幹部自衛官として順調にキャリアを重ねていながら、激務とパワハラが重なりメンタルダウン。
「人に認められるためではなく、もっと楽しく生きたい」と転職し、自分の体験をもとにXで働き方やメンタルコントロール術を発信するわび氏。
フォロワー数が17万人を突破し、ネットメディアでもたびたび投稿が話題になる氏が手掛けた新著『人生から逃げない戦い方 メンタルダウンから生き延びた元幹部自衛官が語るユル賢い生存戦略』が発売になった。
わび氏が失敗から学んだという“心を折らずに生き延びる”教訓は、環境の整え方や仕事術、人付き合い、回復法まで多岐に渡るもの。そんな難易度の高い世界を生き抜くワザの一部を紹介しよう。
◆みんな「デキる風」を演じているだけ!
会社にいる人たちは、みんなデキる人に見えるけど、ほとんどの人はデキる風を演じている劇団「社会人」だよ。
なので、あまり気負わず、肩の力を抜いて、自分のペースでいきましょう。
◆みんな劇団「社会人」、とりあえず肩の力を抜こう
働き方のお話をする前にまずは肩の力を抜くお話です。
会社にいる人たちって、自分よりデキる人たちばかりに見えませんか?
特に普段はあまり接することのない他部署の人とかのプレゼンを見たり、ミーティングをすると、なんとなくその人がデキる人に見えて、気後れすることがあります。
でも、ほとんどの場合はただの勘違いだと思います。
◆試験会場で周りの人が賢そうに見える現象と同じ
高校入試や大学入試のことを思い出してみてください。
試験前に参考書を開いて勉強する人ばかりで、みんな賢そうに見えたはずです。
でも、実際に入学してみると、自分とそんなに変わらない人ばかりだったのではないでしょうか。
結局、自分を含めてほとんどの人が、入試のときに「受験生」を演じていただけなんです。それが試験会場という舞台の独特の雰囲気に呑まれて、自分より賢そうに見えただけだと思います。
◆「中の人」を知ることができないから「デキる人」に見え続ける
会社にいる人たちにも同じことが言えると思っています。
デキる人に見える人のほとんどは、会社という舞台で「社会人」を演じているだけです。
ただ、高校や大学では、入試が終わると劇団「受験生」は解散して「中の人」を知ることができます。一方で、劇団「社会人」は基本的に解散することはないので、仲良くならない限りは「中の人」を知ることはできません。
なので、会社にいる人たちはデキる人に見え続けてしまうんです。
◆会社という舞台でいかに仕事を「デキる風」に演じきれるか
そもそも、同じ会社にいるということは、同じような筆記試験や面接をクリアした者同士です。業務の向き不向きはあるかもしれませんが、基本的な能力差はそんなにないです。あるのは、会社という舞台でいかに仕事をデキる風に演じきれるかどうかです。
なので、まわりと比べて自分を卑下してはダメです。
かくいう私も会社では劇団「社会人」の一員として演じています。
でも、私のSNSを見てくれている方はご存知のように、何か必死に勉強をしたり、意識高い活動をしているわけでもなく、休日は畑を耕しながら過ごし、明るいうちに風呂に入って、ビールを飲みながら「お仕事、つらい……」的な発信をするような生活を送っています。
◆失敗しても「本体の自分はノーダメージ」
たぶん、みなさんのまわりにいるデキるっぽい人たちもこんな感じだと思います。だから、まずは気負わず、肩の力を抜いてください。劇団の「中の人」はみんなそんなに変わりません。
そして、会社では本当の自分と折り合いをつけて、「社会人」を演じてみてください。
それで上手くいったときは自分を褒めて、失敗したときは「演じている社会人が怒られただけで、本体の自分はノーダメージ」くらいの感覚でいきましょう。
会社で生き残るためには、このくらいのユル賢さが必要です。
みんな「デキる社会人」を演じているだけ。まずは気後れせずに肩の力を抜こう
<文/わび>
【わび】
とある企業の危機管理屋。以前は幹部自衛官として、おもに師団司令部、方面総監部などに勤務。現在は会社員として働きながら、趣味の畑仕事や狩猟などを楽しむ日々を過ごす。一方で、転職をきっかけに自衛隊などの社会人経験で身につけたメンタルコントロール術、仕事や人間関係に対する向き合い方などを中心にXで発信を開始。フォロワー数は17万人を突破し、投稿はネットニュースなどにも取り上げられるなど、人気を博している。著書に『メンタルダウンで地獄を見た元エリート幹部自衛官が語るこの世を生き抜く最強の技術』、新刊『人生から逃げない戦い方 メンタルダウンから生き延びた元幹部自衛官が語るユル賢い生存戦略』
「人に認められるためではなく、もっと楽しく生きたい」と転職し、自分の体験をもとにXで働き方やメンタルコントロール術を発信するわび氏。
フォロワー数が17万人を突破し、ネットメディアでもたびたび投稿が話題になる氏が手掛けた新著『人生から逃げない戦い方 メンタルダウンから生き延びた元幹部自衛官が語るユル賢い生存戦略』が発売になった。
わび氏が失敗から学んだという“心を折らずに生き延びる”教訓は、環境の整え方や仕事術、人付き合い、回復法まで多岐に渡るもの。そんな難易度の高い世界を生き抜くワザの一部を紹介しよう。
◆みんな「デキる風」を演じているだけ!
