2024年の大反響だった記事をピックアップ! すご過ぎて順位はつけられない「すごい人生」部門はこちら!(集計期間は2024年1月~10月まで。初公開2024年5月10日 記事は取材時の状況) * * *
「徳川家斉を超えたいんです! 子どもが54人欲しい!」
そう屈託のない笑顔で語ってくれたのは、渡部竜太さん(36歳)。じつは彼、“事実婚”というかたちで「勝手に一夫多妻をやっている」とか。
「北海道で4人の妻と2人の子ども、みんなで6人暮らしをしていますね」
当然、日本の法律では一夫多妻は認められていない。現在(取材時)は「“第4夫人”が家出中です」とのことだが、日常の様子をInstagramやYouTubeを通して発信し、炎上することもしばしば……。SNSでは「奥さんたちに養ってもらっているヒモ男」を自称しているが、実際はどうなのか。本人たちに詳しい話を聞いてみた。
◆「年収4000万円ない男はキツい」と言われて失恋
冒頭の徳川家斉とは、江戸幕府の11代将軍で53人の子どもがいたそうな……。要するに、“日本でいちばん子どもをつくった人”ということで、渡部さんにとって目標とする人物なのだとか。あまりに“ぶっ飛んでいる”が、いつから今のような恋愛観になったんだろうか?
渡部さんは「僕の実家は、父がタクシードライバーで母が専業主婦の超普通な家庭です。今までの恋愛は常識的なものでしたよ」と笑う。それが、いったいなぜ……。
転機は30歳の頃、結婚を前提に付き合っていた彼女がいた。
「彼女は18歳で年も離れていたし、未成年だったのですが、きちんと親にも挨拶をして同棲していました。本当に一途でした」
そんな彼女は相当な資産家の娘で、祖母が「億万長者」だったという。
「お婆様にも気に入られていて、僕は事業を手伝ったり、海外旅行にも連れて行ってもらっていました。それが急に彼女から『年収4000万円ない男はキツい』と言われてフラれてしまったんです」
◆一途な恋愛から「とことん振り切ってやろう!」
失恋にショックを覚えた渡部さんだったが、逆転の発想で「とことん振り切ってやろう!」と思い至ったという。
「元カノへ復讐というわけではないけど、今まで一途に思ってダメだったから、“じゃあだらしない男になろう”と思いました。早速、マッチングアプリに登録しました。12人と同時交際して何十股もかけていました。性別はオスとして、本能のまま生きる感じです。実際、自分にはこっちの方が合っているな、と感じました」
16股している最中は、数が多すぎて彼女の名前を間違えてしまうアクシデントなどもあったようだ。そこから少し絞られて12股になり、そのなかにいたのが現在の“第1夫人”の陽咲さんと“第4夫人”の千尋さんだ。
「千尋さんと事実婚をして同棲を始めたのがこの生活のスタート。当初は千尋さんが“第1夫人”だったんですが、彼女は家出癖があるんです。今も家出しているので降格して“第4夫人”なんです」
なんと、夫人には降格制度があるらしい……。
「千尋さんは5年の間に20回くらい家出していて(笑)。出会った当初は100kg近くあったんですが、僕と結婚するために30kg以上ダイエットしてくれたんですけど、ダイエットがしんどくなりすぎるといなくなっちゃうという。かわいらしいですよね」
◆“一夫多妻”の生活が完成するまで
そして、千尋さんと同棲を始めて間も無く、陽咲さんが同居するようになったという。いきなり女性2人との共同生活に不協和音は生じないのだろうか。
「ないですね。シェアハウスみたいな感じというか。いきなり同居というわけではなく、その前に何回も3人で遊んでいましたから。それで相性とかバランスを見て大丈夫だな、と感じたので『3人で住もうか』となりました」
だが、それで終了!とはならず「常にマッチングアプリで新しい夫人を探していました」というから、只者じゃない。
「“第2夫人”の彩花さんとの出会いもマッチングアプリです。最初は一夫多妻のことは内緒にしていました」
交際してから半年間ぐらいは信頼関係を構築し、だんだん一夫多妻制のことを匂わせていったそうだ。
「LINEで“これ絶対に他の女が撮ったじゃん!”みたいな写真を送ったり、デート中に『仲がいい女の子が他にもいる』と話したりしていました」
彩花さんとの沖縄旅行の待ち合わせに陽咲さんの運転する車で向かったというからとんでもない。
「ここがドキドキの初マッチングでしたね。ただ、前から匂わせていたので、特に怒ったり驚いたりはなかったかな。ずっと彩花さんには『一緒に暮らそう』と話していたし、第2夫人になって欲しかったので」
その後、彩花さんを自宅に招いて同居生活を見せたそうだ。彩花さんの反応は?
