を突き合わせているよりはましだと思ったのです。すると次の瞬間、電車がカーブにさしかかり、大きく揺れると彼女が私に思いきりぶつかってきて。この時、少し違和感を覚えたものの、さすがに仕方ないと考えていたら彼女は何度も同じことを繰り返してきたのです。今度はバッグを肩にかけ直すふりをして、肘をつき出して私の体をグッと押してきました」

あまりの勢いによろけた桃香さんは近くに立つ40代くらいの男性にぶつかってしまったと言います。

「彼女からのひどい仕打ちにいらいらしました。元はと言えば、相手の傘が原因でスカートがぬれたと注意しただけなのに、当てつけに嫌がらせをしてくるなんて許せなくて。彼女にグッと顔を近づけて『痛いです。わざと体当たりしていますよね』と声をかけるも、相手は『何もしていない』の一点張り。でも、ここで引き下がるワケにはいかないので、大きな声で『危ないから、わざと押すのはやめてください』と注意し、周りの注目を集めることにしました」

なんと彼女は、これにも懲りるそぶりを見せなかったのだとか。

◆突如助けに入ってくれた人物とは…

「再び堂々と『私は悪くない!』と主張し始めました。あまりのことに呆気に取られていると、突然近くにいた男性が話しかけてきて。よく見ると、私がさっきぶつかってしまった相手だったので、それを怒っているのかなと思ったのですが……。

男性は『先ほどから見ていれば、あなたは身勝手なことばかりしているじゃないか』『自分のことは棚に上げて、相手に八つ当たりするなんて的外れもいいところだ』と彼女を怒鳴りつけたのです。続けて『こんなことをして相手が怪我をしたらどう責任を取るつもりだ』と一喝してくれました」

さすがに彼女も痛いところをつかれぐうの音も出ないといった様子で、次の駅で足早に電車を降りて行ったそう。

「思わぬ形で男性に助けてもらいました。早速、感謝の意を込めて彼に会釈すると、さっきまで鬼の形相をしていたのに、満面の笑みを見せてくれたのです。その一方で、自分では正しい行いをしたと思っていたけれど、黙ってやり過ごせばこんな騒ぎにならなかったのでは……と反省しました。いつも誰かが助けに入ってくれるとは限りませんからね。相手と同じ土俵に立たないことも選択肢の一つなのだと学びました」

ささいなことが原因で揉め事になるケースは少なくありません。もし混雑する電車内でトラブルが起きたら、他の人を巻き込んでしまうことも十分に考えられます。そのため、その場その場でベストな解決方法を選択したいものです。

<取材・文/菜花明芽>

【菜花明芽】
ライター。ゾッとする実録記事を中心に執筆中。カフェでのんびり過ごすことが好き。

―[乗り物で腹が立った話]―

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