過去5万本の記事より大反響だった話をピックアップ!(初公開2023年9月13日 記事は取材時の状況) * * *
職場で「あれ絶対不倫じゃん」と感じることはありませんか? 本人たちはバレていないつもりでも、意外と周りの人は気づいているものです。今回は、社内不倫でうわさになっていた男性が“とある致命的ミス”を犯してしまい、退社にまで追い込まれてしまったエピソードです。
中堅人材派遣会社で総務部長を務めている中村さん(仮名・42歳)の社内では、かねてから社員同士の良くないうわさが広まっていたと言います。
◆周りに気づかれていた社内不倫
「私の部下で既婚者の衣笠くん(仮名・25歳)と、広報部で独身の福原美咲さん(仮名・38歳)が不倫しているそうなんですよ。美咲さんはすごく美人な方で、広報部の中でもマドンナ的存在でしたね。不倫現場の目撃情報もたくさんあったみたいですよ。例えば、部署が違う割に頻繁にランチへ行ったり、休憩室でキスを目撃されたりだとか……」
こういったゴシップにはあまり興味がないという中村さん。そんな中村さんですらある程度知っていたほど、うわさになるネタは尽きなかったとのこと。
社内が2人の話題で持ちきりになっていたある日、衣笠くんはあるプレゼン資料を総務部の共有ドライブにアップロードする際に、致命的なミスを犯してしまったそうです。
◆致命的なミスが命取りに
「衣笠くん、間違えて不倫相手の美咲さんとの濃厚な不倫ショットが大量に収められた圧縮フォルダをアップしてしまったんですよ。正しいフォルダ名は 『fukuri_2022』のはずだったんですが、ローカルに保存していた『fukuhara_2022』というフォルダと間違えたんです。ま、そもそもローカルとはいえ、なんで仕事で使用するパソコンにそんなプライベートな写真を保存しますかねぇ……」
そう苦笑しながら話す中村さん。そのあとすぐに、衣笠くんの後輩がLINEで指摘してくれるも時すでに遅し。すぐに削除はしたものの、一部の社員はダウンロードして展開していたと言います。
「私はこの件で広報部の部長と臨時に会議をして、その後に役員も含めて慎重に2人の処遇について話し合いました。あの時の私たちの空気といったら、本当に何とも言えないものでしたね」
◆恋愛依存体質だった女性
そしてその数日後、先に美咲さんが上長を訪ね、責任をとって辞表を出すことになったそうです。実は彼女、仕事はできるのですが、恋愛に関してはかなりルーズなところがあったそうです。
「同僚の女性社員によると、美咲さんは他の複数の男性社員とも関係を持っていたそうで、時々それを自慢されたりすることもあったそうです。でも、自分でもそれが良くないことだとわかっていたらしく、最近では自制しようともしていたと聞きました。だから、今回のような大ごとになってしまって、けじめの必要性を痛感したのだと思います」
一方、中村さんは改めて衣笠くんと話し合いの時間を設けて、彼の率直な意見を確認したといいます。
「衣笠くんから今回の件でいろいろと話を聞きました。奥さんにはバレていないらしいのですが、かなり落ち込んでいる様子でした。本人も妻帯者としての自覚も当然持っているようなのですが、それ以上に美咲さんにかなり惚れていたそうなんです。困ったもんですよ、ほんとに」
◆結局2人とも会社を去ることに
今回の件で中村さんと面談した衣笠くんですが、その後しばらくして辞表を提出したと言います。結局2人とも会社から去ることになりました。
「騒動の後、うわさだらけだった社内に平穏な空気は戻ったんですが、私はどうしても衣笠くんのことが気がかりでした。家庭もありますしね……。ところが、それから1年ほどして彼が奥さんと離婚して別の女性と再婚したっていう話が風のうわさで舞い込んできたんです。相手の女性が美咲さんかどうかは分からないんですが、なんとなくホッとした気持ちになったのを覚えています」
そう語る中村さん。恋愛は良いことですが、ひとつ間違えれば多くの代償が付きまとうのも事実。自分を見失わないようにしないとですね。
<TEXT/ベルクちゃん>
【ベルクちゃん】
愛犬ベルクちゃんと暮らすアラサー派遣社員兼業ライターです。趣味は絵を描くことと、愛犬と行く温泉旅行。将来の夢はペットホテル経営
