過去5万本の記事より大反響だった話をピックアップ!(初公開2022年9月24日 記事は取材時の状況) * * *
こんにちは、恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーの堺屋大地です。僕はLINE公式サービス『トークCARE』にて、年間約1500件のペースでチャット恋愛相談を受けています。また知人経由で対面の相談を受けることも多く、性別・年齢問わずさまざまな方の恋のお悩みをうかがってきました。
恋愛カウンセラーの仕事を始めて一番驚いたのは不倫についての相談が多いこと。
全体の2~3割は不倫愛のお悩みで、年齢層は幅広く20代~50代の方々からご相談されています。そして、一時期は芸能人のゲス不倫スキャンダルがたびたび世の中を騒がせていましたが、一般人にも芸能人に負けず劣らずのゲス男が存在するということに、驚かされたものです。
今回は独身の加藤ナツメさん(25歳・仮名)が、数年前に古着屋で働いていた際に苦しんでいた不倫愛についてのエピソードをご紹介します。
※この記事は本人の許可を得て掲載しています。ただし、プライバシー保護のため実際のエピソードから一部変更しています。
◆シフトは2人体制、おのずと店長と二人きりの勤務
ナツメさんが働いていた古着屋は小さな店舗で、基本的にシフトは2人体制。そのため店長が出勤するときはおのずと店長と二人きりの勤務だったとか。
「不倫相手は店長です。オーナーは別にいて雇われ店長だったみたい。店長はいかにもチャラい雰囲気の人だったんですけど、結婚指輪をつけてなかったし、当時は私も性関係は奔放なほうで貞操観念がユルかったので、すぐに男女の関係になりました。具体的に言うと出勤初日から(苦笑)。初出勤が終わって店長に飲みに誘われて、ぐでんぐでんに泥酔して店長の家に連れ込まれました。『お姉さんと同居してるけど今日は帰ってこないから大丈夫』とのことだったので。でも結論を言うと、お姉さんというのはウソで、そこは奥さんと二人暮らししている家だったんです」
◆不倫と知らずに、店内のカウンターの裏に隠れて…
既婚者とは知らないまでもチャラそうだとはわかっていたので、最初は遊びのつもりだったというナツメさん。
「でも3ヶ月ぐらい店長が独身だと思い込んだままだったので、話し上手な店長にどんどんハマッていって、どっぷり好きになっちゃって。私はほぼ店長の出勤日にシフトが組まれていて、他の先輩スタッフと話す機会がほとんどなかったんですよ。今思えば私に既婚者だと知られないように、計画的にシフトを組んでいたんでしょうね。店長の家に行ったのは最初の1回きりだったんですけど、それからはお店で勤務中に関係を持つようになっていきました。お店のレジカウンターは店舗の奥にあるので、カウンターの裏に二人で隠れてしていれば、お客さんが急に入って来ても全然バレないんで」
◆3ヶ月後、ようやく店長が既婚者であると知るが…
3ヶ月後、ようやくナツメさんは店長が既婚者だと知ることになったそうです。
「その日は店長とのシフトじゃなくて女の先輩との勤務でした。楽しく雑談していたら、お店のほかのスタッフさんたちのなかで“店長がナツメちゃんを狙ってる”って噂があるという話になって、『店長って奥さんの尻に敷かれてるわりに女グセ悪いから気を付けて』と……。“奥さん”というフレーズに動揺して、そのときは笑いながら『店長と不倫なんて絶対ないんでダイジョブです』って答えましたけど、内心はめちゃくちゃパニクってました。もしデキちゃったら結婚してもらえばいいか、なんて呑気に考えてた自分のバカさ加減を恨みましたね」
◆好きになってしまっていてズルズル続く不倫関係
次の出勤日に店長と2人になり、直球で「奥さんいるの?」と聞くと、申し訳なさそうな表情で「そうなんだよ、ごめん。ちゃんと言おうとは思ってたんだけど(苦笑)」とあっさり謝罪されたそう。
「お店を辞めちゃうか、きっぱり男女の関係を断つかすればよかったんですけど、かなり好きになっていたんでどちらも選べなくて、それからもズルズルと不倫関係が続きました。でもある日、いつものようにカウンターの裏で愛し合っていたら、店長がスマホを見て焦っていて。奥さんからのLINEで、『近くにいるからちょっとお店に顔出すね』って入ってきたみたい。私と店長は慌てて服を着て、そのすぐ後に奥さんが来てギリギリセーフだったんですけど……」
◆奥さんが古着屋に来店、敗北感を覚えた意外な理由
