青空が一番似合うアイドルグループになりたい――。昨年6月のグループ結成時にそう話していた、僕が見たかった青空(通称:僕青)。2度目の夏は、ワンマンライブ「アオゾラサマーフェスティバル2024(以下、アオゾラフェス)」の開催、野外フェスの出演や握手会イベントなど、活躍の場は全国へと広がり始めている彼女たち。
今回は4th SINGLE「好きすぎてUp and down」を発売したばかりの僕青に、今年の下半期を振り返ってもらいながら、年内にやっておきたいことなどを語ってもらった。
◆1年前とは変わって青空が広がっていた会場
――まず、8月30日に開催されたアオゾラフェス(豊洲PIT)ですが、デビューシングル「青空について考える」のリリースイベント(2023年9月17日開催)でファンの人たちが集まらずに悔しい思いをした場所でのリベンジという意味合いもありましたね。
安納蒼衣(以下、安納):そうですね。この1年でメンバー23人の空気感も変わりましたし、ライブの楽しさを知れたから、前回とは表情が全然違って最初からみんなの笑顔が輝いているのを見てテンションが上がりました。
金澤亜美(以下、金澤):うん。直前まで開催できるかどうかわからなかったし、そのなかで会場に足を運んでくださって。あらためてファンの方がいるおかげで私たちが楽しめているということがわかったし、ありがたいなって思いました。
――ファンの人たちも会場を埋めてあげたいっていう気持ちは強かった。
八木仁愛(以下、八木):豊洲PITでのデビューシングル発売イベントではグループが結成したばかりで、私たちも未熟でした。厳しい現実を目の当たりにした悔しさがありました。今回はステージに出た瞬間にファンの方たちが照らす青いペンライトが揺れていて、外は悪天候だったけど、私たちの目の前には青空が広がっていました。終演後には、やり切ったという達成感を感じられるようなライブだったよね。
早﨑すずき(以下、早﨑):そうだね、自分たちの特色や魅力というものを最大限に生かせるようなセットリストの中に、ユニット曲やダンスパフォーマンスという新たな挑戦も取り入れてパフォーマンスの幅は広がったと思います。
◆ライブ終盤の合唱曲で驚いたメンバーとの温度差
――ライブ終盤にデビュー曲「青空について考える」を合唱バージョンで披露したときに泣いているメンバーの方も多かったように見えました。ただ、伴奏担当の早﨑さんはそれに乗れなかったっていうことを、僕青のYouTubeチャンネルで話されていましたよね。
早﨑:そうなんですよ~。最初みんなが泣いてるのにも気づかなかったんですよ。演奏が終わって「やりきった~!」っていう晴れやかな笑顔で列に並んで横のリーダー(塩釜)を見たら号泣していて、「え、私だけ表情が全然違う」って温度差がすごかったです。
金澤:すずの伴奏がなかったから、あんなに感動できなかったよ。
――吉本さんは印象に残っている曲や場面はありますか?
