パチプロ歴20年、パチンコ雑誌やパチンコYouTubeチャンネルなどで活躍しているミネッチ氏。日刊SPA!では、全国65店舗のパチンコ店から出入り禁止を言い渡された経験談コラムや、パチプロとしての攻略系記事などを掲載している。
◆パチプロが教える「年末年始の立ち回り術」
年末年始は「時間があるからパチンコ屋に寄ってみよ〜」という軽いノリの人が増えるから、玉を出さなくても客がつく。いわゆる「入れ食い状態」なので、パチンコ屋は釘をアケる必要がない。
そのため、打つ側としては「稼ぎにくい時期」といわれており、無策で打ち続ければ財布の中身がカラッポになってしまう。それでも遊技する予定があるのならば、この機会に「戦略的なパチンコ」というジャンルに触れてみてはいかがだろうか。直近にグランドオープンした店のデータを採取したので、その狙い方も考案していく。
◆パチプロが説く「回転率の重要性」
一般的には「1,000円で何回、液晶を変動させられるか」という数値が回転率といわれており、パチプロたちは高回転率の台を探して勝負を挑む。たとえば1,000円で20回転まわる台と、15回転しかまわらない台があったとする。この「たった5回転の差」がどれくらい遊技に影響するか、ご存じだろうか。
朝から晩までパチンコを打つと、おおよそ2000回転は通常回転をプレイする。それを1,000円あたりの回転数で割り、投資額を算出してみると……
・回転率20回の台なら:2000÷20回≒100,000円
・回転率15回の台なら:2000÷15回≒133,333円
なんと、3万円以上の差が生じてしまう。しかもデジタル抽選のパチンコは完全確率なので、回転率を重視するだけでも投資の軽減になることは明らか。だから「回転率なんて関係ないよ〜」と闇雲に打ち続ける行為は、地雷の上をスキップで駆けるも同然。
なんとなくでも「良釘」「悪釘」を判別して、「この台、まわらないな~」と感じたら撤退する潔さが、投資の軽減に直結する。それでは、さっそく高回転率台にありつくための戦略を練る。
◆年末と年始、どちらが勝てるのか
まずは日付けごとの還元率を予想して、おおまかな立ち回りをイメージしておく。これを頭の片隅にでも入れておくだけでも、効率的な押し引きができるはずだ。
・12月24日~31日:攻めの期間
クリスマス前後から年末にかけて、グランドオープン店舗や周年記念日を徹底的に狙う。SNSでのリアルタイム情報収集が鍵となる。新規店舗は還元を優先する傾向があるため、強気に攻めたい。
実際に2024年12月のグランドオープン店の稼動データを採取したところ、すべての機種が強いわけではないが、「大海物語5 SP」が平均20回転オーバーの高状況だった。
・1月1日~5日:守りの期間
正月三が日は、ホール側が「正月料金」に切り替える時期。しかも2025年は元旦から5日間も休日が続くため、1月5日まで悪釘を据え置く可能性が高い。必要以上の投資を避けるためにも、慎重な立ち回りを心がけたい。
・1月6日~:通常営業モードに注目
徐々に通常営業モードに戻してくれる時期なので、「特定日」=「好状況」といった法則が通用する店が増えてくる。また、1月6日(月)から大規模な新台導入が始まるので、「P清流物語4」「P世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する」など、新機種の調整ミスを積極的に狙いたい。
◆グランドオープン狙い
年末は新規出店するパチンコ屋が多く、特にグランドオープン直後は「この店は出る」という評判を作るために還元率を高めに設定してくれるケースが多い。そんなターゲットとなる店舗をマップに地点登録しておけば、立ち回りやすい地域が一目瞭然となる。
客寄せに躍起になるであろうグランドオープン店を以下にまとめた。
・ジャムフレンドクラブエース青森西(青森県)
・マルハン仙台苦竹店(宮城県)