職場で「あれ絶対不倫じゃん」と感じることはありませんか? 本人たちはバレていないつもりでも、意外と周りの人は気づいているものです。今回は、社内不倫でうわさになっていた男性が“とある致命的ミス”を犯してしまい、退社にまで追い込まれてしまったエピソードです。
中堅人材派遣会社で総務部長を務めている中村さん(仮名・42歳)の社内では、かねてから社員同士の良くないうわさが広まっていたと言います。
◆周りに気づかれていた社内不倫
「私の部下で既婚者の衣笠くん(仮名・25歳)と、広報部で独身の福原美咲さん(仮名・38歳)が不倫しているそうなんですよ。美咲さんはすごく美人な方で、広報部の中でもマドンナ的存在でしたね。不倫現場の目撃情報もたくさんあったみたいですよ。例えば、部署が違う割に頻繁にランチへ行ったり、休憩室でキスを目撃されたりだとか……」
こういったゴシップにはあまり興味がないという中村さん。そんな中村さんですらある程度知っていたほど、うわさになるネタは尽きなかったとのこと。
社内が2人の話題で持ちきりになっていたある日、衣笠くんはあるプレゼン資料を総務部の共有ドライブにアップロードする際に、致命的なミスを犯してしまったそうです。
◆致命的なミスが命取りに
「衣笠くん、間違えて不倫相手の美咲さんとの濃厚な不倫ショットが大量に収められた圧縮フォルダをアップしてしまったんですよ。正しいフォルダ名は 『fukuri_2022』のはずだったんですが、ローカルに保存していた『fukuhara_2022』というフォルダと間違えたんです。ま、そもそもローカルとはいえ、なんで仕事で使用するパソコンにそんなプライベートな写真を保存しますかねぇ……」
そう苦笑しながら話す中村さん。そのあとすぐに、衣笠くんの後輩がLINEで指摘してくれるも時すでに遅し。すぐに削除はしたものの、一部の社員はダウンロードして展開していたと言います。
「私はこの件で広報部の部長と臨時に会議をして、その後に役員も含めて慎重に2人の処遇について話し合いました。あの時の私たちの空気といったら、本当に何とも言えないものでしたね」
◆恋愛依存体質だった女性
そしてその数日後、先に美咲さんが上長を訪ね、責任をとって辞表を出すことになったそうです。実は彼女、仕事はできるのですが、恋愛に関してはかなりルーズなところがあったそうです。
「同僚の女性社員によると、美咲さんは他の複数の男性社員とも関係を持っていたそうで、時々それを自慢されたりすることもあったそうです。でも、自分でもそれが良くないことだとわかっていたらしく、最近では自制しようともしていたと聞きました。だから、今回のような大ごとになってしまって、けじめの必要性を痛感したのだと思います」
一方、中村さんは改めて衣笠くんと話し合いの時間を設けて、彼の率直な意見を確認したといいます。
「衣笠くんから今回の件でいろいろと話を聞きました。奥さんにはバレていないらしいのですが、かなり落ち込んでいる様子でした。本人も妻帯者としての自覚も当然持っているようなのですが、それ以上に美咲さんにかなり惚れていたそうなんです。困ったもんですよ、ほんとに」
◆結局2人とも会社を去ることに
今回の件で中村さんと面談した衣笠くんですが、その後しばらくして辞表を提出したと言います。結局2人とも会社から去ることになりました。
「騒動の後、うわさだらけだった社内に平穏な空気は戻ったんですが、私はどうしても衣笠くんのことが気がかりでした。家庭もありますしね……。ところが、それから1年ほどして彼が奥さんと離婚して別の女性と再婚したっていう話が風のうわさで舞い込んできたんです。相手の女性が美咲さんかどうかは分からないんですが、なんとなくホッとした気持ちになったのを覚えています」
そう語る中村さん。恋愛は良いことですが、ひとつ間違えれば多くの代償が付きまとうのも事実。自分を見失わないようにしないとですね。
<TEXT/ベルクちゃん>
【ベルクちゃん】
愛犬ベルクちゃんと暮らすアラサー派遣社員兼業ライターです。趣味は絵を描くことと、愛犬と行く温泉旅行。将来の夢はペットホテル経営