吉本:ユニットシャッフルで披露した「好きになりなさい」ですね。実は、あの曲がライブで1番緊張したし、あらためて映像で見返したら恥ずかしかったです。
私は見た目的にクールなイメージが強いと思うんですよ。だから、センターを務めた「真っ白に塗り直せ!」はハマっているかなって思えるんですけど、「好きになりなさい」は真反対なんですよ。初めて杏弥ちゃん(西森)のポジションだと聞かされたときは「えっ…私で大丈夫かな…」って。
――僕青のヤンキー担当なのに、可愛いポジションをやることに。
吉本:はい。……あ、ヤンキー担当っていうのは認めてません(笑)。そのなかで、本番をやり切れたから「私もこういうのできるんだよ」っていうのをアピールできたかなと。
八木:可愛い。
◆家族の前でパフォーマンスするのが恥ずかしかったけど……
――アオゾラフェスは僕青のYouTubeで後日に限定配信されて、それをきっかけに握手会に来てくれた人も多かったとか。
早﨑:台風やいろいろな都合で会場に来られなかった方は楽しんでもらえたと思いますし、「僕青に興味はあるけどライブまでは」って躊躇していた方達が会場に足を運んでくれるきっかけになったのかなって。
金澤:アオゾラフェスは僕青らしさがぎゅっと濃縮されたライブだったから、すごくいい機会だったよね。
安納:YouTubeの配信だとメンバーひとりひとりの顔がしっかり見れるから、楽曲に込める思いやパフォーマンスが違う角度で楽しめるっていう感想も多かったです。
――家族からは何か声を掛けられましたか。
早﨑:私はライブをするときに「会場の1番遠い後ろの方もちゃんと楽しめてるかな」って考えることが多くて。会場の後ろで見ていた両親が「アオゾラフェスは今までで1番良かった!」と楽しんでいてくれたから安心しました。
吉本:お母さんに「『真っ白に塗り直せ!』で私の表情が怖かった!」って言われたんですよ。その曲前にダンスパフォーマンスがあって、その流れで曲に入るから気合いが入ってたのかな。本番前は、「好きになりなさい」を親の前でパフォーマンスするのが恥ずかしいと思ってたんですけど、本番はテンションが上がって振り切れました(笑)
◆僕青のことも好きになってもらえるステージを
――ほかには、今年の夏で印象に残っているステージはありますか?
早﨑:私はアイドルフェスのTOKYO IDOL FESTIVAL 2024かな。参加するのは2回目だったんですけど、去年は自信が持てないままステージに立っていたので。今年はメインステージで他のアイドルのファンの方もいても僕青のことも好きになってもらえるぐらいのパフォーマンスしようと決心して出ていったんですよ。セットリストに乃木坂46さんの「制服のマネキン」が入っていて、イントロが流れた瞬間に聞いたことないぐらいの歓声が上がって。
――八木さんは「制服のマネキン」でセンターを務めました。自分たちの出番の後に乃木坂46が控えていたっていうことも意識していた?
八木:そうですね。
金澤:私たちにとっても挑戦だったよね。
――4年ぶりに開催された「a-nation」にも出演されましたが、アイドルの現場とは違う緊張感もあったような。
安納:今までで1番大きい会場「味の素スタジアム」というステージに緊張したんですけど、とにかく楽しもうと。私たちの出番が終わったあとも他のアーティストさんのライブを見せていただいて、Da-iCEさんなど、僕青とは全然違った世界観への引き込み方にすごく魅了されました。
金澤:倖田來未さんは両親がよく聞いていて、初めてステージを見れました!
――倖田さんはステージで、「雨でお客さんも濡れてるから私も濡れる!」って頭からペットボトルの水を被ったシーンもありましたよね。
金澤:衝撃、の一言です(笑)
――吉本さんも頷いていますね。
吉本:私の親もすごく倖田來未さん好きなんですよ。私もテンションが上がったし、すごく楽しいライブでした。
――何か盗めた部分はありましたか? 私もペットボトルで水を被ってみようとか。
吉本:いつかやりたいです(笑)
――いつか見せてください(笑)
◆僕青を知らない人にも届くきっかけに
――そして、11月13日に「好きすぎてUp and down」がリリースされました。今回はどんな楽曲になっていますか?
八木:僕青の恋愛ソングだと今までは「好き」を切なく歌っている曲が多かったんですけど、今回はポップな感じで「好き」が伝わるような内容になっていて。相手のことが好きすぎて空回りしちゃう、そんな状況も楽しんでいるような内容かなと感じています。
――ミュージックビデオではダンスパフォーマンスも見どころですね。
早﨑:学校全体をステージに見立てて、「自分たちのものにしちゃうおう!」っていうようなテーマで、仁愛ちゃんのワイヤーアクションを使ったパフォーマンスがあったり、時計を囲んでダンスしていたり、廊下とか階段も使って曲を表現しているので楽しめると思います!
