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20代の現役ママが明かす「スナックで“リアルに”嫌がられること」7選

日刊SPA! 2025年1月22日 15時53分

東京の上野でスナックを営む大谷麻稀です。会社員を辞め、未経験の水商売で独立してから、はや2年。日本の一大飲み屋街で昼も夜も見てきた女が、今夜のお酒がちょっぴり美味しくなるコラムを発信します。
年末年始、上司や先輩に連れられて初めてスナックを訪れた若い方も多いのではないでしょうか。アットホームな雰囲気や温かな会話に、「これが大人の社交場か」と新鮮に感じた方もいるのでは? 最近では、スナックに通う若い世代の方も増えています。

そこで今回は、20代、30代の方に向けて、スナックを訪れる際に知っておきたいマナーをご紹介します。お店や他のお客様に歓迎され、心地よい時間を過ごせるように、以下のNG行為をチェックしてみてください。

◆①大人数で突撃

スナックは基本的に、小箱が多いです。カウンターだけのお店も多く、10名入れば満席という場合もあります。「大人数で来てやってるんだからお店にとっても嬉しいでしょ」……そう考える人もいるかもしれませんが、実際はあまり歓迎されません。

スナックは1名で来る常連客が多く、次に繋がるか分からない初見の10名よりも、安定的に来店してくださる常連客が10名座れた方が長期的に見て良いのです。仮に満席にはならなかったとしても、団体の中にポツンと1人でいるのは居心地が悪いものです。

大人数で訪れる際は、事前に予約の連絡をするか、貸切可能な店かを確認してからにしましょう。

◆②カラオケ独占

若い方に多いのが、お酒の乾杯をする前から早々に始めるカラオケ大会。カラオケ自体は雰囲気を盛り上げるきっかけになってありがたいのですが、ずっと同じグループがマイクを独占しているのは困りものです。

「歌だけが目的ならカラオケボックス行けば良いのに」と考えるママさんや常連さんも多いのが実情です。スナックはあくまでコミュニケーションを楽しむ社交場。カラオケをする際は、他のお客様への配慮を忘れずに。

◆③飲み曲の連投

若い団体は飲み曲で盛り上がることもあります。1曲や2曲なら良いのですが、『おジャ魔女カーニバル!!』に続いて、「おじいちゃん、おじいちゃん(キセキ/GReeeeN)」、「すーいすーいすいすいすい(さくらんぼ/大塚愛)」と、10曲連続で飲み曲が続くと、大人の社交場にはそぐわない雰囲気になります。

自分たちのグループだけでなく、他のお客様のテンションも見極めて選曲しましょう。

◆④飲み放題での一気飲み

コール曲に付随して、若い人は一気飲みもしがち……。そのたびにお店のキャストは急いでお酒を作らなければならず、負担が大きくなります。

スナックでは、キャストの人数は基本的にお客様よりも少ない場合がほとんどです。

「せっかくの飲み放題、大量に飲んでやるぜ!」という意気込みの方はまだまだスナックには向いていないかもしれません。身内ノリの一気飲みやコールは控え、周りの雰囲気を楽しむことを優先しましょう。

◆⑤仕事の愚痴

次は周りのお客様との会話です。「仕事なんてテキトーでいいんすよ」「営業で100万円受注したのに、給料25万円の会社はクソ」。こんな会社の愚痴や自論を撒き散らしてはいないでしょうか。

スナックは目上の方も多く訪れる場所。経営者や、管理職の方も多々いらっしゃいます。そのため仕事を舐めた発言は、トラブルのもと。

後輩の失敗の尻拭いをしてくれた先輩方、問題児のマネジメントに手を焼く上司、会社のブランドや信頼を作り上げてくださった社長。隣の席で飲む一見優しいおじさまも、仕事では厳しく、あなたのような部下に悩まされているかもしれません。年齢を重ねると、見えてくる世界も変わるはず。

お酒で気が大きくなって、調子に乗った発言をしないよう気をつけましょう。

◆⑥アフターや店外にしつこく誘う

若い男性客が陥りがちなミスの一つが、キャストに対してしつこくアフターを要求することです。「若い自分が来たら喜ばれるだろう」という勘違いは大きな誤解です。年齢も近いからと友達感覚で、「この後プライベートで飲みに行こうよ」としつこく誘ってはいけません。

夜のお店で働くキャストにとって、重要なのはお客様の年齢よりもスマートな振る舞いです。アフターを断られているのに、退勤後を待ち伏せしたりしても、100%嫌われます!むしろ女の子から飲みに行きたいと誘ってもらえるよう、店内で好印象を残すように振る舞うことが大切です。

◆⑦会計への文句

「2時間飲んで歌って5000円は高い」と文句を言う方もたまにいますが、これは夜のお店としては妥当な価格です。鳥貴族や一軒め酒場とは異なり、ここは夜のお店です。

説明された料金に基づいた会計であれば、文句を言わず支払うのが大人のマナーです。スナックは大人の社交場として、楽しみながらもマナーを守ることが大切です。お店のキャストや他のお客様へ気遣いをすることで、自分自身が心地よく過ごせます。

これらのNGポイントを心に留めて、素敵なスナックライフを楽しんでください。

<TEXT/大谷麻稀>

【大谷麻稀(まきぱん)】
上野にてスナックを経営する28歳。大好きなお酒にコミットするべく鉄道会社を退職し、ほぼ未経験の世界へ転身。TOEIC910取得。趣味は海外一人旅。

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