ナツメさんは奥さんに直接会った際、「負けた」と敗北を実感したと言います。
「奥さんは店長より年上なんですけど、実はお店の先代店長だったらしいんですよ。奥さんが店長だった頃に彼がバイトで入って、結婚することになって奥さんが退社して彼が店長職を引き継いだらしいです。来店した奥さんは自分用に古着を買われて、私がレジを担当したんですけど、そのときに姉御キャラの奥さんに、『アイツ(店長)にセクハラされてない(笑)? 何かあったら私に言ってね!』って余裕の笑顔で言われて。なぜか私は心の中で『ああ、ダメだ、負けた~』って痛感しました。それと店長は奥さんに頭が上がらずにヘコヘコしていて、『情けないな』って思って、一気に幻滅していく自分にも気づきましたね」
◆奥さんが帰ってすぐにまた抱かれ…関係を切る決意
奥さんが帰ると、性懲りもなく店長はナツメさんの身体を触ってきて……。
「店長の手を振り払って拒否ればよかったんですけど、私って気まずい空気になるのが耐えられないタイプだから、求めてきた店長をまた受け入れちゃったんです。だけど、奥さんが帰ったすぐ後にまたカウンターの裏で抱かれながら、さすがにもうこのままズルズル関係を続けるのはダメだと思って。その日帰宅してから店長に辞めるという連絡をして。店長のLINEとかの連絡先を全部ブロックして関係を断ちました」
奥さんがいなくなってすぐにまた行為を再開したことに罪悪感が募ったのでしょうが、それ以上に店長の器の小ささが見え隠れしたことが、ナツメさんが一気に冷めるきっかけになったようです。
ナツメさんのように、最初は既婚者と知らずに関係が始まり、相手に奥さんがいると気づいたときにはもう後戻りができなくなっているという不倫パターンは意外と多いもの。独身者だと偽って女性に近づくとは、まさにゲスの極みの所業と言えるでしょう。
<文/堺屋大地>
【堺屋大地】
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。現在は『現代ビジネス』、『文春オンライン』、『smartFLASH』などにコラムを寄稿。LINE公式サービス『トークCARE』では、カウンセラーとして年間で約1500件の相談を受けている。X(旧Twitter):@SakaiyaDaichi
こんにちは、恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーの堺屋大地です。僕はLINE公式サービス『トークCARE』にて、年間約1500件のペースでチャット恋愛相談を受けています。また知人経由で対面の相談を受けることも多く、性別・年齢問わずさまざまな方の恋のお悩みをうかがってきました。
恋愛カウンセラーの仕事を始めて一番驚いたのは不倫についての相談が多いこと。
全体の2~3割は不倫愛のお悩みで、年齢層は幅広く20代~50代の方々からご相談されています。そして、一時期は芸能人のゲス不倫スキャンダルがたびたび世の中を騒がせていましたが、一般人にも芸能人に負けず劣らずのゲス男が存在するということに、驚かされたものです。
今回は独身の加藤ナツメさん(25歳・仮名)が、数年前に古着屋で働いていた際に苦しんでいた不倫愛についてのエピソードをご紹介します。
※この記事は本人の許可を得て掲載しています。ただし、プライバシー保護のため実際のエピソードから一部変更しています。
◆シフトは2人体制、おのずと店長と二人きりの勤務
ナツメさんが働いていた古着屋は小さな店舗で、基本的にシフトは2人体制。そのため店長が出勤するときはおのずと店長と二人きりの勤務だったとか。
「不倫相手は店長です。オーナーは別にいて雇われ店長だったみたい。店長はいかにもチャラい雰囲気の人だったんですけど、結婚指輪をつけてなかったし、当時は私も性関係は奔放なほうで貞操観念がユルかったので、すぐに男女の関係になりました。具体的に言うと出勤初日から(苦笑)。初出勤が終わって店長に飲みに誘われて、ぐでんぐでんに泥酔して店長の家に連れ込まれました。『お姉さんと同居してるけど今日は帰ってこないから大丈夫』とのことだったので。でも結論を言うと、お姉さんというのはウソで、そこは奥さんと二人暮らししている家だったんです」
◆不倫と知らずに、店内のカウンターの裏に隠れて…
既婚者とは知らないまでもチャラそうだとはわかっていたので、最初は遊びのつもりだったというナツメさん。