金澤:衣装は落ち着いていて色味も秋っぽいです。ようやく制服が長袖になりました(笑)
八木:半袖はもう寒いから(笑)
――カップリング曲が劇場アニメーション「がんばっていきまっしょい」の主題歌・挿入歌にもなっていますね。
早﨑:のお話を聞いたときはめちゃくちゃ嬉しかったですし、僕青を知らない方にも私達のことを知っていただ届くきっかけになるし、映画が盛り上がる曲になったらいいなって。仕上がった曲を聴いたら、主題歌「空色の水しぶき」も挿入歌「マイフレンズ」もぴったりだと思いました。
――とくに注目してほしいポイントはありますか?
早﨑:「空色の水しぶき」は映画のタイトルがサビの終わりに入っているのと、振り付けが特徴的です。水しぶきを表わしたダンスの振りがあって、TikTokに各メンバーの振り付け動画が上がっているんですけど、「同じフリの中に個性が出ていて面白い」っていうコメントがあるんですよ。全員で合わせているミュージックビデオも綺麗なんですけど、個々の水しぶきパフォーマンスにも注目してほしいです!
◆初披露の衣装で気合を入れたのに……
――表題曲の「好きすぎてUp and down」に話題を戻してまして、「好きすぎて空回りする」心情を歌った内容ということで、皆さんが最近「空回ったな」と思ったエピソードってありますか?
5人:空回ったエピソード!?(笑)
早﨑:じゃあ、はい! 大学の学園祭に僕青が出演させていただいたときに、パフォーマンス中にメンバーの靴が脱げちゃって、その子は履くのを諦めて端によけてたらしいんですよ。だけど私は、「履かせなきゃ」と思って靴を頑張ってステージに戻したら、彼女がまた靴を端にバンってよけているのを見て、「やってしまった」と思いました。
――なるほど、それはステージで靴が空回ったというエピソードですね。
早﨑:(笑顔で)えへへ!
――ほかに誰かひねり出せます?(笑)
安納:私、普段から空回りばっかりしてる気がする。
八木:そうか~?
安納:いつもやらかしてしまうので。
――例えばどんなこと?
安納:同時にいろいろなことができないタイプなんですよ。最近だと大阪で握手会があったんですけど、初披露の衣装だったので気負いを入れて着替えていたのに、靴だけ自分のスニーカーを履いて出ていっちゃって(笑)。バレてないと思ったら、マネージャーさんにしっかり写真を撮られていて、僕青のグループLINEにその写真が投稿されてしまい、みんなからイジられました……。
◆2025年は「厄年に負けないように」
――ありがとうございます(笑)。さて、今年も残り2か月も切りました。最後に年内にこれはやりきたいと思うことを教えてください。
早﨑:私は来年に成人式があるので、10代ラストの年越しなんですよ。10代らしくはっちゃけたいと思います!
――どうはっちゃけましょう?(笑)
早﨑:やってないことは何かな~、どこかに旅行したいです!
吉本:私の理想は、メンバーと集まってクリスマスにケーキを食べて、年末は年越しそばを食べて、年越しの瞬間はみんなでジャンプをしたい! それができたら大満足です。
早﨑:楽しそう。
――ほかのメンバーはどうですか。
安納:来年18歳から厄年なんですよ。なので、厄に負けないように運を残り2か月で貯め込んで、素敵な1年を迎えられる準備をしたいですね。
八木:え、私もだ。
金澤:私も。
――もう厄年とか気になるんですね。
八木:もう厄払いは行った?
安納:行ってない。
八木:あ~、それはダメだ。良くないことが振りかかるかもねぇ~。
安納:怖いからやめて!!(笑)
金澤:家が汚いのも良くなさそうだから、年末までに気合いを入れて大掃除します!
八木:私、今年の頭に引いたおみくじが「大吉」だったんですよ。
――今のところ運勢は?
八木:「吉」ぐらい。あと2か月で「大吉」に持っていけるようにしたいです!
