―[腕時計投資家・斉藤由貴生]―
筑波大学理系学部出身の腕時計投資家・斉藤由貴生です。悠仁さまが筑波大学の生物学類に合格されたというニュースが話題となっていますが、記事によっては「クルマで通学が決定した」と書いてある一方、筑波大周辺に悠仁さまが住まわれる可能性もあるといった内容の記事もあるため、実際に悠仁さまがどのように筑波大学に通われるのかはわかりません。
ただ、「クルマでの通学」ということをテーマにした記事が多く、その記事の趣旨の大半は「通学には困難も生じる」といった内容。警護も伴う皇族の車での移動と一般人の自家用車での移動は別物ではありますが、実際に東京から筑波大学にクルマで通っていた私が、通学時間帯での道路事情や時間効率、電車通学との比較を含めて解説したいと思います。
◆筑波大生たちの住居事情
まず、筑波大学の学生事情を簡単にお伝えしますが、東京が地元という人含めて、90%ぐらいの学生は、大学近くに家を借りて通っています。多くの場合、1年生では学生宿舎を利用し、2年生からはアパートを借りるわけですが、1年生の時点からアパートを借りる生徒も一部います。
私がいたのは情報メディア創生学類ですが、1年の段階では、55人中45人ぐらいが宿舎、8人ぐらいがアパート、2人ぐらいが実家からの通学といった具合でした。
他の学類を見ても、東京近郊から通学するという生徒は10%程度(当時の学内紙のデータを見た記憶から)といった具合で、“通い”の生徒は多くありません。また、東京からの通学組はほぼ全てが電車を利用。東京からクルマ通学という生徒はいなく、私が在学中に私以外に「東京から毎日クルマで通う」という生徒を見かけたことはありませんでした。
なお私は、ずっとクルマで通っていたわけではなく、筑波大学の近くにアパートを借りたこともありますし、電車で通ったこともあります。
そういった意味で私は、筑波大学への通学ルートをほぼ網羅したといえるわけですが、その実体験から「クルマ通学は実際に可能なのか?」ということをお伝えしたい次第であります。では結論は、どうかというと「クルマ通学は快適!」だといえるのです。
◆クルマ通学の利点
東京から筑波大学に通うという観点では、クルマ通学が最も効率が良いと思います。というのも、茨城に向かう朝の高速道路は常時混雑するような“難所”が少なく、私の場合『家でクルマに乗り込んだ瞬間⇒筑波大学の駐車場に到着してドアを開けるまで』が“ちょうど1時間”だったのです。
混雑する箇所、いわゆる難所的な部分が首都高6号線や外環道であるものの、そういったことを考慮しても、東京都内から1時間程度で筑波大学に到着することが可能です。
一方、電車を使った場合の所要時間は2時間程度。つくばエクスプレス(以下TX)に乗ってからはある程度早いものの、つくば駅から筑波大学まではバスが必須。それらを合わせると、結局2時間近くかかってしまうわけです。
また、筑波大学の1限開始時間は朝8:40と異常に早いため、「ドアtoドアで1時間」というクルマでの通学がかなり快適だったのです。
ちなみに、もしも悠仁さまが筑波大学ではなく、慶応SFCなどに進学されたならば、クルマでの通学は困難だったといえます。というのも、東名高速の町田方面は渋滞がひどく、とても毎日通えるような交通状態ではないからです。
◆電車通学のデメリット
あくまで、悠仁さまが東京から通われるという前提で話をすすめますが、仮に電車で通学した場合は、どういった順路になるでしょうか。
赤坂御用地から筑波大学方面に向かうには、信濃町駅経由で秋葉原まで13分程度。そこからつくばエクスプレスで一気につくば駅に行けるため、信濃町駅からの所要時間は1時間25分程度であります。
しかしながら、つくば駅に到着したあと、生物学類がある第二エリアに向かうためには、バスに乗って「第三エリア前」で降りる必要があります。それを含めると、ざっと20分程度が必要になり、結局のところ、電車を使った場合の所要時間は、赤坂御用地から信濃町駅に向かう時間も含めると2時間近くになると思われます。
