日本で車を運転する外国人の増加に伴い、さまざまな問題が起きている。交通習慣や規則の違いや、免許証切り替え手続き簡易化によって事故が誘発されているのだ。当事者たちの認識と実態に迫った。
◆「業者の予想問題で楽勝」簡単に外免切替ができる
在日外国人による危険運転が近年、相次いでいる。2024年9月には埼玉県で中国籍の18歳男性が一方通行の道路を逆走し、日本人一人が死亡、12月には広島県でフィリピン国籍の男性が飲酒運転をしたとして逮捕、轢き逃げの疑いがあると報じられた。
こうした事態の背景には、外国の運転免許証を日本の免許証に切り替える「外免切替」の緩さが関連している。試験が簡単なうえ、免許証の住所がホテルや知人の住所でも可能で、観光ビザでも取得できてしまうのだ。日本の交通ルールをすべて理解している必要もない。
外免切替を行った中国人の李さん(39歳)は話す。
「全10問の筆記試験と実技試験がありますが、仲介業者が予想問題をくれるので筆記試験は簡単でした。ただ、この前は一般道を逆走してしまってビックリしましたね。中国は日本とは逆で右側通行なので、たまにそうなってしまうんですよね」
大型免許を切り替えた韓国人の朴さん(36歳)は、「正直、日本の交通ルールはよく知らない」と話す。
「仕事で乗ったとき、日本人の同僚が助手席に乗ってくれたからよかったものの、私だけだとたぶん無理です。だけど職場からは『次から一人で運転してね』などと言われて不安しかない。同僚が同乗したときですらぶつかりそうになったのですから」
◆公共の道路ではなく、レジャースポット感覚か
中国人の友人を持つ日本人のAさんは、こう語る。
「友人がよくSNSにドライブ動画を投稿しているのですが、制限速度を大幅にオーバーしていたり、ペットの犬と遊びながら運転している。先日は深夜の首都高をドライブする動画を投稿していたんですが、高速の路肩に車を停めて夜景を自撮りしていた。さすがに危ないと思って注意したら、『交通量も少ないしちゃんと周りを確認したから大丈夫』と言われました。高速道路での路肩停車は禁止されているはずなのですが……」
神奈川県の大黒PAでは、欧米、アジア、中東、アフリカなどさまざまな国籍の外国人カーマニアが集結していた。
彼らはひとしきり自分の車のお披露目を済ませた後、エンジンを全開にし猛スピードで首都高に吸い込まれていった。その姿は、明らかにPAの速度制限80kmを超えているように見えた。
◆外国人向け教習所の闇
都内で外国人の交通事故案件を多く取り扱う弁護士は、業務上の守秘義務から、自身の名を明かせないとしつついくつかの問題点を指摘する。
「関東圏には外国人を専門的に教える教習所が複数存在していますが、一部では法令を無視した運営が行われています。こうした教習所内で発生した交通事故では、教習所内で使用している自動車の名義が個人名義でした」
最近では、中国・ベトナム・ネパール国籍者が起こした交通事故の相談が多いが、任意保険に入っていない事例が増えているという。
「“強制保険”という名称に変えることも必要ではないでしょうか。最近の事例では、都内の高速道路で中国人が事故を起こしてその場から逃走。警察の捜査により運転手は自賠責に入っていないことが判明しましたが、犯人は事故後、中国に帰国し音信不通となり被害者は泣き寝入りすることになりました」(同)
◆偽免許証の販売も!
さらに驚くことに、中国のSNS「WeChat」では日本の偽造免許証を堂々と販売している。販売者に中国語で問い合わせてみると、「写真を送れば適当な住所で作成可能。料金は8000円程度」と返答された。
人命にかかわるだけに、政府には迅速な対策が求められる。帰省や旅行で車を利用する機会も増える年末、変わりゆく道路環境には十分気を付けたい。
◆スピード狂が各地で発生中
走り屋を主人公にした人気漫画『頭文字D(イニシャルD)』や、人気レースゲーム『JDM:ジャパニーズ・ドリフト・マスター』の世界的ヒットにより、世界各国の自動車好きが日本の大黒PAや峠に集まり、観光地と化している。
中国版インスタグラム「小紅書」では、多くの在日中国人が首都高や峠で制限速度を大幅に超える危険な運転を行い、スピード自慢をする動画を投稿している。
とあるアカウントは「日本の首都高のリアルを見せます! この動画の内容はかなり危険なので削除する可能性もあります!」と伝え、辰巳PAに集結している中国人ドライバーたちと合流。
ドライバーは「俺たちの伝統芸能を見せるぜ」と語り、乗車するや否や、首都高での危険運転が始まった。助手席に座る投稿者は「もう時速200㎞を超えた!」と興奮しながら実況。
◆大事故発生は時間の問題!?