【僕が見たかった青空】
秋元康総合プロデュースのもと、応募者3万5678人の中から選ばれた23人が‘23年6月15日にグループを結成。同年8月に「青空について考える」でデビュー。4th SINGLE「好きすぎてUp and down」が発売中。12月28日、29日にはYAMANO HALLにて「僕が見たかった青空ワンマンライブ ~2024青春納め~」の開催が決定。最新情報は公式HPへ
<取材・文/吉岡 俊 撮影/尾藤能暢>
今回は4th SINGLE「好きすぎてUp and down」を発売したばかりの僕青に、今年の下半期を振り返ってもらいながら、年内にやっておきたいことなどを語ってもらった。
◆1年前とは変わって青空が広がっていた会場
――まず、8月30日に開催されたアオゾラフェス(豊洲PIT)ですが、デビューシングル「青空について考える」のリリースイベント(2023年9月17日開催)でファンの人たちが集まらずに悔しい思いをした場所でのリベンジという意味合いもありましたね。
安納蒼衣(以下、安納):そうですね。この1年でメンバー23人の空気感も変わりましたし、ライブの楽しさを知れたから、前回とは表情が全然違って最初からみんなの笑顔が輝いているのを見てテンションが上がりました。
金澤亜美(以下、金澤):うん。直前まで開催できるかどうかわからなかったし、そのなかで会場に足を運んでくださって。あらためてファンの方がいるおかげで私たちが楽しめているということがわかったし、ありがたいなって思いました。
――ファンの人たちも会場を埋めてあげたいっていう気持ちは強かった。
八木仁愛(以下、八木):豊洲PITでのデビューシングル発売イベントではグループが結成したばかりで、私たちも未熟でした。厳しい現実を目の当たりにした悔しさがありました。今回はステージに出た瞬間にファンの方たちが照らす青いペンライトが揺れていて、外は悪天候だったけど、私たちの目の前には青空が広がっていました。終演後には、やり切ったという達成感を感じられるようなライブだったよね。
早﨑すずき(以下、早﨑):そうだね、自分たちの特色や魅力というものを最大限に生かせるようなセットリストの中に、ユニット曲やダンスパフォーマンスという新たな挑戦も取り入れてパフォーマンスの幅は広がったと思います。
◆ライブ終盤の合唱曲で驚いたメンバーとの温度差
――ライブ終盤にデビュー曲「青空について考える」を合唱バージョンで披露したときに泣いているメンバーの方も多かったように見えました。ただ、伴奏担当の早﨑さんはそれに乗れなかったっていうことを、僕青のYouTubeチャンネルで話されていましたよね。
早﨑:そうなんですよ~。最初みんなが泣いてるのにも気づかなかったんですよ。演奏が終わって「やりきった~!」っていう晴れやかな笑顔で列に並んで横のリーダー(塩釜)を見たら号泣していて、「え、私だけ表情が全然違う」って温度差がすごかったです。
金澤:すずの伴奏がなかったから、あんなに感動できなかったよ。
――吉本さんは印象に残っている曲や場面はありますか?
吉本:ユニットシャッフルで披露した「好きになりなさい」ですね。実は、あの曲がライブで1番緊張したし、あらためて映像で見返したら恥ずかしかったです。
私は見た目的にクールなイメージが強いと思うんですよ。だから、センターを務めた「真っ白に塗り直せ!」はハマっているかなって思えるんですけど、「好きになりなさい」は真反対なんですよ。初めて杏弥ちゃん(西森)のポジションだと聞かされたときは「えっ…私で大丈夫かな…」って。
――僕青のヤンキー担当なのに、可愛いポジションをやることに。
吉本:はい。……あ、ヤンキー担当っていうのは認めてません(笑)。そのなかで、本番をやり切れたから「私もこういうのできるんだよ」っていうのをアピールできたかなと。
八木:可愛い。
◆家族の前でパフォーマンスするのが恥ずかしかったけど……
――アオゾラフェスは僕青のYouTubeで後日に限定配信されて、それをきっかけに握手会に来てくれた人も多かったとか。
早﨑:台風やいろいろな都合で会場に来られなかった方は楽しんでもらえたと思いますし、「僕青に興味はあるけどライブまでは」って躊躇していた方達が会場に足を運んでくれるきっかけになったのかなって。
金澤:アオゾラフェスは僕青らしさがぎゅっと濃縮されたライブだったから、すごくいい機会だったよね。
安納:YouTubeの配信だとメンバーひとりひとりの顔がしっかり見れるから、楽曲に込める思いやパフォーマンスが違う角度で楽しめるっていう感想も多かったです。
――家族からは何か声を掛けられましたか。
早﨑:私はライブをするときに「会場の1番遠い後ろの方もちゃんと楽しめてるかな」って考えることが多くて。会場の後ろで見ていた両親が「アオゾラフェスは今までで1番良かった!」と楽しんでいてくれたから安心しました。
吉本:お母さんに「『真っ白に塗り直せ!』で私の表情が怖かった!」って言われたんですよ。その曲前にダンスパフォーマンスがあって、その流れで曲に入るから気合いが入ってたのかな。本番前は、「好きになりなさい」を親の前でパフォーマンスするのが恥ずかしいと思ってたんですけど、本番はテンションが上がって振り切れました(笑)
◆僕青のことも好きになってもらえるステージを
――ほかには、今年の夏で印象に残っているステージはありますか?
