さまざまな事情を抱えた人たちが利用するラブホテル。一般的には、ドキドキ、ワクワクしながら、ときにはソワソワと向かう場所だ。
今回は、予想外の出来事に遭遇した2人のエピソードを紹介する。
◆予期せぬ“ライブ音声”に驚愕!
マンションを購入してから1年も経たない頃、いつものように家で過ごしていた吉本航大さん(仮名・40代)にとって、予想もしない音が響いてきたという。
「夏の暑い日だったので、エアコンをつけていました。窓を閉め切っていたにもかかわらず、外から女性の“あの声”が聞こえてきたんです」
最初は、「近隣の部屋で“大人のビデオ”を大音量で流しているんだろう」と考え、気にせずに過ごしていたそうだ。しかし……。
「やっぱり、なんかおかしいんですよね。私のマンションは鉄筋コンクリートでつくられていて、仮に隣の部屋から音が漏れたとしても、響くことは考えにくいんです」
それでも、その声はますます大きくなり、止まる気配すらなかった。そして、気になった吉本さんは、ついにベランダに出た。“その音”の正体を探ろうとしたのだ。
◆ラブホの窓がフルオープンに…
その音の正体がマンションの上階や下階の部屋ではないことが分かると、吉本さんの目にふと入ったのが、マンションの向かいにあるラブホだったようだ。
「ベランダから道路を挟んで見えるラブホの一室の窓が、フルオープンになっていました」
どうやら“その音”の正体は、ラブホの窓から漏れてきたものだという。
「慌ててベランダの窓を閉めましたが、数分間その声が鳴りやむことなく続きました」
ラブホの窓が清掃時以外に開いていたことに驚いたと同時に、「“ライブ音声”を初めて聞いた経験は、鮮明に覚えている」と吉本さんは話す。
今のところ、その日以外にラブホから声が聞こえたことはないそうだ。
「今後また同じようなことがあったとしても、もう少し冷静にしている自信はありますけど……」
吉本さんはマンション購入前から、そばにラブホがあることは知っていたという。大きな声を聞いたことは予想外だったが、看板のネオンで道が明るくなり、今となっては防犯上「よかったなぁ」と思っているようだ。
◆ラブホ従業員が目撃した密会現場
ラブホで清掃員として働いている遠野敬子さん(仮名・30代)は、普段から思ったことをすぐに口にしてしまう性格だそうだ。
「ある日、仕事中に予期せぬ人と遭遇してしまいました。ラブホは“秘密保持義務”があります。心の中で冷や汗をかきながらも、思わず口を滑らせてしまわないかドキドキするような、“まさかの再会”だったんです」
その人物とは、遠野さんの息子が小学校でお世話になった“給食のおばちゃん”だった。
◆「お疲れさまです」が引き起こした衝撃の展開
遠野さんがいつも通り清掃作業をしていると、目の前で部屋のドアが開いたという。
「息子の給食のおばちゃんが、金髪の若い男性と一緒に部屋から出てきたんです。思わず私は、『お疲れさまです』と声をかけてしまいました」
彼女は慌てた様子で、「こんなところで話しかけないでよ」と言い、すぐにその場を去っていった。その後、遠野さんが仕事を終えてスーパーに寄ると、また彼女とバッタリ会ってしまう事態に……。
「私は、『さっきはどうも』と声をかけてしまい、彼女は、『忘れてくれないかな。彼とは別れようと思っている』と聞いてもいないことを話してきました」
遠野さんと彼女は世間話をする程度の仲で、親しい関係性ではない。しかし、遠野さんはさらに思ったことを口にしてしまったそうだ。
「金髪の男性、若かったけど彼氏?」
すると、彼女は、
「どっちでもいいでしょ!」
とムッとした表情で足早にスーパーから出ていったという。地元で長年働く“給食のおばちゃん”が帰った後の清掃は、何とも言えない気持ちだったと遠野さんは振り返る。
「ご丁寧に“大人のおもちゃ”まで使用していて、それを片づける自分に笑えてきましたね……」
<取材・文/資産もとお>
―[ラブホの珍エピソード]―
今回は、予想外の出来事に遭遇した2人のエピソードを紹介する。
◆予期せぬ“ライブ音声”に驚愕!