・BUZZ333(埼玉県)
・キャプテン(東京都)
・デルパラ9東浅川店(東京都)
・BIGディッパー戸越銀座店(東京都)
・アビバ四街道店(千葉県)
・SKY CONCORDE富士宮(静岡県)
・パチパチベガス(岐阜県)
・メガコンコルド1212+6みなと木場インター店(愛知県)
・マルハン敦賀店(福井県)
・ベガスベガス千里店(大阪府)
・グランキコーナ大阪本店(大阪府)
・ベニス布施店本館・新館(大阪府)
・キコーナ西田辺(大阪府)
・123フェニックスプラザ長田店(兵庫県)
・丸三垂水西口店(兵庫県)
・ワールドカップ+1新倉吉(鳥取県)
・玉屋409雑餉隈(福岡県)
・EXCEED777コスモタウン店(大分県)
上記の店舗をGoogleマップでリスト保存して、狙い目を定めていく。
東京都、愛知県、大阪府、兵庫県、これらの地域が狙い目となりそうだ。また、グランドオープン店の近隣店も、出玉をアピールする傾向にあるので、あわせてチェックしておけば良台にありつける可能性が大きく広がる。
◆稼ぎづらい時期でもチャンスはある
一般的には稼ぎづらい時期といわれているけれども、「出玉をアピールして客をつけなければならない店」を選択すれば問題なく立ち回れる。そんなヤル気のあるホールを見つけたら、どの機種に力を入れているかをリサーチする。もし「P北斗の拳10(アタッカーの重複入賞率が高い)」や「大海物語5(電チューサポートの止め打ち効果が高い)」などの技術介入機を甘く使っていたら大チャンス。
ただし、食える機種は出禁リスクは高い。出入禁止が65店舗となってしまったボクの二の舞とならないよう、手加減することも大事だ。パチンコは「知識」「技術」「戦略」を磨けば有利に戦える。大切な資金を守りつつ、ぜひ納得のいく勝負を挑んでいただきたい。
文/ミネッチ
【ミネッチ】
技術と釘読みで凌ぐパチプロ生活が20年。その稼働内容を、雑誌(パチンコオリジナル実戦術、必勝ガイドMAXなど)に寄稿し始めて10年が経つ。YouTubeの密着シリーズ(パチダンTV)は特に人気があり、70万回再生を超えた。
◆パチプロが教える「年末年始の立ち回り術」
年末年始は「時間があるからパチンコ屋に寄ってみよ〜」という軽いノリの人が増えるから、玉を出さなくても客がつく。いわゆる「入れ食い状態」なので、パチンコ屋は釘をアケる必要がない。
そのため、打つ側としては「稼ぎにくい時期」といわれており、無策で打ち続ければ財布の中身がカラッポになってしまう。それでも遊技する予定があるのならば、この機会に「戦略的なパチンコ」というジャンルに触れてみてはいかがだろうか。直近にグランドオープンした店のデータを採取したので、その狙い方も考案していく。
◆パチプロが説く「回転率の重要性」
一般的には「1,000円で何回、液晶を変動させられるか」という数値が回転率といわれており、パチプロたちは高回転率の台を探して勝負を挑む。たとえば1,000円で20回転まわる台と、15回転しかまわらない台があったとする。この「たった5回転の差」がどれくらい遊技に影響するか、ご存じだろうか。
朝から晩までパチンコを打つと、おおよそ2000回転は通常回転をプレイする。それを1,000円あたりの回転数で割り、投資額を算出してみると……
・回転率20回の台なら:2000÷20回≒100,000円
・回転率15回の台なら:2000÷15回≒133,333円
なんと、3万円以上の差が生じてしまう。しかもデジタル抽選のパチンコは完全確率なので、回転率を重視するだけでも投資の軽減になることは明らか。だから「回転率なんて関係ないよ〜」と闇雲に打ち続ける行為は、地雷の上をスキップで駆けるも同然。
なんとなくでも「良釘」「悪釘」を判別して、「この台、まわらないな~」と感じたら撤退する潔さが、投資の軽減に直結する。それでは、さっそく高回転率台にありつくための戦略を練る。
