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母の死後、押入れで見つけた“気まずい遺品”。「できれば見たくなかったです…」

日刊SPA! 2025年1月23日 15時51分

 親が亡くなった後、相続の手続き以上に面倒なのが遺品の整理。どこの実家もモノで溢れているため、処分や片付けだけで相当な時間がかかってしまうはずだ。
 遺品の数々から親の人となり、趣味・嗜好をうかがい知ることができ、思い出に浸る貴重な機会ともいえるが、なかには「できれば見たくなかった……」というモノが見つかることも。

 会社員の前田道哉さん(仮名・40歳)の母親は3年前に他界。葬儀から半月後、週末を利用して妻と実家を再び訪れる。あまりのモノの多さに遺品の整理はまったく捗らなかったが、この時に母親の寝室の押し入れの奥から“とんでもないモノ”を見つけてしまう。

◆使用感のある亡き母親の“おもちゃ”

「第一発見者は妻です。彼女に呼ばれて行ってみると、高そうなクッキーのスチール缶に入っていたのは“オトナのおもちゃ”2つだったんです(苦笑)」

 2つとも使用感があり、母親が使っていたであろうことは瞬時に察することができた。

「見たところ、四半世紀以上前の古いモノだと感じました。まだ存命だった父が買ったのか、母が自分で購入したのかはわかりませんが、できれば見たくなかったですね。妻の前で思わず、『マジかよ……』と呟いてしまいました」

 ただし、これに対して妻は思うところがあったようだ。息子として母親のそういう一面を知りたくなかったことに理解を示しつつも「お義母さんだって女だったんだよ。それにあなただって好きだったじゃない!」と言ってきたのだ。

「さすがにそれを言われると何も言い返せないじゃないですか。自分のことを棚に上げてるのは承知の上ですが、何もこんな場面で言わなくてもいいのにとは思いました。まあ、しんみりしたムードは一瞬で吹き飛んだため、そこは妻に感謝してますけどね」

◆子供の前でもラブラブだった在りし日の両親

 でも、思い返してみると生前の両親は大変仲が良く、お風呂は2人で一緒に入ることが多かった。子供のころは何の疑問も持っていなかったが自身が中学生や高校生になっても続いており、友人たちとの話からそういう中年夫婦が少数派であることを知る。

「父は病気ではなく事故で亡くなったため、その直前まで週の半分以上は母とお風呂に入っていたのを覚えています。また、2人はいつも恋人のように名前で呼び合っていましたし、ひょっとすると浴室の中で母と乳繰り合っていたのかもしれませんね」

 しかし、問題だったのは処分について。そのまま捨てるわけにもいかず、かといって自治体の清掃局に問い合わせることもできない。

 ネットなどで調べたところ、モーターなどの中身とそれ以外の部分に分解すれば捨てられることを知り、パーツごとに別々のゴミとして処分することに。

 シリコン部分は実家のある地域では燃やせないゴミ扱いとなるが、そのまま捨てるにはさすがに形が卑猥すぎる。そこでハサミで細かく切ってから捨てたそうだ。

◆自分たち夫婦の“オトナのおもちゃ”もこの機会に処分

「実は、私たち夫婦の家にも寝室のクローゼットの奥に新婚時代に使っていた“オトナのおもちゃ”があったんです。だから、妻と話し合って自分たちの分も処分しました。いつ何があるかわからないですし、さすがに子供に発見されるような事態は避けたいですから」

 なお、前田さんには5歳下の妹がいるが、母親の“オトナのおもちゃ”については何も話していない。教えないほうがいいと思ったからだ。

「妹はママ大好きっ子でしたし、余計な情報を伝えて母に対するイメージを壊したくなかったんです。一応、妻にも相談しましたが、彼女も妹の性格などを考慮したうえで私の意見に賛成してくれました。今後も明かす気はなく、墓場まで持っていくつもりです」

 シリコンやプラスチック、金属から構成される“オトナのおもちゃ”は、どの自治体でも基本的にそのまま捨てることができない。今回のケースのように部品ごとに分別ごみに出す、もしくは一部の業者が行っている有料の回収サービスなどを利用する必要がある。

 持っている場合、人には絶対知られたくないはず。不要になったらなるべく早いうちに処分しておくのがよさそうだ。

<TEXT/トシタカマサ>

【トシタカマサ】
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。

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