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42歳のセクシー女優、中学生の娘に名前を検索され…「もともと、ちょっと変わった母親だとは思われていたみたい(笑)」

日刊SPA! 2025年1月14日 15時53分

 2022年6月に公布・施行されたAV出演被害防止・救済法、通称「AV新法」をめぐっては、業界団体を中心に反対の声が多く上がっている。セクシー女優として働きながら子育てを人妻セクシー女優としてデビューし、2024年9月にデビュー10周年を迎えた武藤あやかさん(43歳・@mutou_ayaka)。
 前回は「奇跡」とも言われる美貌の秘密について話してくれましたが、インタビュー後編では現在は中学生となった娘さんとの関係や、AV新法がもたらした意外なメリットなど、気になる点を語ってもらいました。

◆娘が「武藤あやか」と検索して「ママだ!」

――武藤さんは娘さんとふたり暮らしなんですよね。娘さんは今、おいくつですか?

武藤あやか(以下、武藤):娘は中学生です。ちょうど多感な時期ではありますね。

――娘さんには、セクシー女優のお仕事について話されているんでしょうか?

武藤:はっきりとは伝えていないんです。でも、ネットで「武藤あやか」と検索をしてまして(笑)。そこでTikTokかな、作品の切り抜きを見つけて「ママだ!」「ママがチューしてる!」って騒いでて「ちょっとヤバいかな?」と。なので、ある程度は気付いているんじゃないかな。

――芸名を伝えていたんですか?

武藤:いえ、たぶんマネージャーとの電話で話しているのを聞いたんじゃないかと。ただ、かなり前ですが「モデルはやってるよ」「撮影もしているよ、テレビには出てないけど」みたいな話はしたんです。でもこういう感じの仕事だとは思ってなかったでしょうから、ショックは受けたかもしれませんね。

◆「仕事よりもフォロワー数のほうが気になるみたい(笑)」

――娘さんが武藤さんのお仕事について、どの程度知っているのかはわからない感じですか。

武藤:そうですね、娘もそれからはあんまり調べてはいないみたいで。むしろまだ中学生なので、仕事の内容よりも、私のSNSのフォロー数が気になっているみたいです(笑)。実は娘も、配信とかしているんですよ。アバターを作って顔出しはなしなんですけど。でもやっぱり子どもがただ配信をしていても、フォロワーも登録もなかなか増えないですよね。そういうところで、私のフォロワー数が何万人、みたいな部分が気になるみたいですね。

――そういうものなんですね。お母さんのお仕事の内容については、気になってしまうものかと思っていましたが。

武藤:もともと、ちょっと変わった母親だとは思われていたみたいなので(笑)。友達のお母さんより家にいる時間は長いし、一緒にアニメを見たり、モノマネをしていたり、家では裸で踊っているような感じですからね。一般的なお仕事ではないとは、気付いていたみたいです。

――あえて自分から話はしない、って感じですかね。

武藤:子どものほうから聞いてきたら答えますが、自分からはわざわざ言わないですかね。そもそももう中学生ですし、ある程度自分でもわかっているんじゃないかと。

◆娘がセクシー女優デビューを決めたら、応援します

――武藤さんに限らず、家族にバレるかバレないか、というのは大きな問題ですよね。

武藤:私の場合、むしろバレたから仕事をセーブしよう、みたいな方向に行くのは止めようと考えました。むしろプラスに考えようかな、と。「バレたからテレビの仕事もOKにしましょう」みたいに事務所にも伝えたんです。

――なるほど、そういう考え方もありですか。もし娘さんが「自分もセクシー女優になる」と言い出したら、どうします?

武藤:そうですね、あえて反対はしないんじゃないですかね。本人が決めたことだったら「ガンバレ」って言いますし、続けられるならやってみればいいと思います。

◆子育ては「過度にルールを押し付けない」

――よく業界人に「自分の娘がセクシー女優になってもいいのか?」と言う人もいますが、武藤さんは「かまわない派」ですか。

武藤:そのあたりは、それこそ多様性なんじゃないですかね。ウチは、ある程度のルールはありますけれども、基本的にはやりたいことをやるのはOK、娘にも過度にルールを押し付けないようにしているんです。子どもにも自分の考え方や、自分の世界がありますから。ただし「マンガを読みたくても、寝る時間になったら寝る」「出掛けるときは、すぐに準備する」みたいに、切り替えが必要なときは切り替えるのは大切、とは言っていますね。

――基本的には自主性に任せる、という考え方なんですね。

武藤:はい。将来的に、娘がセクシー女優だけでなく、女であることを売りにした仕事に就くかもしれません。そういうときに私が経験している、今のお仕事がプラスに働くかな、と考えています。

◆AV新法のおかげで意外なメリットが

――セクシー女優として10年間を過ごした武藤さんですが、この10年はいろいろなことがあったのではないでしょうか。

武藤:そうですね、一番影響が大きかったのは、やっぱりAV新法ですかね。撮影までの契約などが大変になりましたし。お仕事がなくなった女の子も多かったみたいですしね。でも私にとって、AV新法は良かったと思う点もあるんですよ。

――具体的にはどのような点ですか?