会社にいる人たちは、みんなデキる人に見えるけど、ほとんどの人はデキる風を演じている劇団「社会人」だよ。
なので、あまり気負わず、肩の力を抜いて、自分のペースでいきましょう。
◆みんな劇団「社会人」、とりあえず肩の力を抜こう
働き方のお話をする前にまずは肩の力を抜くお話です。
会社にいる人たちって、自分よりデキる人たちばかりに見えませんか?
特に普段はあまり接することのない他部署の人とかのプレゼンを見たり、ミーティングをすると、なんとなくその人がデキる人に見えて、気後れすることがあります。
でも、ほとんどの場合はただの勘違いだと思います。
◆試験会場で周りの人が賢そうに見える現象と同じ
高校入試や大学入試のことを思い出してみてください。
試験前に参考書を開いて勉強する人ばかりで、みんな賢そうに見えたはずです。
でも、実際に入学してみると、自分とそんなに変わらない人ばかりだったのではないでしょうか。
結局、自分を含めてほとんどの人が、入試のときに「受験生」を演じていただけなんです。それが試験会場という舞台の独特の雰囲気に呑まれて、自分より賢そうに見えただけだと思います。
◆「中の人」を知ることができないから「デキる人」に見え続ける
会社にいる人たちにも同じことが言えると思っています。
デキる人に見える人のほとんどは、会社という舞台で「社会人」を演じているだけです。
ただ、高校や大学では、入試が終わると劇団「受験生」は解散して「中の人」を知ることができます。一方で、劇団「社会人」は基本的に解散することはないので、仲良くならない限りは「中の人」を知ることはできません。
なので、会社にいる人たちはデキる人に見え続けてしまうんです。
◆会社という舞台でいかに仕事を「デキる風」に演じきれるか
そもそも、同じ会社にいるということは、同じような筆記試験や面接をクリアした者同士です。業務の向き不向きはあるかもしれませんが、基本的な能力差はそんなにないです。あるのは、会社という舞台でいかに仕事をデキる風に演じきれるかどうかです。
なので、まわりと比べて自分を卑下してはダメです。
かくいう私も会社では劇団「社会人」の一員として演じています。
でも、私のSNSを見てくれている方はご存知のように、何か必死に勉強をしたり、意識高い活動をしているわけでもなく、休日は畑を耕しながら過ごし、明るいうちに風呂に入って、ビールを飲みながら「お仕事、つらい……」的な発信をするような生活を送っています。
◆失敗しても「本体の自分はノーダメージ」
たぶん、みなさんのまわりにいるデキるっぽい人たちもこんな感じだと思います。だから、まずは気負わず、肩の力を抜いてください。劇団の「中の人」はみんなそんなに変わりません。
そして、会社では本当の自分と折り合いをつけて、「社会人」を演じてみてください。
それで上手くいったときは自分を褒めて、失敗したときは「演じている社会人が怒られただけで、本体の自分はノーダメージ」くらいの感覚でいきましょう。
会社で生き残るためには、このくらいのユル賢さが必要です。
みんな「デキる社会人」を演じているだけ。まずは気後れせずに肩の力を抜こう
<文/わび>
【わび】
とある企業の危機管理屋。以前は幹部自衛官として、おもに師団司令部、方面総監部などに勤務。現在は会社員として働きながら、趣味の畑仕事や狩猟などを楽しむ日々を過ごす。一方で、転職をきっかけに自衛隊などの社会人経験で身につけたメンタルコントロール術、仕事や人間関係に対する向き合い方などを中心にXで発信を開始。フォロワー数は17万人を突破し、投稿はネットニュースなどにも取り上げられるなど、人気を博している。著書に『メンタルダウンで地獄を見た元エリート幹部自衛官が語るこの世を生き抜く最強の技術』、新刊『人生から逃げない戦い方 メンタルダウンから生き延びた元幹部自衛官が語るユル賢い生存戦略』