「でも3ヶ月ぐらい店長が独身だと思い込んだままだったので、話し上手な店長にどんどんハマッていって、どっぷり好きになっちゃって。私はほぼ店長の出勤日にシフトが組まれていて、他の先輩スタッフと話す機会がほとんどなかったんですよ。今思えば私に既婚者だと知られないように、計画的にシフトを組んでいたんでしょうね。店長の家に行ったのは最初の1回きりだったんですけど、それからはお店で勤務中に関係を持つようになっていきました。お店のレジカウンターは店舗の奥にあるので、カウンターの裏に二人で隠れてしていれば、お客さんが急に入って来ても全然バレないんで」
◆3ヶ月後、ようやく店長が既婚者であると知るが…
3ヶ月後、ようやくナツメさんは店長が既婚者だと知ることになったそうです。
「その日は店長とのシフトじゃなくて女の先輩との勤務でした。楽しく雑談していたら、お店のほかのスタッフさんたちのなかで“店長がナツメちゃんを狙ってる”って噂があるという話になって、『店長って奥さんの尻に敷かれてるわりに女グセ悪いから気を付けて』と……。“奥さん”というフレーズに動揺して、そのときは笑いながら『店長と不倫なんて絶対ないんでダイジョブです』って答えましたけど、内心はめちゃくちゃパニクってました。もしデキちゃったら結婚してもらえばいいか、なんて呑気に考えてた自分のバカさ加減を恨みましたね」
◆好きになってしまっていてズルズル続く不倫関係
次の出勤日に店長と2人になり、直球で「奥さんいるの?」と聞くと、申し訳なさそうな表情で「そうなんだよ、ごめん。ちゃんと言おうとは思ってたんだけど(苦笑)」とあっさり謝罪されたそう。
「お店を辞めちゃうか、きっぱり男女の関係を断つかすればよかったんですけど、かなり好きになっていたんでどちらも選べなくて、それからもズルズルと不倫関係が続きました。でもある日、いつものようにカウンターの裏で愛し合っていたら、店長がスマホを見て焦っていて。奥さんからのLINEで、『近くにいるからちょっとお店に顔出すね』って入ってきたみたい。私と店長は慌てて服を着て、そのすぐ後に奥さんが来てギリギリセーフだったんですけど……」
◆奥さんが古着屋に来店、敗北感を覚えた意外な理由
ナツメさんは奥さんに直接会った際、「負けた」と敗北を実感したと言います。
「奥さんは店長より年上なんですけど、実はお店の先代店長だったらしいんですよ。奥さんが店長だった頃に彼がバイトで入って、結婚することになって奥さんが退社して彼が店長職を引き継いだらしいです。来店した奥さんは自分用に古着を買われて、私がレジを担当したんですけど、そのときに姉御キャラの奥さんに、『アイツ(店長)にセクハラされてない(笑)? 何かあったら私に言ってね!』って余裕の笑顔で言われて。なぜか私は心の中で『ああ、ダメだ、負けた~』って痛感しました。それと店長は奥さんに頭が上がらずにヘコヘコしていて、『情けないな』って思って、一気に幻滅していく自分にも気づきましたね」
◆奥さんが帰ってすぐにまた抱かれ…関係を切る決意
奥さんが帰ると、性懲りもなく店長はナツメさんの身体を触ってきて……。
「店長の手を振り払って拒否ればよかったんですけど、私って気まずい空気になるのが耐えられないタイプだから、求めてきた店長をまた受け入れちゃったんです。だけど、奥さんが帰ったすぐ後にまたカウンターの裏で抱かれながら、さすがにもうこのままズルズル関係を続けるのはダメだと思って。その日帰宅してから店長に辞めるという連絡をして。店長のLINEとかの連絡先を全部ブロックして関係を断ちました」
奥さんがいなくなってすぐにまた行為を再開したことに罪悪感が募ったのでしょうが、それ以上に店長の器の小ささが見え隠れしたことが、ナツメさんが一気に冷めるきっかけになったようです。
ナツメさんのように、最初は既婚者と知らずに関係が始まり、相手に奥さんがいると気づいたときにはもう後戻りができなくなっているという不倫パターンは意外と多いもの。独身者だと偽って女性に近づくとは、まさにゲスの極みの所業と言えるでしょう。
<文/堺屋大地>
【堺屋大地】
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。現在は『現代ビジネス』、『文春オンライン』、『smartFLASH』などにコラムを寄稿。LINE公式サービス『トークCARE』では、カウンセラーとして年間で約1500件の相談を受けている。X(旧Twitter):@SakaiyaDaichi