早﨑:私はアイドルフェスのTOKYO IDOL FESTIVAL 2024かな。参加するのは2回目だったんですけど、去年は自信が持てないままステージに立っていたので。今年はメインステージで他のアイドルのファンの方もいても僕青のことも好きになってもらえるぐらいのパフォーマンスしようと決心して出ていったんですよ。セットリストに乃木坂46さんの「制服のマネキン」が入っていて、イントロが流れた瞬間に聞いたことないぐらいの歓声が上がって。
――八木さんは「制服のマネキン」でセンターを務めました。自分たちの出番の後に乃木坂46が控えていたっていうことも意識していた?
八木:そうですね。
金澤:私たちにとっても挑戦だったよね。
――4年ぶりに開催された「a-nation」にも出演されましたが、アイドルの現場とは違う緊張感もあったような。
安納:今までで1番大きい会場「味の素スタジアム」というステージに緊張したんですけど、とにかく楽しもうと。私たちの出番が終わったあとも他のアーティストさんのライブを見せていただいて、Da-iCEさんなど、僕青とは全然違った世界観への引き込み方にすごく魅了されました。
金澤:倖田來未さんは両親がよく聞いていて、初めてステージを見れました!
――倖田さんはステージで、「雨でお客さんも濡れてるから私も濡れる!」って頭からペットボトルの水を被ったシーンもありましたよね。
金澤:衝撃、の一言です(笑)
――吉本さんも頷いていますね。
吉本:私の親もすごく倖田來未さん好きなんですよ。私もテンションが上がったし、すごく楽しいライブでした。
――何か盗めた部分はありましたか? 私もペットボトルで水を被ってみようとか。
吉本:いつかやりたいです(笑)
――いつか見せてください(笑)
◆僕青を知らない人にも届くきっかけに
――そして、11月13日に「好きすぎてUp and down」がリリースされました。今回はどんな楽曲になっていますか?
八木:僕青の恋愛ソングだと今までは「好き」を切なく歌っている曲が多かったんですけど、今回はポップな感じで「好き」が伝わるような内容になっていて。相手のことが好きすぎて空回りしちゃう、そんな状況も楽しんでいるような内容かなと感じています。
――ミュージックビデオではダンスパフォーマンスも見どころですね。
早﨑:学校全体をステージに見立てて、「自分たちのものにしちゃうおう!」っていうようなテーマで、仁愛ちゃんのワイヤーアクションを使ったパフォーマンスがあったり、時計を囲んでダンスしていたり、廊下とか階段も使って曲を表現しているので楽しめると思います!
金澤:衣装は落ち着いていて色味も秋っぽいです。ようやく制服が長袖になりました(笑)
八木:半袖はもう寒いから(笑)
――カップリング曲が劇場アニメーション「がんばっていきまっしょい」の主題歌・挿入歌にもなっていますね。
早﨑:のお話を聞いたときはめちゃくちゃ嬉しかったですし、僕青を知らない方にも私達のことを知っていただ届くきっかけになるし、映画が盛り上がる曲になったらいいなって。仕上がった曲を聴いたら、主題歌「空色の水しぶき」も挿入歌「マイフレンズ」もぴったりだと思いました。
――とくに注目してほしいポイントはありますか?