そして、電車で通学する場合に厄介なのが混雑であります。朝の時間帯の電車といえば、「上り」は混みますが、「下り」はガラガラという印象があります。しかしTXは、朝の時間帯でも「下り」が混むのです。特に、南流山から守谷あたりの区間が混雑し、警備を行うのが大変だと思われます。
また、最も混むのがつくば駅から大学に向かうバス。特に、1限の授業に向かう時間帯は、混雑し、ぎゅうぎゅう詰め状態であります。そういった経験から、学生時代の私は電車で通うのはあまりに快適でない、と思いクルマで通うことにした次第であります。
◆クルマで通うことのデメリット
クルマで通うことの最もなデメリットは、交通費です。ガソリン代と高速代を考えると、つくば周辺にアパートを借りるのと同じぐらいの金額になってしまうでしょう。とはいえ、アパートを借りたならば、長期休みの期間でも家賃がかかるため、1年間という意味では東京からのクルマ通学は、アパートを借りるよりも安いといえます。
ちなみに、秋葉原からつくばまでは距離が遠いため、電車で通った場合でもそれなりに金額がかかります。秋葉原からつくば駅までの定期料金は、学割(大学生)で1ヶ月約2万8000円。クルマ通学だとその倍といったところですが、アパートを借りた場合は更にかかるため、なんだかんだ“東京からクルマで通う”というのは「時短」「快適性」「料金」のバランスが良いといえます。
ただし、稀に交通事故による渋滞が発生した場合は、1限に遅刻するというデメリットがあります。常磐道においては、事故渋滞はほぼ起こらないのですが、東京から常磐道に接続するまでの首都高や外環道で、稀に事故渋滞が発生します。
その場合、常磐道までの迂回ルートが乏しく、1限開始時に間に合わない、場合によって2限開始時間ギリギリに到着ということがあります。
もっとも、事故渋滞が起きる確率は、1学期あたり数度といった具合。1限に遅れる可能性はありますが、その授業の単位を落とすほど「頻繁に遅刻」となるわけではありません。
ただ、筑波大学から東京方面に帰る場合(上り方面)は、下り方面よりも時間がかかるでしょう。とはいえ、首都高6号線の渋滞は私が通っていた2013年頃よりは緩和されているため、以前よりかかる時間は少ないと思われます。
もっとも、多少時間がかかったとしても、「1限に間に合わない」といった緊迫感もないため、ストレスにはなりません。また、授業が終わった後、友人宅に遊びに行ったり、課題をするなどして、夕方の混雑時を避けて帰るという手もあります。
◆クルマでの通学はメリットがいっぱい
筑波大学は、常磐道という素晴らしい高速道路があるために、朝の時間帯においては東京からのアクセスがものすごく便利であります。
その一方で、公共交通機関で筑波大学に向かう場合は、つくば駅から大学の中心部(第三エリア等)に向かうためには、バスが必須。都内から電車で筑波大学への移動は不便なのです。
筑波大学の学生は、普段つくばの街中だけで生活しているといっても過言ではなく、クルマ社会のつくば市を自転車移動で生活しています。
また、筑波大学は広大な敷地を有するため、授業によっては自転車で移動する必要があります。特に体育はその典型例で、第二エリアから体芸エリアまでは自転車で移動しないと大変です。
その他にも自転車で移動するシーンが多いため、雨が降った日などは最悪。私はたまに、授業の移動もクルマでしたことがあるぐらいでした。
悠仁さまの場合、常に周りを警備する必要があるでしょうから、クルマがないとSPの休憩場所も困ることでしょう。学生だからといって、悠仁さまが自転車移動したならば、それを警備する人も自転車移動しなければならず、雨の日などを考えるとやめたほうがいいと思います。
筑波大学へのクルマ通学は、なにかと効率が良いということがお分かりいただけたかと思います。
【斉藤由貴生】
1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある
