もうすぐハロウィンだ。10月31日が近づいてくると、テーマパークでイベントが開催されたり、街中やデパートなどの至る所がハロウィン仕様に装飾されたりするようになる。子どもの仮装だけではなく、繁華街では大人が“コスプレ”を楽しみ、SNSに投稿したりするが、酒に酔った若者たちで大混乱してニュースになるのが近年は風物詩となっている。
今回は、「ハロウィンに苦い思い出がある」という人たちのお話だ。
◆ハロウィンで彼女にドン引き…
「別れてはいないですけど……ハロウィンの彼女の行動にはドン引きっす」と苦笑するのは、間宮蓮さん(27歳・仮名)。間宮さんには付き合って半年の彼女がいる。
「僕の一目惚れで、めっちゃ頑張ってやっと付き合えたんです。すっごい可愛いんですよ」
そういってのろける一方で、ハロウィンでの行動は許せなかったようで「今好きなのはマジで顔だけ」という。一体、何があったんだろうか?
「彼女がハロウィンの雰囲気が好きらしく『蓮とハロウィン一緒にいたいな』というので、レストランでディナーを予約したんです。もういかにも“映え!”みたいなやつを」
◆2万円のディナーを予約するもドタキャン
間宮さん自身はハロウィンに興味なし。だが、愛する彼女のために、と奮発したのだ。
「2人で仮装するとか激混みのテーマパークはしんどいので。ただ2人で2万円近いコースだから、結構頑張ったんですけどね」
なんと、ハロウィン前日にまさかの彼女からドタキャンされたそうだ。
「熱があって生理痛もひどいから『明日行けないかも』と。頑張って予約したので、できれば何とかして欲しかったけど、彼女にそんなことは言えず……」
予約前日のキャンセルも100%の料金がかかるらしく、間宮さんは「妹に安く譲りました」とうなだれる。
そして迎えたハロウィン当日。予定がなくなり、自宅でゴロゴロ過ごしていた間宮さんだったが、ふとテレビをつけてみると、驚きの映像が目に飛び込んできた。
◆露出度が高いコスプレをした彼女の姿に「さめた」
「ハロウィンの日に渋谷の中継とかをするじゃないですか? それをたまたま見ていたら彼女の姿が映り込んだんです。熱があって生理痛で動けないはずの彼女が、露出度の高い格好をして友達とキャッキャしていてドン引きしました。インタビューとかではなく、キャスターが中継する後ろにガッツリ映ってました(笑)。仲間なのかナンパなのか、チャラそうな男と話していましたね」
間宮さんは意気消沈したというが、この件に関して彼女には何も伝えていないそうだ。
「婚約しているわけでもないし、まあいいか、みたいな。“こんなくだらない嘘をつく子だ”というのがわかったので、もう彼女との交際をそんなに頑張らなくていいし、フラれたらフラれたでいいやっていう。もうさめた感じですね」
◆ママ友との最悪なハロウィンパーティ
またこんな失敗談もある。神奈川県在住の2児の母である里田成美さん(31歳・仮名)は、ハロウィンパーティでママ友との間に亀裂が入ってしまったそうだ。
「仲のいい5家族で集まってハロウィンパーティがありました。ご飯は予算を決めて持ち寄り。子どもだけ仮装させて、みんなで写真を撮ろう!っていう感じで」
里田さん自身はコスプレはしていないものの「少し魔女っぽいワンピースを着ました」といい、子どもにはいかにもハロウィンといったカボチャのデザインのワンピースを着せたんだとか。
「行き帰りはさすがに普通の服を着せて、友人宅で着替えさせるつまりだったんですが、私の娘とママ友の娘が完全に同じ衣装だったんです」
◆ボスママの娘と仮装が丸かぶり
その衣装とは、某大手ショッピングサイトでも人気が高かったもの。被っても仕方がないような気もするが……。
「被った子のママは私たちのグループのボス的存在。自分の子どもが1番目立たないと気に食わないタイプなんで、洋服が被って焦りました」
他の参加者の中には「被らないように」と手作りをした猛者もいたそうだ。
「ボスママはブランド志向だし、うちと同じような安いコスプレ衣装を買うとは夢にも思わなかったんですよ。本当にしくじりました……。なぜ私も事前に確認しなかったんだろう」
◆自分の娘が誉められて…
参加していた男の子が里田さんの娘に対して「(ボスママの娘より)似合うね!可愛いね!」という爆弾発言をしてしまって、とんでもない雰囲気になってしまったんだとか。
「ボスママは『うちの子も可愛いでしょう?』と笑っていましたが、ブチ切れているのが手に取るようにわかりましたし、爆弾発言をした男の子のママはずっと謝りっぱなし。他のママも気まずそうにしていました。元を辿れば、うちが衣装を被せてしまったのがいけないので、もう申し訳なくて申し訳なくて……」
今年のハロウィンは、誰からも誘いを受けなかったという里田さん。
「私たち親子抜きでやったのか、パーティ自体がなかったのかはわかりませんが、内心ホッとしました。今年は自宅で家族だけでパーティします」
<取材・文/吉沢さりぃ>
【吉沢さりぃ】
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720
今回は、「ハロウィンに苦い思い出がある」という人たちのお話だ。
◆ハロウィンで彼女にドン引き…
「別れてはいないですけど……ハロウィンの彼女の行動にはドン引きっす」と苦笑するのは、間宮蓮さん(27歳・仮名)。間宮さんには付き合って半年の彼女がいる。
「僕の一目惚れで、めっちゃ頑張ってやっと付き合えたんです。すっごい可愛いんですよ」
そういってのろける一方で、ハロウィンでの行動は許せなかったようで「今好きなのはマジで顔だけ」という。一体、何があったんだろうか?