マンションを購入してから1年も経たない頃、いつものように家で過ごしていた吉本航大さん(仮名・40代)にとって、予想もしない音が響いてきたという。
「夏の暑い日だったので、エアコンをつけていました。窓を閉め切っていたにもかかわらず、外から女性の“あの声”が聞こえてきたんです」
最初は、「近隣の部屋で“大人のビデオ”を大音量で流しているんだろう」と考え、気にせずに過ごしていたそうだ。しかし……。
「やっぱり、なんかおかしいんですよね。私のマンションは鉄筋コンクリートでつくられていて、仮に隣の部屋から音が漏れたとしても、響くことは考えにくいんです」
それでも、その声はますます大きくなり、止まる気配すらなかった。そして、気になった吉本さんは、ついにベランダに出た。“その音”の正体を探ろうとしたのだ。
◆ラブホの窓がフルオープンに…
その音の正体がマンションの上階や下階の部屋ではないことが分かると、吉本さんの目にふと入ったのが、マンションの向かいにあるラブホだったようだ。
「ベランダから道路を挟んで見えるラブホの一室の窓が、フルオープンになっていました」
どうやら“その音”の正体は、ラブホの窓から漏れてきたものだという。
「慌ててベランダの窓を閉めましたが、数分間その声が鳴りやむことなく続きました」
ラブホの窓が清掃時以外に開いていたことに驚いたと同時に、「“ライブ音声”を初めて聞いた経験は、鮮明に覚えている」と吉本さんは話す。
今のところ、その日以外にラブホから声が聞こえたことはないそうだ。
「今後また同じようなことがあったとしても、もう少し冷静にしている自信はありますけど……」
吉本さんはマンション購入前から、そばにラブホがあることは知っていたという。大きな声を聞いたことは予想外だったが、看板のネオンで道が明るくなり、今となっては防犯上「よかったなぁ」と思っているようだ。
◆ラブホ従業員が目撃した密会現場
ラブホで清掃員として働いている遠野敬子さん(仮名・30代)は、普段から思ったことをすぐに口にしてしまう性格だそうだ。
「ある日、仕事中に予期せぬ人と遭遇してしまいました。ラブホは“秘密保持義務”があります。心の中で冷や汗をかきながらも、思わず口を滑らせてしまわないかドキドキするような、“まさかの再会”だったんです」
その人物とは、遠野さんの息子が小学校でお世話になった“給食のおばちゃん”だった。
◆「お疲れさまです」が引き起こした衝撃の展開
遠野さんがいつも通り清掃作業をしていると、目の前で部屋のドアが開いたという。
「息子の給食のおばちゃんが、金髪の若い男性と一緒に部屋から出てきたんです。思わず私は、『お疲れさまです』と声をかけてしまいました」
彼女は慌てた様子で、「こんなところで話しかけないでよ」と言い、すぐにその場を去っていった。その後、遠野さんが仕事を終えてスーパーに寄ると、また彼女とバッタリ会ってしまう事態に……。
「私は、『さっきはどうも』と声をかけてしまい、彼女は、『忘れてくれないかな。彼とは別れようと思っている』と聞いてもいないことを話してきました」
遠野さんと彼女は世間話をする程度の仲で、親しい関係性ではない。しかし、遠野さんはさらに思ったことを口にしてしまったそうだ。
「金髪の男性、若かったけど彼氏?」
すると、彼女は、
「どっちでもいいでしょ!」
とムッとした表情で足早にスーパーから出ていったという。地元で長年働く“給食のおばちゃん”が帰った後の清掃は、何とも言えない気持ちだったと遠野さんは振り返る。
「ご丁寧に“大人のおもちゃ”まで使用していて、それを片づける自分に笑えてきましたね……」
<取材・文/資産もとお>
―[ラブホの珍エピソード]―