―[腕時計投資家・斉藤由貴生]―
筑波大学理系学部出身の腕時計投資家・斉藤由貴生です。悠仁さまが筑波大学の生物学類に合格されたというニュースが話題となっていますが、記事によっては「クルマで通学が決定した」と書いてある一方、筑波大周辺に悠仁さまが住まわれる可能性もあるといった内容の記事もあるため、実際に悠仁さまがどのように筑波大学に通われるのかはわかりません。
ただ、「クルマでの通学」ということをテーマにした記事が多く、その記事の趣旨の大半は「通学には困難も生じる」といった内容。警護も伴う皇族の車での移動と一般人の自家用車での移動は別物ではありますが、実際に東京から筑波大学にクルマで通っていた私が、通学時間帯での道路事情や時間効率、電車通学との比較を含めて解説したいと思います。
◆筑波大生たちの住居事情
まず、筑波大学の学生事情を簡単にお伝えしますが、東京が地元という人含めて、90%ぐらいの学生は、大学近くに家を借りて通っています。多くの場合、1年生では学生宿舎を利用し、2年生からはアパートを借りるわけですが、1年生の時点からアパートを借りる生徒も一部います。
私がいたのは情報メディア創生学類ですが、1年の段階では、55人中45人ぐらいが宿舎、8人ぐらいがアパート、2人ぐらいが実家からの通学といった具合でした。
他の学類を見ても、東京近郊から通学するという生徒は10%程度(当時の学内紙のデータを見た記憶から)といった具合で、“通い”の生徒は多くありません。また、東京からの通学組はほぼ全てが電車を利用。東京からクルマ通学という生徒はいなく、私が在学中に私以外に「東京から毎日クルマで通う」という生徒を見かけたことはありませんでした。
なお私は、ずっとクルマで通っていたわけではなく、筑波大学の近くにアパートを借りたこともありますし、電車で通ったこともあります。
そういった意味で私は、筑波大学への通学ルートをほぼ網羅したといえるわけですが、その実体験から「クルマ通学は実際に可能なのか?」ということをお伝えしたい次第であります。では結論は、どうかというと「クルマ通学は快適!」だといえるのです。
◆クルマ通学の利点
東京から筑波大学に通うという観点では、クルマ通学が最も効率が良いと思います。というのも、茨城に向かう朝の高速道路は常時混雑するような“難所”が少なく、私の場合『家でクルマに乗り込んだ瞬間⇒筑波大学の駐車場に到着してドアを開けるまで』が“ちょうど1時間”だったのです。
混雑する箇所、いわゆる難所的な部分が首都高6号線や外環道であるものの、そういったことを考慮しても、東京都内から1時間程度で筑波大学に到着することが可能です。
一方、電車を使った場合の所要時間は2時間程度。つくばエクスプレス(以下TX)に乗ってからはある程度早いものの、つくば駅から筑波大学まではバスが必須。それらを合わせると、結局2時間近くかかってしまうわけです。
また、筑波大学の1限開始時間は朝8:40と異常に早いため、「ドアtoドアで1時間」というクルマでの通学がかなり快適だったのです。
ちなみに、もしも悠仁さまが筑波大学ではなく、慶応SFCなどに進学されたならば、クルマでの通学は困難だったといえます。というのも、東名高速の町田方面は渋滞がひどく、とても毎日通えるような交通状態ではないからです。
◆電車通学のデメリット
あくまで、悠仁さまが東京から通われるという前提で話をすすめますが、仮に電車で通学した場合は、どういった順路になるでしょうか。
赤坂御用地から筑波大学方面に向かうには、信濃町駅経由で秋葉原まで13分程度。そこからつくばエクスプレスで一気につくば駅に行けるため、信濃町駅からの所要時間は1時間25分程度であります。
しかしながら、つくば駅に到着したあと、生物学類がある第二エリアに向かうためには、バスに乗って「第三エリア前」で降りる必要があります。それを含めると、ざっと20分程度が必要になり、結局のところ、電車を使った場合の所要時間は、赤坂御用地から信濃町駅に向かう時間も含めると2時間近くになると思われます。
