過去5万本の記事より大反響だった話をピックアップ!(初公開2022年10月29日 記事は取材時の状況) * * *
今年も「ハロウィン」の季節がやってきた。有名なテーマパークをはじめ、街の飲食店やバラエティショップはハロウィン一色だ。ついついグッズを買ってしまう人や、家族や友人との集まりでコスプレをする人も多いんじゃないだろうか。昨今はSNSの普及もあり、「SNS映え」するイベントのひとつとして大いに盛り上がる。
だが、そんなハロウィンをキッカケに失恋してしまった経験の持ち主も存在する。都内で美容師として働くチカさん(25歳・仮名)は去年のハロウィン以降、彼氏がいない。
◆ハロウィンのコスプレを見て「ちょっとないわ」
「当時付き合っていた彼は1歳年上でベンチャー企業に勤める、いかにもイマドキの男性だったんですが、インスタ映えにはこだわるのにイベントには興味がない人で、私のハロウィンのコスプレを見て『ちょっとないわ』という理由でフラレてしまいました」
彼とはSNSでバズッた店や予約困難な店をいっしょに予約しては“映え写真”を撮り、仲睦まじい様子をお互いのSNSに載せていた。
◆ノリノリの彼氏がまさかの「NO」
「私より彼のほうがノリノリな感じでした。だからハロウィンももちろん何かするだろうなぁと思って楽しみにしてたんです」
チカさんからの提案は“自宅でコスプレをして手作りハロウィンパーティをしよう”というものだったが、彼氏の反応はイマイチどころか「NO」だった。
「当然OKしてくれるだろうと思ったら『え、やだよ』で終了。あんなにインスタが好きなのになぜ?って不思議でした」
◆女友達と気合を入れてハロウィンパーティ
「仕方ない」とチカさんは女友達とハロウィンパーティを開くことにしたという。
「私はハロウィンがもともと好きなんです。色合いとかおばけやかぼちゃがカワイイし、クリスマスよりテンションあがる。まわりの女友達も『どうせやるならコスプレも装飾も本気でやろう!』という話になって」
友人たちと某アニメのコスプレで合わせた。開催場所のラグジュアリーホテルにはジャグジーバスがあったため、コスプレ以外にも全員セクシーな水着でシャンパンを持った写真など、様々なバリエーションで撮影したそうだ。
◆SNSにアップした写真には多数の“いいね!”
「みんなコロナで外出も控えてた時期が長いから金銭的にも余裕があって、1回しか着る機会がないだろうにかなり豪華に揃えました。なかにはカメラを買った子もいました(笑)。ご飯も美味しいものより写真が映えるかどうかで考えたから、見映えだけは立派でした」
実際に撮った写真をそれぞれのSNSに載せてみると普段の何倍、何十倍の“いいね!”がついた。
「インフルエンサーになりたいわけじゃないけど、認められたみたいでやっぱり嬉しかったです。これには彼も『いいじゃん!』って言ってくれるだろうなぁ〜なんて思ってたんですが……」
◆彼氏の反応は「何これ? 気持ち悪い」
だが、チカさんや友人たちのSNSを見た彼氏の第一声は「何これ? 気持ち悪い」。彼は何に対して気持ち悪いと思ったんだろうか。
「もしかして水着でセクシーな写真を撮って載せたのが気に食わなかったのかなぁ? と『ヤキモチ?』って聞いたら『違う』と。じゃあ何がいけないのか問いただしてみたら、ハロウィンでコスプレしていること自体が彼的に気持ち悪いそうなんです。『日本のイベントじゃないのに、コスプレして集まって民度が低いだろ』って」
彼の考えでは、映える店に行って写真を撮ってアップするのは「スマートなオシャレ」なのに対して、ハロウィンやクリスマスにコスプレをしてパーティをするのは「ダサい」ということらしいが——。
「本当に意味がわからなくて。コロナ禍なのに、10月31日の渋谷にコスプレして行ったとかなら引かれても仕方がないけど、広めのホテルで女4人で集まってハロウィンパーティしただけで、そこまで言う? って思いました。わざわざ何時間も並んで食べたくもないスイーツの写真を撮って“いいね!”がくるのを喜んでいる男に、正直そこまで言われたくないですね」
◆よくわからない“こだわり”に唖然
結局、ハロウィンパーティの写真を消す消さないで揉めに揉め、彼から「ちょっとないわ。別れよう」と言われてしまう。
「私も頭にきてたので即別れました。ちょっと私の元彼は異常ですが、よくわからないこだわりがある人は世の中いるんでしょうね。今後付き合う彼氏はハロウィンに積極的ではなくてもいいけど、好きにやらせてくれる人がいいな」
容姿の好みや性格の合う合わない以外にも、SNSの使い方やイベントの過ごし方が合わない人とは付き合わないほうがいいのかもしれない。
<取材・文/吉沢さりぃ>
【吉沢さりぃ】
