2024年の大反響だった記事をピックアップ! まだまだあるジャンルに収まらない大人気記事はコチラ!(初公開2024年2月1日 記事は取材時の状況) * * *
ラブホテルは恋人と愛を育む場所だが、逆にラブホが原因で破局を迎えてしまう人もいる。「まさかの婚約破棄されましたぁ!」と笑って話してくれたのは、現在婚活中のミズキさん(29歳・仮名)だ。ラブホでいったい何があったのか——。
◆“家庭的で堅実なタイプの女性”を演じて婚約に成功
ミズキさんは27歳のときに2歳年上の婚約者がいた。2人の出会いはマッチングアプリだった。
「年収1000万円超えの広告代理店勤務。イケメンではないけど、本当に“フツー”の見た目で“結婚するにはドンピシャ!”と思いました(笑)。暇つぶしでマッチングアプリをしてただけだけど、彼とは真剣に付き合いたいなって」
当時、彼は“ガッツリ婚活中”だったそうで、最初のデートから「次に付き合う人とは結婚を前提に」と言っていたとか。
ただ、ミズキさん同様に考える女性は少なくなかったようで、何人かの女性からアプローチをかけられていたようだ。広告関係の職業柄なのか、彼のまわりには派手な女性が多い。ミズキさんもどちらかといえば派手に見えるが、彼の好みは“家庭的で堅実なタイプの女性”。
「今はもう好き勝手してますけど。彼と知り合ってから、髪色もダークブラウンにして服装もナチュラル系に変えました。ブランド物も彼と会うときは一切つけず、控えめにしていました」
趣味は料理と節約だと偽り、彼が好きそうな女性を演じきったミズキさんは、出会って2ヶ月後に「彼女」に昇格した。これはつまり、婚約を意味する。
◆いきなりラブホに誘ってきた彼
「告白されたときは思いっきりガッツポーズしましたね! もうこれで一生安泰だー!って」
彼の家族にも挨拶をすませ、その翌週にはミズキさんの実家に挨拶に行くことが決まった夜だった。いきなり彼は「気分転換にラブホに行かない?」と誘ってきたという。
「珍しいなぁ〜とは思いましたが、別に断る理由はなかったので承諾しました」
そこそこ高級なラブホテルに泊まり、いつも通りに“コト”が終わってから就寝。翌日ブランチを食べて解散したところまでは普通だったが、突然3日間連絡が取れなくなってしまった。「何かあったのか、お?」と心配になったミズキさんがアポなしで彼の自宅を訪れると、彼が「別れよう」とグッタリしながら言ってきたという。
「顔を見るなり『久しぶり!』とかもなく急に『別れよう』ですよ? いやいや、事態が飲み込めないじゃないですか。それで、ほぼ無理やり彼の家に入り込んで話を聞き出したんですよ」
彼がため息まじりに発した一言は「ミズキって、ラブホ行き慣れてるでしょ?」だった。
◆「ラブホに行き慣れている女性は嫌だ!」
「高校生の頃から人並みには使っていたので。初めてではないけど、行き慣れてはいないと伝えました。ただ、彼から返ってきた言葉は『ラブホに行ったことないぐらいの子と結婚したいんだ』でした。これが彼なりの最終ジャッジだったみたいなんですよ(笑)。
もう9割ぐらいは私と結婚する気でいたけど、ラブホに行ってみたらぜんぜん恥ずかしがる様子もないし、楽しそうに部屋を選ぶし……。ラブホに行く前に『ホテルの飲み物は高いからコンビニで買っていこう!』と誘導したこと、極めつけはゴムの場所がわからないという彼に素早く手渡したことが引き金になったみたいです」
ミズキさんは納得できずに「別れたくない」と必死に説得したというが、彼は首を縦に振らなかった。
「私の振る舞いがよっぽど小慣れていたのか、ついには『そんな人だとは思わなかった』と泣き出してしまいました。私もそれにちょっと引いてしまって……」
別れを承諾したが、いまだに彼には未練タラタラだという。
「そのときは“コイツ気持ち悪っ!”って思いましたが、いざ婚活を始めてみたら、彼レベルのスペックの男っていないんですよ(泣)。イケメンだけど借金があるとか、高収入だけど耐え難い容姿とか……。ラブホなんて誘ってきておかしいなって気づいて断ればよかった。もしかしたら今頃は悠々自適な専業主婦だったと思うと、悔しくてたまりません」
今日も取材前にマッチングアプリで出会った人とデートしたそうだが「年収200万円でした……絶望」とため息をついていた。
<取材・文/吉沢さりぃ>
【吉沢さりぃ】