武藤:AV新法ができる以前は、急にお仕事が入ってしまうことも少なくなかったんです。「体調を崩してしまった女の子の代役」みたいに。でもAV新法ができて、急なお仕事が入らなくなった点は、個人的には助かりました。子どもと過ごす時間を大切にしたいので、急なお仕事は避けたいんです。プチ整形のダウンタイム、回復期間もあるので、スケジュールが組みやすくなりましたし。自分のペースでお仕事ができるようになりましたね。

――なるほど。

武藤:ただ、性病検査が厳しくなったのは、いいことでもあるんですけど……ちょっと最近、大変だったので(笑)。

◆梅毒の擬陽性で一時期引退も考えた

――梅毒の擬陽性が出てしまった、というお話でしたね。一時期、引退も考えるほどだったとか。

武藤:擬陽性自体は、体調や肝臓とか腎臓の状態の影響で、出てしまうことはあるらしいんです。ただ擬陽性が出てしまうと、当然作品に出演するわけにはいきません。プライベートでも心当たりはなかったし、共演した男優さんもなにもない、私もなにも症状が出ない。でも数値だけは陽性で出てしまうのは、やっぱり精神的にツラかったです。

――結局、感染していないことが判明するまで、1か月ほどの時間が必要だったようですね。

武藤:調べている間、ずっとモヤモヤしてメンタルもやられました。お仕事を再開できて、本当に良かったです。

――でもそのことを、わざわざSNSで発信した理由はなぜですか?

武藤:なにが悪いかって言えば、梅毒に対する知識がなく、性病検査も受けず、梅毒を流行させてしまっている人だよなと。実際、一般の人は性病検査なんてほとんど受けないじゃないですか。だから「梅毒ってこんなに大変なんだよ」って、みんなに知ってほしいと思ったんです。それなりに読んではもらえたんですが、以前、「奇跡の42歳」でバズったときよりはやっぱり反応が少なくて、そこは少し残念でした。でもひとりでも梅毒の怖さを知ってくれれば、それで良かったかな、とは思っています。

◆コロナのときはアプリで遊びまくっていた

――性病に関する知識は、一般の人も必要ですよね。どうしても「自分は大丈夫」と考えてしまいがちですし。

武藤:……まあ、私も実はコロナでヒマなとき、マッチングアプリにハマって遊びまくっていたんですけどね。

――えぇ……。

武藤:コロナでヒマだからか、すごいタイプの人が多かったんですよ。だからつい……。でも、ちゃんと性病には気を付けましたよ!実際、なにもなかったですし。

――でも、デートだけじゃなくて最後までしちゃうんですよね?

武藤:それはまぁ(笑)。でも今回の件があって、もう本当に気を付けよう、こういうのは止めようと思いました。セクシー女優として活動を続けるために、もうやらないとは思います……たぶん。

◆セクシー女優になるのは「自立してから」と伝えたい

――それでは、まだまだセクシー女優として活躍する武藤さんの姿を見られるわけですね。これからの目標などはありますか?

武藤:そうですね、作品に出演するだけでなく、もう少し視野を広げて、なにか発信していけたらとも思いますね。男優さんだと、森林さんやしみけんさんみたいに講演などで「誰かになにかを伝える」活動をしている方も多いですし。これからセクシー女優になりたいと考えている女の子に、なにか伝えられたらいいな、と思います。

――女の子たちに一番伝えたいことは?

武藤:ちゃんと自分の考え方ができるくらい、自立してからデビューしたほうがいいよ、と。心が未熟だと、大金をもらってもホストやコンカフェに使っちゃうかもしれないじゃないですか。そうじゃなくて、生きたお金の使い方をしてほしい、と思います。

――良い言葉をいただきました。

武藤:もちろん推し活もいいんですけど。せっかくのお金ですから、自分や家族、大切な人のために使うのがいいんじゃないかな、と思いますね。

<取材・文/蒼樹リュウスケ 撮影/星亘>

【武藤あやか】
X:@mutou_ayaka
Instagram:@mutou_ayaka

【蒼樹リュウスケ】
単純に「本が好きだから」との理由で出版社に入社。雑誌制作をメインに仕事を続け、なんとなくフリーライターとして独立。「なんか面白ければ、それで良し」をモットーに、興味を持ったことを取材して記事にしながら人生を楽しむタイプのおじさんライター

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