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720
今年も「ハロウィン」の季節がやってきた。有名なテーマパークをはじめ、街の飲食店やバラエティショップはハロウィン一色だ。ついついグッズを買ってしまう人や、家族や友人との集まりでコスプレをする人も多いんじゃないだろうか。昨今はSNSの普及もあり、「SNS映え」するイベントのひとつとして大いに盛り上がる。
だが、そんなハロウィンをキッカケに失恋してしまった経験の持ち主も存在する。都内で美容師として働くチカさん(25歳・仮名)は去年のハロウィン以降、彼氏がいない。
◆ハロウィンのコスプレを見て「ちょっとないわ」
「当時付き合っていた彼は1歳年上でベンチャー企業に勤める、いかにもイマドキの男性だったんですが、インスタ映えにはこだわるのにイベントには興味がない人で、私のハロウィンのコスプレを見て『ちょっとないわ』という理由でフラレてしまいました」
彼とはSNSでバズッた店や予約困難な店をいっしょに予約しては“映え写真”を撮り、仲睦まじい様子をお互いのSNSに載せていた。
◆ノリノリの彼氏がまさかの「NO」
「私より彼のほうがノリノリな感じでした。だからハロウィンももちろん何かするだろうなぁと思って楽しみにしてたんです」
チカさんからの提案は“自宅でコスプレをして手作りハロウィンパーティをしよう”というものだったが、彼氏の反応はイマイチどころか「NO」だった。
「当然OKしてくれるだろうと思ったら『え、やだよ』で終了。あんなにインスタが好きなのになぜ?って不思議でした」
◆女友達と気合を入れてハロウィンパーティ
「仕方ない」とチカさんは女友達とハロウィンパーティを開くことにしたという。
「私はハロウィンがもともと好きなんです。色合いとかおばけやかぼちゃがカワイイし、クリスマスよりテンションあがる。まわりの女友達も『どうせやるならコスプレも装飾も本気でやろう!』という話になって」
友人たちと某アニメのコスプレで合わせた。開催場所のラグジュアリーホテルにはジャグジーバスがあったため、コスプレ以外にも全員セクシーな水着でシャンパンを持った写真など、様々なバリエーションで撮影したそうだ。
◆SNSにアップした写真には多数の“いいね!”
「みんなコロナで外出も控えてた時期が長いから金銭的にも余裕があって、1回しか着る機会がないだろうにかなり豪華に揃えました。なかにはカメラを買った子もいました(笑)。ご飯も美味しいものより写真が映えるかどうかで考えたから、見映えだけは立派でした」
実際に撮った写真をそれぞれのSNSに載せてみると普段の何倍、何十倍の“いいね!”がついた。
「インフルエンサーになりたいわけじゃないけど、認められたみたいでやっぱり嬉しかったです。これには彼も『いいじゃん!』って言ってくれるだろうなぁ〜なんて思ってたんですが……」
◆彼氏の反応は「何これ? 気持ち悪い」
だが、チカさんや友人たちのSNSを見た彼氏の第一声は「何これ? 気持ち悪い」。彼は何に対して気持ち悪いと思ったんだろうか。
「もしかして水着でセクシーな写真を撮って載せたのが気に食わなかったのかなぁ? と『ヤキモチ?』って聞いたら『違う』と。じゃあ何がいけないのか問いただしてみたら、ハロウィンでコスプレしていること自体が彼的に気持ち悪いそうなんです。『日本のイベントじゃないのに、コスプレして集まって民度が低いだろ』って」
彼の考えでは、映える店に行って写真を撮ってアップするのは「スマートなオシャレ」なのに対して、ハロウィンやクリスマスにコスプレをしてパーティをするのは「ダサい」ということらしいが——。
「本当に意味がわからなくて。コロナ禍なのに、10月31日の渋谷にコスプレして行ったとかなら引かれても仕方がないけど、広めのホテルで女4人で集まってハロウィンパーティしただけで、そこまで言う? って思いました。わざわざ何時間も並んで食べたくもないスイーツの写真を撮って“いいね!”がくるのを喜んでいる男に、正直そこまで言われたくないですね」
◆よくわからない“こだわり”に唖然
結局、ハロウィンパーティの写真を消す消さないで揉めに揉め、彼から「ちょっとないわ。別れよう」と言われてしまう。
「私も頭にきてたので即別れました。ちょっと私の元彼は異常ですが、よくわからないこだわりがある人は世の中いるんでしょうね。今後付き合う彼氏はハロウィンに積極的ではなくてもいいけど、好きにやらせてくれる人がいいな」
容姿の好みや性格の合う合わない以外にも、SNSの使い方やイベントの過ごし方が合わない人とは付き合わないほうがいいのかもしれない。
<取材・文/吉沢さりぃ>
【吉沢さりぃ】
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720