ドライバーは17.8kmの首都高環状線をわずか5分で完走すると豪語している。
彼らは一般車を避けるためウィンカーもつけず猛スピードで次々と車線変更を繰り返しており、大事故が起こるのも時間の問題と言ったところだろう。
また、『頭文字D』の舞台である秋名山のモデルになった榛名山でも中国人ドライバーが多数集結している。同作の映画は、中国でも大人気。ゆえに榛名山はファンから“聖地”として知られているのだ。
ここではなんと在日中国人が有料(約5万円)で峠観光ツアーを実施しており、「料金を上乗せすれば助手席でドリフト体験もできる」と宣伝。
一般道でのドリフト走行は危険極まりない。普通のドライバーは彼らと遭遇しないことを祈るしかないのか……。
取材・文/週刊SPA!編集部
―[[外国人(狂)ドライバー]の暴走が止まらない!]―
◆「業者の予想問題で楽勝」簡単に外免切替ができる
在日外国人による危険運転が近年、相次いでいる。2024年9月には埼玉県で中国籍の18歳男性が一方通行の道路を逆走し、日本人一人が死亡、12月には広島県でフィリピン国籍の男性が飲酒運転をしたとして逮捕、轢き逃げの疑いがあると報じられた。
こうした事態の背景には、外国の運転免許証を日本の免許証に切り替える「外免切替」の緩さが関連している。試験が簡単なうえ、免許証の住所がホテルや知人の住所でも可能で、観光ビザでも取得できてしまうのだ。日本の交通ルールをすべて理解している必要もない。
外免切替を行った中国人の李さん(39歳)は話す。
「全10問の筆記試験と実技試験がありますが、仲介業者が予想問題をくれるので筆記試験は簡単でした。ただ、この前は一般道を逆走してしまってビックリしましたね。中国は日本とは逆で右側通行なので、たまにそうなってしまうんですよね」
大型免許を切り替えた韓国人の朴さん(36歳)は、「正直、日本の交通ルールはよく知らない」と話す。
「仕事で乗ったとき、日本人の同僚が助手席に乗ってくれたからよかったものの、私だけだとたぶん無理です。だけど職場からは『次から一人で運転してね』などと言われて不安しかない。同僚が同乗したときですらぶつかりそうになったのですから」
◆公共の道路ではなく、レジャースポット感覚か
中国人の友人を持つ日本人のAさんは、こう語る。
「友人がよくSNSにドライブ動画を投稿しているのですが、制限速度を大幅にオーバーしていたり、ペットの犬と遊びながら運転している。先日は深夜の首都高をドライブする動画を投稿していたんですが、高速の路肩に車を停めて夜景を自撮りしていた。さすがに危ないと思って注意したら、『交通量も少ないしちゃんと周りを確認したから大丈夫』と言われました。高速道路での路肩停車は禁止されているはずなのですが……」
神奈川県の大黒PAでは、欧米、アジア、中東、アフリカなどさまざまな国籍の外国人カーマニアが集結していた。
彼らはひとしきり自分の車のお披露目を済ませた後、エンジンを全開にし猛スピードで首都高に吸い込まれていった。その姿は、明らかにPAの速度制限80kmを超えているように見えた。
◆外国人向け教習所の闇
都内で外国人の交通事故案件を多く取り扱う弁護士は、業務上の守秘義務から、自身の名を明かせないとしつついくつかの問題点を指摘する。
「関東圏には外国人を専門的に教える教習所が複数存在していますが、一部では法令を無視した運営が行われています。こうした教習所内で発生した交通事故では、教習所内で使用している自動車の名義が個人名義でした」
最近では、中国・ベトナム・ネパール国籍者が起こした交通事故の相談が多いが、任意保険に入っていない事例が増えているという。
「“強制保険”という名称に変えることも必要ではないでしょうか。最近の事例では、都内の高速道路で中国人が事故を起こしてその場から逃走。警察の捜査により運転手は自賠責に入っていないことが判明しましたが、犯人は事故後、中国に帰国し音信不通となり被害者は泣き寝入りすることになりました」(同)
◆偽免許証の販売も!
さらに驚くことに、中国のSNS「WeChat」では日本の偽造免許証を堂々と販売している。販売者に中国語で問い合わせてみると、「写真を送れば適当な住所で作成可能。料金は8000円程度」と返答された。
人命にかかわるだけに、政府には迅速な対策が求められる。帰省や旅行で車を利用する機会も増える年末、変わりゆく道路環境には十分気を付けたい。
◆スピード狂が各地で発生中
走り屋を主人公にした人気漫画『頭文字D(イニシャルD)』や、人気レースゲーム『JDM:ジャパニーズ・ドリフト・マスター』の世界的ヒットにより、世界各国の自動車好きが日本の大黒PAや峠に集まり、観光地と化している。
中国版インスタグラム「小紅書」では、多くの在日中国人が首都高や峠で制限速度を大幅に超える危険な運転を行い、スピード自慢をする動画を投稿している。
とあるアカウントは「日本の首都高のリアルを見せます! この動画の内容はかなり危険なので削除する可能性もあります!」と伝え、辰巳PAに集結している中国人ドライバーたちと合流。
ドライバーは「俺たちの伝統芸能を見せるぜ」と語り、乗車するや否や、首都高での危険運転が始まった。助手席に座る投稿者は「もう時速200㎞を超えた!」と興奮しながら実況。
◆大事故発生は時間の問題!?
ドライバーは17.8kmの首都高環状線をわずか5分で完走すると豪語している。
彼らは一般車を避けるためウィンカーもつけず猛スピードで次々と車線変更を繰り返しており、大事故が起こるのも時間の問題と言ったところだろう。
また、『頭文字D』の舞台である秋名山のモデルになった榛名山でも中国人ドライバーが多数集結している。同作の映画は、中国でも大人気。ゆえに榛名山はファンから“聖地”として知られているのだ。
ここではなんと在日中国人が有料(約5万円)で峠観光ツアーを実施しており、「料金を上乗せすれば助手席でドリフト体験もできる」と宣伝。
一般道でのドリフト走行は危険極まりない。普通のドライバーは彼らと遭遇しないことを祈るしかないのか……。
取材・文/週刊SPA!編集部
―[[外国人(狂)ドライバー]の暴走が止まらない!]―