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720
ラブホテルは恋人と愛を育む場所だが、逆にラブホが原因で破局を迎えてしまう人もいる。「まさかの婚約破棄されましたぁ!」と笑って話してくれたのは、現在婚活中のミズキさん(29歳・仮名)だ。ラブホでいったい何があったのか——。
◆“家庭的で堅実なタイプの女性”を演じて婚約に成功
ミズキさんは27歳のときに2歳年上の婚約者がいた。2人の出会いはマッチングアプリだった。
「年収1000万円超えの広告代理店勤務。イケメンではないけど、本当に“フツー”の見た目で“結婚するにはドンピシャ!”と思いました(笑)。暇つぶしでマッチングアプリをしてただけだけど、彼とは真剣に付き合いたいなって」
当時、彼は“ガッツリ婚活中”だったそうで、最初のデートから「次に付き合う人とは結婚を前提に」と言っていたとか。
ただ、ミズキさん同様に考える女性は少なくなかったようで、何人かの女性からアプローチをかけられていたようだ。広告関係の職業柄なのか、彼のまわりには派手な女性が多い。ミズキさんもどちらかといえば派手に見えるが、彼の好みは“家庭的で堅実なタイプの女性”。
「今はもう好き勝手してますけど。彼と知り合ってから、髪色もダークブラウンにして服装もナチュラル系に変えました。ブランド物も彼と会うときは一切つけず、控えめにしていました」
趣味は料理と節約だと偽り、彼が好きそうな女性を演じきったミズキさんは、出会って2ヶ月後に「彼女」に昇格した。これはつまり、婚約を意味する。
◆いきなりラブホに誘ってきた彼
「告白されたときは思いっきりガッツポーズしましたね! もうこれで一生安泰だー!って」
彼の家族にも挨拶をすませ、その翌週にはミズキさんの実家に挨拶に行くことが決まった夜だった。いきなり彼は「気分転換にラブホに行かない?」と誘ってきたという。
「珍しいなぁ〜とは思いましたが、別に断る理由はなかったので承諾しました」
そこそこ高級なラブホテルに泊まり、いつも通りに“コト”が終わってから就寝。翌日ブランチを食べて解散したところまでは普通だったが、突然3日間連絡が取れなくなってしまった。「何かあったのか、お?」と心配になったミズキさんがアポなしで彼の自宅を訪れると、彼が「別れよう」とグッタリしながら言ってきたという。
「顔を見るなり『久しぶり!』とかもなく急に『別れよう』ですよ? いやいや、事態が飲み込めないじゃないですか。それで、ほぼ無理やり彼の家に入り込んで話を聞き出したんですよ」
彼がため息まじりに発した一言は「ミズキって、ラブホ行き慣れてるでしょ?」だった。
◆「ラブホに行き慣れている女性は嫌だ!」
「高校生の頃から人並みには使っていたので。初めてではないけど、行き慣れてはいないと伝えました。ただ、彼から返ってきた言葉は『ラブホに行ったことないぐらいの子と結婚したいんだ』でした。これが彼なりの最終ジャッジだったみたいなんですよ(笑)。
もう9割ぐらいは私と結婚する気でいたけど、ラブホに行ってみたらぜんぜん恥ずかしがる様子もないし、楽しそうに部屋を選ぶし……。ラブホに行く前に『ホテルの飲み物は高いからコンビニで買っていこう!』と誘導したこと、極めつけはゴムの場所がわからないという彼に素早く手渡したことが引き金になったみたいです」
ミズキさんは納得できずに「別れたくない」と必死に説得したというが、彼は首を縦に振らなかった。
「私の振る舞いがよっぽど小慣れていたのか、ついには『そんな人だとは思わなかった』と泣き出してしまいました。私もそれにちょっと引いてしまって……」
別れを承諾したが、いまだに彼には未練タラタラだという。
「そのときは“コイツ気持ち悪っ!”って思いましたが、いざ婚活を始めてみたら、彼レベルのスペックの男っていないんですよ(泣)。イケメンだけど借金があるとか、高収入だけど耐え難い容姿とか……。ラブホなんて誘ってきておかしいなって気づいて断ればよかった。もしかしたら今頃は悠々自適な専業主婦だったと思うと、悔しくてたまりません」
今日も取材前にマッチングアプリで出会った人とデートしたそうだが「年収200万円でした……絶望」とため息をついていた。
<取材・文/吉沢さりぃ>
【吉沢さりぃ】
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720