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「スーパーの値引き惣菜」“買うべきではない”4品と“買っても良い”5品――仰天ニュース傑作選

日刊SPA! 2024年12月24日 8時45分

2024年の大反響だった記事をピックアップ! まだまだあるジャンルに収まらない大人気記事はコチラ!(初公開2024年5月1日 記事は取材時の状況) *  *  *

夜遅めの時間、スーパーマーケットの総菜コーナーに人が集まっている光景をよく見かけます。多くの人々の目当ては、“値引きシール”。直前まで定価で売られていた商品に3割引きや半額のシールが貼られ、途端にお買い得になるという仕組みです。普段買わないようなちょっとリッチな総菜も、半額になるなら手を出したくなることもあるでしょう。また、ここぞとばかりに買いだめをして、とにかく冷凍してしまうという人の声も聞こえてきます。果たしておいしく食べ切っているのでしょうか……。

多くの見切り商品は当日食べ切ってしまえば、健康上は問題ないものばかりですが、翌日以降になると途端に味が劣化したり、扱いにくくなることがあります。そうです、実は見切り品の選び方にはコツがあるのです。そこで今回は、買いすぎ注意のアイテムと、工夫をすることでおいしく食べ切ることができるオススメアイテムをご紹介していくことにしましょう。

◆「寿司類」と「魚の煮物」は当日中に

1:寿司類

はじめにご紹介する要注意アイテムは、寿司類です。使われている具材が生であるか否かに関わらず、すし飯は劣化が早く、時間が経つと固くボロボロになってしまう性質があります。これはどんなに温め直しても戻りませんから、当日食べ切れる分だけを購入するようにしましょう。

2:魚の煮物

続いては、魚食材を使った煮物や焼き物、揚げ物です。保存期間が長くなるほど魚特有の臭みが出てしまいますから、“魚は当日中”という認識を持つのが賢明。煮つけを冷凍する場合、魚の切り身は水分量が多く、解凍時に食感の劣化が進んでしまいますから、長期保存はタブーであることを覚えておきましょう。

◆大量に買うべきではない「おかず」と「丼物」

3:冷たいおかずや野菜のおかず

おつまみや冷菜になりそうな和え物や生サラダも要注意です。例えばキュウリがたっぷり入った蒸し鶏。加熱をしにくく、保存期間が長くなれば新鮮な食感や香りを維持することが難しくなっていきます。野菜は生野菜も温野菜も家庭用冷凍庫の保存には不向き。解凍時に食感の劣化を感じやすいため、大量の買いだめはオススメできません。

4:刺身や温泉玉子が入っている丼物

生の刺身や温泉玉子が入った総菜や弁当は、腐りやすい点で注意が必要です。例えば海鮮丼やユッケ丼などは店内に並んでいる場所もチェックすべき。冷蔵環境で売られているかお弁当の隣に並んでいるかによって、劣化のスピードも違います。いずれにしても大量買いには不向きであると断言できます。

今度は逆に、冷凍などで長期保存がしやすく、調理によってリメイクがしやすいアイテムをご紹介していくことにしましょう。

◆応用しやすい「刺身の柵」と「カレー類」

1:刺身の柵

サーモンや鯛などの刺身は、塩麴や味噌などに漬け込んで冷蔵または冷凍すれば、焼き魚として美味しくリメイクすることができます。ポイントは切り身よりも柵であること。一口大に切って味付けをして、パスタ材料にするなど応用しやすいのもメリットでしょう。

2:カレー類

エスニックカレーのルウが総菜として売られている場合は、野菜を足してリメイクことが可能です。すぐに食べない場合は冷凍保存をするのもオススメ。ごはんの上に乗せて、とろけるチーズをかけて焼けば、いつもとちょっと違った“焼きカレー”を作ることができます。

◆「麺類」と「焼鳥」、「肉まん」もおすすめ

3:温め直しやすい麺類

麺類を選ぶ場合は、加熱して温麺にできるそうめんやうどんがオススメです。天ぷらを一緒に温めて鍋焼き風として味わうのも美味。逆に焼きそばやスパゲッティ類はアレンジしにくいので、とりあえずたくさん買っておくのは避けるようにしましょう。

4:焼鳥

焼鳥は串から外して冷凍しておくと便利に活用できます。たとえば、カレーやパスタ、チャーハンなどの具材として、もしくは親子丼や煮物などのポイント食材にすることで、香ばしい鶏肉料理が時短で作れてしまいます。同じ鶏肉総菜の場合、フライドチキンや唐揚げよりも焼鳥や照り焼きチキンを選ぶのがオススメです。

◆5:肉まん

パン類を選ぶなら、サンドイッチや総菜パン、クロワッサンよりも肉まんがオススメ。冷凍保存や電子レンジによる温め直しがしやすく、個別保存もしやすいのが魅力です。春夏シーズンは半額になっていることが多く、ねらい目とも言えるでしょう。

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総菜はすぐに食べられて便利である点が魅力ですが、冷凍食品に比べると割高になっている可能性があり、作り立てのようなおいしさは冷食の方が得意と言えるでしょう。半額シールに翻弄され過ぎることなく、劣化しにくいこと、リメイクのしやすさ、温めやすさ、冷凍保存が可能かどうかを冷静に見極めて適量を購入する。これが無駄のない買い物に繋がる大切なポイントです。

<TEXT/スギアカツキ>

【スギアカツキ】
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。世界中の健やかな食文化を追求。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)が好評発売中。Twitterは@sugiakatsuki12。

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