「さすがに一夫多妻とは思わなかったみたいで、驚いていました。が、きちんと関係を構築していたので、すぐに自分のマンションを解約して引っ越してきてくれました」
◆「新しい夫人候補を常に探しています」
気になるのは、反対されたりしないのだろうか……。
「彩花さんと会う際も他の夫人たちには隠さずに『デートしてくる!』と言っていたので。そもそも何も隠し事をしないのがルールで、スマホのロックも全部知っているくらいですから」
また“第3夫人”の千晴さんとは、陽咲さんと彩花さんと北海道旅行中に出会ったというからスゴい。
「3人で旅行している時に『道産子ガールと出会いたいなぁ』って思ってたんです。常にマッチングアプリは動かしていたので、そこで千晴さんも夫人に加わりました」
“夫人”が増えていくが「まだまだ増やしていきたい」と話す。
「今いる夫人たちはとても大切ですが、新しい彼女もつくっていきたい。今もアプリを動かしていて、新しい夫人候補を常に探しています」
◆元・夫人の捨て台詞「アナタ、日本一ワルい男ダ!」
冒頭のセリフにもある通り、今後は「54人は子どもが欲しい」という。
「一緒に住んでいる子どもは2人ですが、僕の子どもはいま全部で9人います。いちばん上はもう16歳です」
残念ながら渡部さんの思考についていけず去っていった“夫人”も多いようだ。中には外国人もいたようで「アナタ、日本一ワルい男ダ!」と捨て台詞を吐かれてしまったという。
「一夫多妻が理解の範疇を超えていたみたいで、逃げられてしまいましたね」
果たして、彼は徳川家斉を超えて歴史に名を残すことはできるのだろうか……。
<取材・文/吉沢さりぃ>
【吉沢さりぃ】
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720
「徳川家斉を超えたいんです! 子どもが54人欲しい!」
そう屈託のない笑顔で語ってくれたのは、渡部竜太さん(36歳)。じつは彼、“事実婚”というかたちで「勝手に一夫多妻をやっている」とか。
「北海道で4人の妻と2人の子ども、みんなで6人暮らしをしていますね」
当然、日本の法律では一夫多妻は認められていない。現在(取材時)は「“第4夫人”が家出中です」とのことだが、日常の様子をInstagramやYouTubeを通して発信し、炎上することもしばしば……。SNSでは「奥さんたちに養ってもらっているヒモ男」を自称しているが、実際はどうなのか。本人たちに詳しい話を聞いてみた。
◆「年収4000万円ない男はキツい」と言われて失恋
冒頭の徳川家斉とは、江戸幕府の11代将軍で53人の子どもがいたそうな……。要するに、“日本でいちばん子どもをつくった人”ということで、渡部さんにとって目標とする人物なのだとか。あまりに“ぶっ飛んでいる”が、いつから今のような恋愛観になったんだろうか?
