過去5万本の記事より大反響だった話をピックアップ!(初公開 記事は取材時の状況) * * *
タイ人女性と国際結婚する日本人男性は多い。だが、タイ人女性は非常に嫉妬深い性質のため、うまくいっているカップルのほうが少ないというのが実情のようだ。タイ人女性と結婚経験のある小木孝則(仮名)さんに詳しく話を聞いた。
◆タイ人妻の異常な嫉妬深さ
小木さんはバンコクの日系企業に現地採用で就職。そして現地で知り合ったタイ人女性のノイ(仮名)さんと交際を始め、その数年後に結婚した。彼女もまた一般的なタイ人女性の例に漏れず、嫉妬が激しかった。
小木さんが他の女性と電話やLINEをしているだけでも激昂してくるのである。
「さっき電話で話してた女は誰!」
「仕事の人だよ」
「嘘よ! 浮気相手でしょ!」
そしてしまいには包丁を持ち出してくる始末なのである。そんなことが日常茶飯事だったので小木さんの心労は溜まっていく一方だった。
◆嫉妬されるのは愛されてる証拠?
同じ会社で働く日本人の同僚に何度も愚痴をこぼした。
「もうやだよ。あいつの嫉妬深さは異常だよ」
「でも、かわいいじゃないか。嫉妬されるのは愛されてる証拠だよ」
「そんなもんかなあ」
嫉妬されるのは愛されてる証拠……。小木さんは同僚のその言葉にどうしても納得がいかなかった。
◆朝帰りを繰り返すように
異変が起こったのは結婚して数年経ったときのことだった。
ノイさんはバンコクの一般企業で働いていたのだが、急に朝帰りを繰り返すようになった。仕事が忙しくてどうしても朝帰りになってしまうという。
しかし、タイの企業は日本の企業と違って残業なんてほとんどない。定時になる前から帰り支度を始め、定時になると同時にみんなで一斉にタイムカードを切るのが当たり前なのだ。会社に泊まり込んで仕事するタイ人なんて聞いたことがなかった。
小木さんは「こいつ、まさか……」と思った。
◆同僚の日本人と浮気
その疑惑が確信に変わったのはノイさんが久しぶりに家にいたときのこと。彼女が部屋の隅でこそこそと電話で誰かと話していたので、そこに近づくと、慌ててぴゅうッと外に逃げ出したのである。
これで浮気は確定した。問題はその証拠をどうやって掴むかだが、これもあっさりと解決したという。
「ノイと同じ会社に勤める共通の知人が証言してくれました。しかも浮気相手は会社の日本人の同僚。日本人というのがまたショックでした。結局、彼女は日本人なら誰でもよかったのではないか……という思いにさせられたからです」
◆「嫉妬は愛ではない」と気づいた
小木さんが意を決して浮気のことをノイさんに問い詰めると、意外にも彼女は言い逃れすることもなく素直にそれを認めた。そしてそこからはスムーズに離婚の話が進んだ。
タイ人女性との結婚と離婚を経て、小木さんは思い知らされたことがあるという。
「嫉妬されるのは愛されているからだと言う人もいますが、僕はそんなのはまったくの戯言だと思いました。自分に浮気願望があるからこそ、相手も“隙あらば浮気しようとしているに違いない”と思い込んで嫉妬しているだけなんですよ。そしてそれはただのエゴであって、真実の愛とは遠くかけ離れたものです」
それでは、真実の愛とはいったいなにか。小木さんはその質問にこう答えた。
「まったく見返りを求めないこと。そして、その愛のためなら命をかけてもいいと思うことじゃないですかね。残念ながら、僕はそんな愛はいまだ手に入れられてませんが……」
<取材・文/ジョニー中村>
【ジョニー中村】
自称冒険家兼ライター。インディ・ジョーンズマニア。
タイ人女性と国際結婚する日本人男性は多い。だが、タイ人女性は非常に嫉妬深い性質のため、うまくいっているカップルのほうが少ないというのが実情のようだ。タイ人女性と結婚経験のある小木孝則(仮名)さんに詳しく話を聞いた。
◆タイ人妻の異常な嫉妬深さ
小木さんはバンコクの日系企業に現地採用で就職。そして現地で知り合ったタイ人女性のノイ(仮名)さんと交際を始め、その数年後に結婚した。彼女もまた一般的なタイ人女性の例に漏れず、嫉妬が激しかった。
小木さんが他の女性と電話やLINEをしているだけでも激昂してくるのである。
「さっき電話で話してた女は誰!」
「仕事の人だよ」
「嘘よ! 浮気相手でしょ!」
そしてしまいには包丁を持ち出してくる始末なのである。そんなことが日常茶飯事だったので小木さんの心労は溜まっていく一方だった。
◆嫉妬されるのは愛されてる証拠?
同じ会社で働く日本人の同僚に何度も愚痴をこぼした。
「もうやだよ。あいつの嫉妬深さは異常だよ」
「でも、かわいいじゃないか。嫉妬されるのは愛されてる証拠だよ」
「そんなもんかなあ」
嫉妬されるのは愛されてる証拠……。小木さんは同僚のその言葉にどうしても納得がいかなかった。
◆朝帰りを繰り返すように
異変が起こったのは結婚して数年経ったときのことだった。
ノイさんはバンコクの一般企業で働いていたのだが、急に朝帰りを繰り返すようになった。仕事が忙しくてどうしても朝帰りになってしまうという。
しかし、タイの企業は日本の企業と違って残業なんてほとんどない。定時になる前から帰り支度を始め、定時になると同時にみんなで一斉にタイムカードを切るのが当たり前なのだ。会社に泊まり込んで仕事するタイ人なんて聞いたことがなかった。
小木さんは「こいつ、まさか……」と思った。
◆同僚の日本人と浮気
その疑惑が確信に変わったのはノイさんが久しぶりに家にいたときのこと。彼女が部屋の隅でこそこそと電話で誰かと話していたので、そこに近づくと、慌ててぴゅうッと外に逃げ出したのである。
これで浮気は確定した。問題はその証拠をどうやって掴むかだが、これもあっさりと解決したという。
「ノイと同じ会社に勤める共通の知人が証言してくれました。しかも浮気相手は会社の日本人の同僚。日本人というのがまたショックでした。結局、彼女は日本人なら誰でもよかったのではないか……という思いにさせられたからです」
◆「嫉妬は愛ではない」と気づいた
小木さんが意を決して浮気のことをノイさんに問い詰めると、意外にも彼女は言い逃れすることもなく素直にそれを認めた。そしてそこからはスムーズに離婚の話が進んだ。
タイ人女性との結婚と離婚を経て、小木さんは思い知らされたことがあるという。
「嫉妬されるのは愛されているからだと言う人もいますが、僕はそんなのはまったくの戯言だと思いました。自分に浮気願望があるからこそ、相手も“隙あらば浮気しようとしているに違いない”と思い込んで嫉妬しているだけなんですよ。そしてそれはただのエゴであって、真実の愛とは遠くかけ離れたものです」
それでは、真実の愛とはいったいなにか。小木さんはその質問にこう答えた。
「まったく見返りを求めないこと。そして、その愛のためなら命をかけてもいいと思うことじゃないですかね。残念ながら、僕はそんな愛はいまだ手に入れられてませんが……」
<取材・文/ジョニー中村>
【ジョニー中村】
自称冒険家兼ライター。インディ・ジョーンズマニア。