◆年末と年始、どちらが勝てるのか
まずは日付けごとの還元率を予想して、おおまかな立ち回りをイメージしておく。これを頭の片隅にでも入れておくだけでも、効率的な押し引きができるはずだ。
・12月24日~31日:攻めの期間
クリスマス前後から年末にかけて、グランドオープン店舗や周年記念日を徹底的に狙う。SNSでのリアルタイム情報収集が鍵となる。新規店舗は還元を優先する傾向があるため、強気に攻めたい。
実際に2024年12月のグランドオープン店の稼動データを採取したところ、すべての機種が強いわけではないが、「大海物語5 SP」が平均20回転オーバーの高状況だった。
・1月1日~5日:守りの期間
正月三が日は、ホール側が「正月料金」に切り替える時期。しかも2025年は元旦から5日間も休日が続くため、1月5日まで悪釘を据え置く可能性が高い。必要以上の投資を避けるためにも、慎重な立ち回りを心がけたい。
・1月6日~:通常営業モードに注目
徐々に通常営業モードに戻してくれる時期なので、「特定日」=「好状況」といった法則が通用する店が増えてくる。また、1月6日(月)から大規模な新台導入が始まるので、「P清流物語4」「P世界最高の暗殺者、異世界貴族に転生する」など、新機種の調整ミスを積極的に狙いたい。
◆グランドオープン狙い
年末は新規出店するパチンコ屋が多く、特にグランドオープン直後は「この店は出る」という評判を作るために還元率を高めに設定してくれるケースが多い。そんなターゲットとなる店舗をマップに地点登録しておけば、立ち回りやすい地域が一目瞭然となる。
客寄せに躍起になるであろうグランドオープン店を以下にまとめた。
・ジャムフレンドクラブエース青森西(青森県)
・マルハン仙台苦竹店(宮城県)
・BUZZ333(埼玉県)
・キャプテン(東京都)
・デルパラ9東浅川店(東京都)
・BIGディッパー戸越銀座店(東京都)
・アビバ四街道店(千葉県)
・SKY CONCORDE富士宮(静岡県)
・パチパチベガス(岐阜県)
・メガコンコルド1212+6みなと木場インター店(愛知県)
・マルハン敦賀店(福井県)
・ベガスベガス千里店(大阪府)
・グランキコーナ大阪本店(大阪府)
・ベニス布施店本館・新館(大阪府)
・キコーナ西田辺(大阪府)
・123フェニックスプラザ長田店(兵庫県)
・丸三垂水西口店(兵庫県)
・ワールドカップ+1新倉吉(鳥取県)
・玉屋409雑餉隈(福岡県)
・EXCEED777コスモタウン店(大分県)
上記の店舗をGoogleマップでリスト保存して、狙い目を定めていく。
東京都、愛知県、大阪府、兵庫県、これらの地域が狙い目となりそうだ。また、グランドオープン店の近隣店も、出玉をアピールする傾向にあるので、あわせてチェックしておけば良台にありつける可能性が大きく広がる。
◆稼ぎづらい時期でもチャンスはある
一般的には稼ぎづらい時期といわれているけれども、「出玉をアピールして客をつけなければならない店」を選択すれば問題なく立ち回れる。そんなヤル気のあるホールを見つけたら、どの機種に力を入れているかをリサーチする。もし「P北斗の拳10(アタッカーの重複入賞率が高い)」や「大海物語5(電チューサポートの止め打ち効果が高い)」などの技術介入機を甘く使っていたら大チャンス。
ただし、食える機種は出禁リスクは高い。出入禁止が65店舗となってしまったボクの二の舞とならないよう、手加減することも大事だ。パチンコは「知識」「技術」「戦略」を磨けば有利に戦える。大切な資金を守りつつ、ぜひ納得のいく勝負を挑んでいただきたい。
文/ミネッチ
【ミネッチ】
技術と釘読みで凌ぐパチプロ生活が20年。その稼働内容を、雑誌(パチンコオリジナル実戦術、必勝ガイドMAXなど)に寄稿し始めて10年が経つ。YouTubeの密着シリーズ(パチダンTV)は特に人気があり、70万回再生を超えた。