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電車の優先席で化粧をする若い女性。迷惑行為に「恥ずかしくないの?」と注意したら“最悪な結末”に…

日刊SPA! 2024年12月12日 8時51分

電車は通勤や通学で多くの人が利用するので、ルールを守ることが大事です。会社員の小川里香さん(仮名・37歳)は、混雑する電車内で信じられない光景を目にした経験があると語ります。
「ある日、車内で身勝手な振る舞いをする20代くらいの女性と遭遇しました。その態度の悪さを注意したものの、まったく聞き入れてもらえず、結局嫌な思いをすることになってしまって……」

◆いつもより早い電車に乗ることに

その日は、会社の研修で本社に出勤するため、いつもよりすこし早く家を出たそうです。

「駅のホームに着くと、そこにはたくさんの荷物を抱えた70代くらいの女性が立っていて。少しでも助けになればと思って『荷物お持ちしましょうか?』と声をかけてみたのです。すると、彼女は『大丈夫です、お気遣いありがとうございます』と笑顔を見せると『実は、これから久しぶりに娘と旅行なんですよ』と嬉しそうに話してくれました」

その後、二人は意気投合して、電車が到着するまで話が尽きなかったと言います。

◆優先席には“ありえない光景”が広がっていて…

「ちらっと見ると、電車はそれほど混んでいなかったものの、席がいっぱいで座れそうもありませんでした。70代くらいの女性をサポートしながら乗り込むと、そこには目を疑うような光景が広がっていて……。

なんと、20代くらいの女性が靴を脱いで優先席に座っており、その場で鏡を見ながら化粧をしていたのです。しかも、彼女は座席を3人分ぐらい陣取っているじゃないですか。車内には立っている人がいるのだから、きちんと詰めて座ってほしいとイライラしました」

周りの迷惑も考えず、自分勝手な態度を取る女性を見過ごせなかった里香さん。意を決して彼女に話しかけてみることにしたのだとか。

◆注意するもまったく悪びれもしない女性

「事を荒立てたくないので、できるだけ冷静に彼女を注意することにしました。70代くらいの女性を気にかけながら『こちらの方、荷物が多いから席を譲ってあげて』と話しかけ『少し詰めてください』とお願いしたのですが……。『嫌です!優先席を譲らなければならない義務はありませんから』と思わぬ反撃を受けました」

70代くらいの女性は「私は立ったままで大丈夫ですよ」と言ってくれたものの、里香さんの気は収まらなかったそう。

「あまりにもやりたい放題な彼女に、嫌味の一つや二つ言ってやりたくなりました。そこで『人前でメイクするの恥ずかしくないの?』と皮肉交じりに聞くと『朝忙しくて化粧する時間がないんです』と平然と言ってのけたのです。最後には『うるさいな、今まで誰にも注意されたことなんてなかったのに』とつぶやいて。彼女の非常識な発言に、呆れ返ってものも言えませんでした」

その際、車内の雰囲気から「みんな面倒くさいから見て見ぬふりをしている」と感じたと言います。

◆挙句の果てに車内で朝ごはんも食べるように…

「次の瞬間、事もあろうか、彼女は堂々とおにぎりを食べ始めました。化粧だけでなく、朝食も車内で済ませるなんて思ってもみなくて。『なにも電車内でおにぎりを食べることないのに、少しは我慢できないのかしら』と聞こえよがしに文句を言うと『誰にも迷惑をかけていませんから』とこちらを睨みつけてきたのです」

里香さんは、彼女のしれっとした態度を見て、マナーがなっていない人って本当にいるのだなと実感したのだとか。

「彼女はおにぎりを食べ終わると、片手にペットボトルのコーヒーを持ちながら、荷物を抱えフラフラと席を立ちました。そこで、すぐに『どうぞ座ってください』と70代くらいの女性を席に誘導して。最後まで彼女の態度は変わらなかったけれど、どうにか事なきを得てホッとしました」

しかし、ここで予期せぬ出来事が里香さんに襲いかかります。

◆思いもよらぬ形で女性に迷惑をかけられて…

「電車がカーブに差しかかると、車内が大きく揺れました。すると、20代くらいの女性がペットボトルを手にしたまま思いきりぶつかってきたのです。その結果、私の白いワイシャツにコーヒーがかかって、大きなシミができてしまって。電車が揺れたので体が当たったことは仕方ないと思ったのですが、車内でコーヒーを飲んでいた彼女のことが許せず。謝りもしないで、その場に立ち尽くす女性を見てただただ腹が立ちました」

里香さんは、このシミは自分で落とすのは難しいと判断し、クリーニングに出すしかないと思ったそう。

「思わず『だから、車内で飲食すべきではないと言ったでしょ』と彼女を叱りつけました。『このワイシャツはクリーニングに出すから、あなたがその費用を負担して』と迫ると、彼女はうつむくばかりで。そこで『クリーニング代の金額がわかったら連絡するから、電話番号を教えて』と話すも『そう簡単に連絡先は教えられない』の一点張り。

もうすぐ電車を降りなければならないこともあり、やむを得ず私の電話番号を教え、彼女からの連絡を待つことにしたのですが……。案の定、いくら経っても彼女からの連絡はありませんでした」

クリーニング代は少額だったものの、かなり後味が悪かったと話す里香さん。電車は利用者も多いので、こうしたトラブルが起こるのはそう珍しいことではありませんが、お互いに思いやりを持ってマナーを守り、気持ちよく過ごせる車内環境を心がけたいものです。

<取材・文/菜花明芽>

【菜花明芽】
ライター。ゾッとする実録記事を中心に執筆中。カフェでのんびり過ごすことが好き。

―[乗り物で腹が立った話]―

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