渡部さんは「僕の実家は、父がタクシードライバーで母が専業主婦の超普通な家庭です。今までの恋愛は常識的なものでしたよ」と笑う。それが、いったいなぜ……。
転機は30歳の頃、結婚を前提に付き合っていた彼女がいた。
「彼女は18歳で年も離れていたし、未成年だったのですが、きちんと親にも挨拶をして同棲していました。本当に一途でした」
そんな彼女は相当な資産家の娘で、祖母が「億万長者」だったという。
「お婆様にも気に入られていて、僕は事業を手伝ったり、海外旅行にも連れて行ってもらっていました。それが急に彼女から『年収4000万円ない男はキツい』と言われてフラれてしまったんです」
◆一途な恋愛から「とことん振り切ってやろう!」
失恋にショックを覚えた渡部さんだったが、逆転の発想で「とことん振り切ってやろう!」と思い至ったという。
「元カノへ復讐というわけではないけど、今まで一途に思ってダメだったから、“じゃあだらしない男になろう”と思いました。早速、マッチングアプリに登録しました。12人と同時交際して何十股もかけていました。性別はオスとして、本能のまま生きる感じです。実際、自分にはこっちの方が合っているな、と感じました」
16股している最中は、数が多すぎて彼女の名前を間違えてしまうアクシデントなどもあったようだ。そこから少し絞られて12股になり、そのなかにいたのが現在の“第1夫人”の陽咲さんと“第4夫人”の千尋さんだ。
「千尋さんと事実婚をして同棲を始めたのがこの生活のスタート。当初は千尋さんが“第1夫人”だったんですが、彼女は家出癖があるんです。今も家出しているので降格して“第4夫人”なんです」
なんと、夫人には降格制度があるらしい……。
「千尋さんは5年の間に20回くらい家出していて(笑)。出会った当初は100kg近くあったんですが、僕と結婚するために30kg以上ダイエットしてくれたんですけど、ダイエットがしんどくなりすぎるといなくなっちゃうという。かわいらしいですよね」
◆“一夫多妻”の生活が完成するまで
そして、千尋さんと同棲を始めて間も無く、陽咲さんが同居するようになったという。いきなり女性2人との共同生活に不協和音は生じないのだろうか。
「ないですね。シェアハウスみたいな感じというか。いきなり同居というわけではなく、その前に何回も3人で遊んでいましたから。それで相性とかバランスを見て大丈夫だな、と感じたので『3人で住もうか』となりました」
だが、それで終了!とはならず「常にマッチングアプリで新しい夫人を探していました」というから、只者じゃない。
「“第2夫人”の彩花さんとの出会いもマッチングアプリです。最初は一夫多妻のことは内緒にしていました」
交際してから半年間ぐらいは信頼関係を構築し、だんだん一夫多妻制のことを匂わせていったそうだ。
「LINEで“これ絶対に他の女が撮ったじゃん!”みたいな写真を送ったり、デート中に『仲がいい女の子が他にもいる』と話したりしていました」
彩花さんとの沖縄旅行の待ち合わせに陽咲さんの運転する車で向かったというからとんでもない。
「ここがドキドキの初マッチングでしたね。ただ、前から匂わせていたので、特に怒ったり驚いたりはなかったかな。ずっと彩花さんには『一緒に暮らそう』と話していたし、第2夫人になって欲しかったので」
その後、彩花さんを自宅に招いて同居生活を見せたそうだ。彩花さんの反応は?
「さすがに一夫多妻とは思わなかったみたいで、驚いていました。が、きちんと関係を構築していたので、すぐに自分のマンションを解約して引っ越してきてくれました」
◆「新しい夫人候補を常に探しています」
気になるのは、反対されたりしないのだろうか……。
「彩花さんと会う際も他の夫人たちには隠さずに『デートしてくる!』と言っていたので。そもそも何も隠し事をしないのがルールで、スマホのロックも全部知っているくらいですから」
また“第3夫人”の千晴さんとは、陽咲さんと彩花さんと北海道旅行中に出会ったというからスゴい。
「3人で旅行している時に『道産子ガールと出会いたいなぁ』って思ってたんです。常にマッチングアプリは動かしていたので、そこで千晴さんも夫人に加わりました」
“夫人”が増えていくが「まだまだ増やしていきたい」と話す。
「今いる夫人たちはとても大切ですが、新しい彼女もつくっていきたい。今もアプリを動かしていて、新しい夫人候補を常に探しています」
◆元・夫人の捨て台詞「アナタ、日本一ワルい男ダ!」
冒頭のセリフにもある通り、今後は「54人は子どもが欲しい」という。
「一緒に住んでいる子どもは2人ですが、僕の子どもはいま全部で9人います。いちばん上はもう16歳です」
残念ながら渡部さんの思考についていけず去っていった“夫人”も多いようだ。中には外国人もいたようで「アナタ、日本一ワルい男ダ!」と捨て台詞を吐かれてしまったという。
「一夫多妻が理解の範疇を超えていたみたいで、逃げられてしまいましたね」
果たして、彼は徳川家斉を超えて歴史に名を残すことはできるのだろうか……。
<取材・文/吉沢さりぃ>
【吉沢さりぃ】
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720