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「グラドルだからセクハラしていいと思ってんのか!」“局部写真を送りつける”痴漢男に怒りの告発

日刊SPA! 2024年11月26日 15時54分

 見知らぬ男性から急に“局部写真”が送りつけられる……。そんな「オンライン痴漢」とも呼べる行為がSNSを中心に広まっている。ネットでは「チン凸」とも言われ、女性タレントのみならず一般女性にも被害が。その実態を総力取材!
◆被害を受けたグラドルが怒りの告発!

「自分のち〇こ見せてくる男全員〇ねばいいのに」

 今年6月12日、自身のXに怒りの投稿でオンライン痴漢の被害を訴えたのは、グラビアアイドルの麻倉瑞季さんだ。「テロ行為と同じですよ」と話す彼女に、“局部写真を送りつけられる”被害の実情を聞いた。

「送ってくる人に年齢は関係なくて、大学生からおじさんまでいます。局部のモロ出しの写真、もしくは私のグラビアに自分の体液をかけているような写真が突然送られてくるんです。ファンではなく、イタズラ目的の愉快犯がほとんどだと思いますよ」

◆「被害者が泣き寝入りするしかないのは理解できなかった」

 グラドル界ではそんな行為が野放しになっている現状があるという。麻倉さん以外にも被害に悩む女性は多い。

「ほとんどのグラビアアイドルが私と同じような被害に遭っているけれど、言いだせない女のコのほうが圧倒的に多い。一般常識として送るほうが悪いのに、被害者が泣き寝入りするしかないのは理解できなかった。私の投稿を見た先輩芸人さんからは、『ちゃんと守ってくれる大人も多いから安心しなさい』というメッセージをいただきました」

 今では歯に衣着せぬ発言が魅力の彼女だが、グラビアを始めた頃に受けた被害の衝撃は忘れられないという。

「当時、両親とSNSのアカウントを共有していたので、クソリプや卑猥な写真の通知が届いてしまうのが申し訳なかったです。パパから『気持ち悪いけど訴えるのは難しいんだよ』と聞いたときは絶望というか、悲しくなりました」

◆「自分自身のためにも声を上げようと思った」

 グラドルだから、そう見られても仕方ない──。グラビアの仕事を始める前の麻倉さんも、そう考えていた時期があったという。

 だが、昨年6月のインスタライブでの炎上事件を機に、ガラッと考えが変わったとか。

「そのとき谷間が少し出る服を着ていたら、『いっそ全部脱げよ』とか『お前の乳にしか興味ない』っていうコメントで溢れて。思わず『グラビアアイドルだからセクハラしていいと思ってんのか!』ってブチ切れたんです。グラドルが下に見られて誹謗中傷されるのはおかしいし、自分自身のためにも声を上げようと思ったんです」

◆トラウマを与える卑劣な行為

 ただ、最近はSNS内での規制が厳しくなってきた影響からか、日本人からの迷惑行為は減少しているという。

「Xで『センシティブな画像』の設定ができるようになってからは、肌色の写真を頻繁に投稿するアカウントは凍結されやすくなったみたい。ただ、それでもほかの機能を悪用して送りつけてくる人はいる。それに加えて、規制の緩い海外ユーザーが局部の写真を送りつけてくるケースも増えています。トラウマを与えるような卑劣な行為なので、厳罰化してほしいです」

 被害を訴える存在があってもなくならない“局部写真を送りつける”行為。SNSユーザーの意識が改善することを願うしかないのか。

【グラビアアイドル・麻倉瑞季】
’02年、長崎県生まれ。「ミスマガジン2022」でミスヤングマガジン賞を受賞。参宮橋トランスミッションにて、舞台『橘くんは完璧じゃない!』に出演中

取材・文/週刊SPA!編集部

―[[オンライン痴漢]の実態]―

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