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ひろゆきが考える「新企画を提案したい」とき、上司にスルーされない方法。仕事で使える“ズルい”言いまわし

日刊SPA! 2024年11月3日 8時45分

仕事やプライベートで「なぜかうまくいく人」は、どんな言葉を使っているのか? 実は賢い人ほど、相手から期待通りのリアクションを引きだす「ズルくてうまい言いまわし」を日頃から駆使している。
どんな言葉を使えば物事がスムーズに進むのか? 様々なシチュエーションごとに「ダメな言い方」「うまい言い方」を解説した、ひろゆき氏の新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』から、テクニックの一部を紹介しよう。

◆相手の興味をひくアピールの仕方

会社上層部の人間に新企画を提案したい。会社に利益が出そうな企画なので、提案ができれば興味を持ってもらえる自信もある。ただ、過去に「新しい企画を考えたんですけど、提案のお時間を頂戴できますか?」と言ったらスルーされてしまった。どう伝えれば耳を傾けてもらえるか?

◆相手が興味を持ちそうな部分を「先に」話して、後から説明する

企画会議など相手の話を聞く前提の場であっても、話をしっかり聞いてもらえないことは多いですよね。その理由は、相手に聞く気がないからです。それなら相手の興味を引き、聞きたくなるような話をすればいいのですが、実際にはそれだけではダメで、「話す順番」が大事です。

例えば、猫好きの人に「めちゃくちゃデカい猫を近所で見た」ということを伝えたい場合。「すげーデカい猫みたんだよね。1m近くありそうな。思わず追いかけちゃったよ」というふうに切り出したら「マジで!?」と、相手が興味を持ってくれると思います。

逆に話の下手な人は、猫に出合うまでのストーリーを時系列に沿ってダラダラと話をしたりします。「昨日、買い物で駅前に行こうと思ったんだけど、自転車じゃなくて歩いていったのね。それで軽快に歩いていたら猫を見かけて……」という感じですね。

これだと、伝えたいことがわかるまでにやたらと時間がかかるので、聞き流されるだけ。興味のない話を時系列でしても、「その話は面白いの?」と思われるわけです。

このテクニックは当然ビジネスの場でも転用できます。企画の提案をするなら、「半期に1億円ぐらい利益の出る企画を考えたのですが、聞いてもらえますか?」と言われたら、上司であれば「どれどれ?」と聞こうとするはずです。

それを、「新企画を考えたんですけど説明の時間を頂けますか?」とか言われても、「また、つまらない企画を聞かされるのに時間が取られるのか……」とスルーされる確率が高くなるだけだし、相手が忙しい人であればなおさらです。

興味の対象が利益なのか何なのかは相手次第ですが、相手が興味を持ちそうな企画があるなら、「その部分を先に話して、後から細かい説明をする」ほうが、相手を聞く気にさせられます。

◆企画書やら文章の書き方でも同じ

営業でも同じです。例えば業務負担を減らすシステムの営業なら、システムの説明から話すのではなく、業務負担がどれだけ減るかを話したほうが相手も意図がわかります。さらに話し始めた段階で相手が興味を示さなかったら、以降の説明時間も必要ないのでお互いにとって効率的ですよね。

ちなみに、これは企画書やら文章の書き方でも同じで、最初に相手が興味を持つような話を持ってくることで、読み手は続きが知りたくなります。そんな話し方をする癖をつけると、生きていくうえでいろいろと便利ですよ。

◆相手の興味をひくアピールとは…

× 新企画を考えたんですけど、説明の時間を頂けますか?
◎ 1億円ぐらい利益の出る企画を考えたのですが、聞いてもらえますか?

構成/杉原光徳(ミドルマン)

【ひろゆき】
西村博之(にしむらひろゆき)1976年、神奈川県生まれ。東京都・赤羽に移り住み、中央大学に進学後、在学中に米国・アーカンソー州に留学。1999年に開設した「2ちゃんねる」、2005年に就任した「ニコニコ動画」の元管理人。現在は英語圏最大の掲示板サイト「4chan」の管理人を務め、フランスに在住。たまに日本にいる。週刊SPA!で10年以上連載を担当。新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』

―[賢い人が自然とやっているズルい言いまわし]―

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