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HKT48・松岡はなって最高かよ! その”意志”継ぐ期待のメンバーも

日刊SPA! 2024年10月23日 8時48分

9月28日、福岡サンパレス ホテル&ホールにて、「松岡はな卒業コンサート~はなって!はなって!最高かよ!~」が行われた。HKT48のシングル表題曲で2作センターを務めた経験を持つ松岡はな。このコンサートに先立って、22日には卒業公演も行われ、指原莉乃がサプライズ出演するなど盛大に劇場でのラストステージを終えていた。そして、このコンサートが正真正銘、アイドルとしてのラストステージ。そんな彼女の晴れ舞台は“最高かよ”と思わず言いたくなるような愛に包まれた空間となった。
◆●多くのメンバーに愛された松岡はな

ライブはまず、松岡が憧れと話す島崎遥香がセンターを務めた「永遠プレッシャー」からスタート。その後、松岡がHKT48に入るきっかけとなったAKB48グループ ドラフト会議の課題曲「ここがロドスだ、ここで跳べ!」を4曲目に披露した。

ここでは、同じドラフト会議でHKT48に指名され、加入した卒業生の村川緋杏が登場。彼女は、’22年にHKT48を卒業し、現在はCANDY TUNEというアイドルグループで東京を拠点に活動している。同期とはいえ、東京から足を運び、卒業生にも関わらず4曲目から登場し、松岡が着替えではけた後のMCを仕切るなど大活躍。村川自身も「来てはみたものの序盤4曲目からの登場。かなり早めの登場で、たぶん卒業生ってアンコールとかでね、出てくる。しかも最初、端っこからの登場で照明が当たらないから大丈夫かなと思って」とコメントし、会場の笑いを誘った。この序盤からのサプライズに会場の期待感も高まっていた。

松岡と各期とのライブパート終盤の10曲目では、同じくドラフト同期の今村麻莉愛と村川の3人で、彼女たちのオリジナルソング「仮想恋愛」を披露。唯一無二の同期たちと思い出をかみしめる。12曲目の「てもでもの涙」では、同じく松岡性でもある卒業した1期生の松岡菜摘が登場し、会場がいろめき立つ。ここから一気に卒業生が参加するパートとなり、13曲目の「蜂の巣ダンス」では、上野遥、本村碧唯、14曲目の「法定速度と優越感」では、田中美久、矢吹奈子。さらには15曲目の「空耳ロック」で筒井莉子、外薗葉月、山下エミリーも登場。曲終わりの映像では、当日仕事の関係で福岡に来られなかった指原莉乃とのメッセージ動画も公開された。その後も卒業生はいくつかの楽曲に参加しており、多くのメンバーに愛されていた松岡だからこその胸が熱くなる演出だった。

また、19曲目には指原莉乃の卒業シングル曲でもあった「意志」を5月にお披露目をされた7期生と披露。自身も先輩から受けとった思いを後輩たちにも伝えていく。

本編ラストは松岡のセンター曲の一つ「キスは待つしかないのでしょうか?」。ゲストを含む全メンバーでのパフォーマンスでしめた。

◆●「最高かよ」までの流れも“最高かよ”

アンコール1曲目は、オーディションで歌唱した前田敦子のソロデビュー作「Flower」を涙ながらに歌唱。曲終わりには「HKT48に入って9年が経ち、あっという間にこの日が来てしまいました。正直とっても寂しいです」と気持ちを吐露。ステージスタッフ、マネジメントスタッフ、メイクや衣装スタッフ、家族、メンバー、同期の今村麻莉愛、指原莉乃、そしてファンに向けて感謝の気持ちを語った。その後、メンバーが登場し、「遠くにいても」を披露。メンバーからの松岡へのメッセージをはさみ、「桜、みんなで食べた」でアンコールをしめた。

しかし、ここで一つの疑念が。タイトルにも入っている松岡の初シングルセンター曲「最高かよ」が披露されていない……。そんな会場の思いを遮るように映像が会場内に流流れ始める。どうやら松岡がコンサートを終え、楽屋に入っていくのだがスタッフに「今の気持ちを一言で表すなら」と問われ、「最高ですね。本当に“最高かよ”でした」とコメントすると「大事なこと忘れている」とメンバーが乱入。ダブルアンコールを促す展開に。寸劇調に進んだやり取りが終わると松岡とメンバーがステージに登場。「松岡はなって?」という問いに会場もMAXボリュームの「最高かよ」で応えた。曲終わりには松岡が「今日来てくれたみんなって」と問いかけると再度「最高かよ」とファンが答えていた。
 
そして、最後は「皆さん、本当に本当に9年間幸せでした。ありがとうございました。皆さん、最高かよ~。以上、松岡はなでした」と大きな声で締めくくった。最後までユーモアを交えながら本当に最高のステージを築き上げ、彼女は卒業していった。

◆●今後、注目してみたいメンバー

センター経験があるベテランメンバーが抜けることは、HKT48にも大きな出来事だと思うが、そんなコンサートで気になったメンバーもいた。アンコールで松岡に対するメッセージを読み上げた一人・渋井美奈だ。渋井は松岡がきっかけでアイドルを目指したというほどの元ファンで、涙ながらに「はなさんは私が小学生で眼鏡もかけていて、推しって言葉もよく知らなかったときに“一番可愛い”“一番大好き”ってなった人です。はなさんがHKT48として、このステージに立ってキラキラした笑顔でパフォーマンスをしていたから、美奈は今こんなにもHKTのことが好きになったし、アイドルって楽しそうだなって思ったし、今の私がいるのは、はなさんのおかげです」と愛を大爆発させていた。その後も「世界で一番大好きです」「(はなさんに)近づけるように一生懸命頑張ります」「(松岡がいないと)私はどう元気をチャージすればいいのかと悲しくなるので、2週間に1回は自撮りを送ってください。笑い声も好きなのでボイスメッセージもよろしくお願いします」「来世で生まれ変わったはなさんに会っても絶対に好きになる自信があります」と溢れんばかりの気持ちを松岡に伝えていた。
 
渋井は17thシングル『バケツを被れ!』、松岡はなが参加したラストシングルでもある18thシングル『僕はやっと君を心配できる』で選抜入り。これからが期待されるメンバーの一人でもある。先日は、渋井の同期で加入当初から注目をされていた最上奈那華が卒業発表をするなど残念な出来事もあった。渋井には、松岡はなが、そうであったように先輩たちの“意志”を継ぎ、常に前を向いてHKT48を支えるメンバーへ成長していくことを期待したい。

取材・文・撮影/八木康晴(本誌)

【セットリスト】
Overture(HKT48 ver.)
1、永遠プレッシャー
2、言い訳Maybe
3、メロンジュース
4、ここがロドスだ、ここで跳べ!
5、クロス
6、ラッパ練習中
7、走れ!ペンギン
8、今、Happy
9、ハッピーエンド
10、仮想恋愛
11、誰のことを一番 愛してる
12、てもでもの涙
13、蜂の巣ダンス
14、法定速度と優越感
15、空耳ロック
16、女の子だもん、走らなきゃ!
17、必然的恋人
18、Make noise
19、意志
20、大人列車
21、ハイテンション
22、早送りカレンダー
23、12秒
24、キスは待つしかないのでしょうか?

・アンコール
1、Flower
2、遠くにいても
3、桜、みんなで食べた

・ダブルアンコール
1、最高かよ

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