早﨑:「空色の水しぶき」は映画のタイトルがサビの終わりに入っているのと、振り付けが特徴的です。水しぶきを表わしたダンスの振りがあって、TikTokに各メンバーの振り付け動画が上がっているんですけど、「同じフリの中に個性が出ていて面白い」っていうコメントがあるんですよ。全員で合わせているミュージックビデオも綺麗なんですけど、個々の水しぶきパフォーマンスにも注目してほしいです!
◆初披露の衣装で気合を入れたのに……
――表題曲の「好きすぎてUp and down」に話題を戻してまして、「好きすぎて空回りする」心情を歌った内容ということで、皆さんが最近「空回ったな」と思ったエピソードってありますか?
5人:空回ったエピソード!?(笑)
早﨑:じゃあ、はい! 大学の学園祭に僕青が出演させていただいたときに、パフォーマンス中にメンバーの靴が脱げちゃって、その子は履くのを諦めて端によけてたらしいんですよ。だけど私は、「履かせなきゃ」と思って靴を頑張ってステージに戻したら、彼女がまた靴を端にバンってよけているのを見て、「やってしまった」と思いました。
――なるほど、それはステージで靴が空回ったというエピソードですね。
早﨑:(笑顔で)えへへ!
――ほかに誰かひねり出せます?(笑)
安納:私、普段から空回りばっかりしてる気がする。
八木:そうか~?
安納:いつもやらかしてしまうので。
――例えばどんなこと?
安納:同時にいろいろなことができないタイプなんですよ。最近だと大阪で握手会があったんですけど、初披露の衣装だったので気負いを入れて着替えていたのに、靴だけ自分のスニーカーを履いて出ていっちゃって(笑)。バレてないと思ったら、マネージャーさんにしっかり写真を撮られていて、僕青のグループLINEにその写真が投稿されてしまい、みんなからイジられました……。
◆2025年は「厄年に負けないように」
――ありがとうございます(笑)。さて、今年も残り2か月も切りました。最後に年内にこれはやりきたいと思うことを教えてください。
早﨑:私は来年に成人式があるので、10代ラストの年越しなんですよ。10代らしくはっちゃけたいと思います!
――どうはっちゃけましょう?(笑)
早﨑:やってないことは何かな~、どこかに旅行したいです!
吉本:私の理想は、メンバーと集まってクリスマスにケーキを食べて、年末は年越しそばを食べて、年越しの瞬間はみんなでジャンプをしたい! それができたら大満足です。
早﨑:楽しそう。
――ほかのメンバーはどうですか。
安納:来年18歳から厄年なんですよ。なので、厄に負けないように運を残り2か月で貯め込んで、素敵な1年を迎えられる準備をしたいですね。
八木:え、私もだ。
金澤:私も。
――もう厄年とか気になるんですね。
八木:もう厄払いは行った?
安納:行ってない。
八木:あ~、それはダメだ。良くないことが振りかかるかもねぇ~。
安納:怖いからやめて!!(笑)
金澤:家が汚いのも良くなさそうだから、年末までに気合いを入れて大掃除します!
八木:私、今年の頭に引いたおみくじが「大吉」だったんですよ。
――今のところ運勢は?
八木:「吉」ぐらい。あと2か月で「大吉」に持っていけるようにしたいです!
【僕が見たかった青空】
秋元康総合プロデュースのもと、応募者3万5678人の中から選ばれた23人が‘23年6月15日にグループを結成。同年8月に「青空について考える」でデビュー。4th SINGLE「好きすぎてUp and down」が発売中。12月28日、29日にはYAMANO HALLにて「僕が見たかった青空ワンマンライブ ~2024青春納め~」の開催が決定。最新情報は公式HPへ
<取材・文/吉岡 俊 撮影/尾藤能暢>