そして、電車で通学する場合に厄介なのが混雑であります。朝の時間帯の電車といえば、「上り」は混みますが、「下り」はガラガラという印象があります。しかしTXは、朝の時間帯でも「下り」が混むのです。特に、南流山から守谷あたりの区間が混雑し、警備を行うのが大変だと思われます。
また、最も混むのがつくば駅から大学に向かうバス。特に、1限の授業に向かう時間帯は、混雑し、ぎゅうぎゅう詰め状態であります。そういった経験から、学生時代の私は電車で通うのはあまりに快適でない、と思いクルマで通うことにした次第であります。
◆クルマで通うことのデメリット
クルマで通うことの最もなデメリットは、交通費です。ガソリン代と高速代を考えると、つくば周辺にアパートを借りるのと同じぐらいの金額になってしまうでしょう。とはいえ、アパートを借りたならば、長期休みの期間でも家賃がかかるため、1年間という意味では東京からのクルマ通学は、アパートを借りるよりも安いといえます。
ちなみに、秋葉原からつくばまでは距離が遠いため、電車で通った場合でもそれなりに金額がかかります。秋葉原からつくば駅までの定期料金は、学割(大学生)で1ヶ月約2万8000円。クルマ通学だとその倍といったところですが、アパートを借りた場合は更にかかるため、なんだかんだ“東京からクルマで通う”というのは「時短」「快適性」「料金」のバランスが良いといえます。
ただし、稀に交通事故による渋滞が発生した場合は、1限に遅刻するというデメリットがあります。常磐道においては、事故渋滞はほぼ起こらないのですが、東京から常磐道に接続するまでの首都高や外環道で、稀に事故渋滞が発生します。
その場合、常磐道までの迂回ルートが乏しく、1限開始時に間に合わない、場合によって2限開始時間ギリギリに到着ということがあります。
もっとも、事故渋滞が起きる確率は、1学期あたり数度といった具合。1限に遅れる可能性はありますが、その授業の単位を落とすほど「頻繁に遅刻」となるわけではありません。
ただ、筑波大学から東京方面に帰る場合(上り方面)は、下り方面よりも時間がかかるでしょう。とはいえ、首都高6号線の渋滞は私が通っていた2013年頃よりは緩和されているため、以前よりかかる時間は少ないと思われます。
もっとも、多少時間がかかったとしても、「1限に間に合わない」といった緊迫感もないため、ストレスにはなりません。また、授業が終わった後、友人宅に遊びに行ったり、課題をするなどして、夕方の混雑時を避けて帰るという手もあります。
◆クルマでの通学はメリットがいっぱい
筑波大学は、常磐道という素晴らしい高速道路があるために、朝の時間帯においては東京からのアクセスがものすごく便利であります。
その一方で、公共交通機関で筑波大学に向かう場合は、つくば駅から大学の中心部(第三エリア等)に向かうためには、バスが必須。都内から電車で筑波大学への移動は不便なのです。
筑波大学の学生は、普段つくばの街中だけで生活しているといっても過言ではなく、クルマ社会のつくば市を自転車移動で生活しています。
また、筑波大学は広大な敷地を有するため、授業によっては自転車で移動する必要があります。特に体育はその典型例で、第二エリアから体芸エリアまでは自転車で移動しないと大変です。
その他にも自転車で移動するシーンが多いため、雨が降った日などは最悪。私はたまに、授業の移動もクルマでしたことがあるぐらいでした。
悠仁さまの場合、常に周りを警備する必要があるでしょうから、クルマがないとSPの休憩場所も困ることでしょう。学生だからといって、悠仁さまが自転車移動したならば、それを警備する人も自転車移動しなければならず、雨の日などを考えるとやめたほうがいいと思います。
筑波大学へのクルマ通学は、なにかと効率が良いということがお分かりいただけたかと思います。
【斉藤由貴生】
1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある
―[腕時計投資家・斉藤由貴生]―