「彼女がハロウィンの雰囲気が好きらしく『蓮とハロウィン一緒にいたいな』というので、レストランでディナーを予約したんです。もういかにも“映え!”みたいなやつを」
◆2万円のディナーを予約するもドタキャン
間宮さん自身はハロウィンに興味なし。だが、愛する彼女のために、と奮発したのだ。
「2人で仮装するとか激混みのテーマパークはしんどいので。ただ2人で2万円近いコースだから、結構頑張ったんですけどね」
なんと、ハロウィン前日にまさかの彼女からドタキャンされたそうだ。
「熱があって生理痛もひどいから『明日行けないかも』と。頑張って予約したので、できれば何とかして欲しかったけど、彼女にそんなことは言えず……」
予約前日のキャンセルも100%の料金がかかるらしく、間宮さんは「妹に安く譲りました」とうなだれる。
そして迎えたハロウィン当日。予定がなくなり、自宅でゴロゴロ過ごしていた間宮さんだったが、ふとテレビをつけてみると、驚きの映像が目に飛び込んできた。
◆露出度が高いコスプレをした彼女の姿に「さめた」
「ハロウィンの日に渋谷の中継とかをするじゃないですか? それをたまたま見ていたら彼女の姿が映り込んだんです。熱があって生理痛で動けないはずの彼女が、露出度の高い格好をして友達とキャッキャしていてドン引きしました。インタビューとかではなく、キャスターが中継する後ろにガッツリ映ってました(笑)。仲間なのかナンパなのか、チャラそうな男と話していましたね」
間宮さんは意気消沈したというが、この件に関して彼女には何も伝えていないそうだ。
「婚約しているわけでもないし、まあいいか、みたいな。“こんなくだらない嘘をつく子だ”というのがわかったので、もう彼女との交際をそんなに頑張らなくていいし、フラれたらフラれたでいいやっていう。もうさめた感じですね」
◆ママ友との最悪なハロウィンパーティ
またこんな失敗談もある。神奈川県在住の2児の母である里田成美さん(31歳・仮名)は、ハロウィンパーティでママ友との間に亀裂が入ってしまったそうだ。
「仲のいい5家族で集まってハロウィンパーティがありました。ご飯は予算を決めて持ち寄り。子どもだけ仮装させて、みんなで写真を撮ろう!っていう感じで」
里田さん自身はコスプレはしていないものの「少し魔女っぽいワンピースを着ました」といい、子どもにはいかにもハロウィンといったカボチャのデザインのワンピースを着せたんだとか。
「行き帰りはさすがに普通の服を着せて、友人宅で着替えさせるつまりだったんですが、私の娘とママ友の娘が完全に同じ衣装だったんです」
◆ボスママの娘と仮装が丸かぶり
その衣装とは、某大手ショッピングサイトでも人気が高かったもの。被っても仕方がないような気もするが……。
「被った子のママは私たちのグループのボス的存在。自分の子どもが1番目立たないと気に食わないタイプなんで、洋服が被って焦りました」
他の参加者の中には「被らないように」と手作りをした猛者もいたそうだ。
「ボスママはブランド志向だし、うちと同じような安いコスプレ衣装を買うとは夢にも思わなかったんですよ。本当にしくじりました……。なぜ私も事前に確認しなかったんだろう」
◆自分の娘が誉められて…
参加していた男の子が里田さんの娘に対して「(ボスママの娘より)似合うね!可愛いね!」という爆弾発言をしてしまって、とんでもない雰囲気になってしまったんだとか。
「ボスママは『うちの子も可愛いでしょう?』と笑っていましたが、ブチ切れているのが手に取るようにわかりましたし、爆弾発言をした男の子のママはずっと謝りっぱなし。他のママも気まずそうにしていました。元を辿れば、うちが衣装を被せてしまったのがいけないので、もう申し訳なくて申し訳なくて……」
今年のハロウィンは、誰からも誘いを受けなかったという里田さん。
「私たち親子抜きでやったのか、パーティ自体がなかったのかはわかりませんが、内心ホッとしました。今年は自宅で家族だけでパーティします」
<取材・文/吉沢さりぃ>
【吉沢さりぃ】
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720