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「恐怖心でデートを早く終わらせたかった」結婚を諦めかけた元引きこもり38歳男性…結婚相談所で必死に婚活した“意外な結末”

日刊SPA! 2025年1月23日 8時54分

―[結婚につながる恋のはじめ方]―

 皆さん、こんにちは。結婚につながる恋のコンサルタント山本早織です。
◆結婚できている人が持っているもの

 最近は「結婚はしない」と決めて生きている人も増えました。しかし、そんな方の話をよくよく聞くと、「もし結婚したとしたら……」「相手がいたらこうする」「いい人がいればしてもいい」など結婚することを考えた話も出たりして、私はそれを聞くと「結婚したいんじゃん!」っとつっこんだりしています。

 結婚をしている人は、総じてやはり「共感力」と「鈍感力」が高いなぁと感じます。

「鈍感力」とは多くを頭で考えすぎず、見えるものすべてを考察するのではなく、多少アバウトに物事を見て「まあいいか」と思える力。そして、「共感力」は婚活でもよく言われる相手との共感ポイントを見つけていくことです。

 今回はこの2つを手に入れて理想の結婚を手に入れることができたテツヤさん(仮名・38歳)のお話です。

◆38歳、元引きこもり男性の婚活

 テツヤさんは元引きこもりで現在は会社員。真面目な男性で、年収は480万円と高いとは言えませんが、将来を考えて資格を取るために勉強をしたりなど努力家でもありました。

 婚活をサポートする中でテツヤさんが課題となったのが「感情のセルフコントロール」でした。

 お見合いの1時間程度ならまだ大丈夫だったのですが、デートとなるとたいてい1~2回で振られる始末。お相手相談所からは「うちの女性会員はとても怒っている」とクレームが入ったり、「恐怖心でデートを早く終わらせたかった」と言われたりしていました。

 テツヤさんのデートは1度目はランチにしていたようで、そのお店も自分が知っているところが安心という理由で自分の家に近い場所を提案したり、店員さんの態度が気に食わないと声を荒げて怒ったり……当然、そんな状態では女性からは好意を感じてもらえず、即お断りは当然でした。

◆コミュニケーションに悩む男性に授けた魔法の言葉

 しまいには、そのフィードバックを伝える私にも攻撃をし、「相手がこう言ったからそうしたんだ! だいたいその人も問題があると思う。その仲人と話をさせろ」などと怒りの感情が上がると手をつけられない状態になることもありました。

 婚活に限らない話ですが、怒っている本人は「自分は正しいことをしている」と思っているわけです。そのため、改善の傾向はなく、どうしたらいいかなと思ったときに授けた魔法の言葉が「まあいいか」でした。

「繊細だからこそいろいろなことに気がつくのだと思います。でも、それだとこれから他人と生活をする時にせっかく手に入れた相手との関係を悪くするだけ。感情をセルフコントロールできない人はとても結婚生活が苦しくなりますよ」とアドバイスし、「テツヤさんが正しいときもあると思う。でも全部一回、まぁいいか」と口に出すようにアドバイスしました。

 素直なテツヤさんはそれを実行。当初「はなかなかうまくいかないことも多々ありましたが、感情をコントロールすることの大切さがわかってきてくれてからは、穏やかな一面が増えました。

◆「共感力」を身につけるための考え方

 もともとコミュニケーションの経験が乏しかったテツヤさんは「共感力」にも欠けており、好きなことなども偏りがありました。テツヤさん自身、共感することは理解しているものの、「相手に合わせること」と思っていて、とても苦しかったようです。

 そこで、これも魔法の言葉を授けることにしました。相手の価値観や考えを聞いたら「なぜ?」と深掘りをしていくこと。たとえば、「私は映画が好きなんです」「僕も好きです」てつやさんが今まで共感だと思っていたのはこれです。

 しかし、魔法の言葉を使うと、「私は映画が好きなんです」「なぜ好きになったんですか?」「父がよく映画に連れて行ってくれて……」「僕も幼少期は両親と映画によく行きました」と深いところでつながることができるわけです。

◆価値観の裏側にある意図まで理解する

 さらにその価値観の裏側になる意図となることも理解できるので、好きなことだけでなく嫌いなことも、なぜそれが嫌なのかが理解でき、地雷を踏む回数が減ります。

 これを繰り返した結果、恋愛下手だったテツヤさんも見事成婚。成婚後は「早織さんにはたくさん嫌なことを言ってすみませんでした」と言われました。本当に傷つくことを言われたこともありましたが、結果幸せそうなテツヤさんを見て、諦めずに関わってよかったと心から思いました。

 先輩仲人からは「成婚料は別名“慰謝料”ともいう」と言われていたこともあり、私にとっても「たとえ傷つけられても幸せを作れればOK」という教えを思い出すきっかけにもなった成婚でした。

【山本早織】
1985年、東京生まれ。アイドル、銀座のホステスなどを経て、現在は恋愛コンサルタントとして結婚したい男女に向けて情報や出会いの場を提供する。「最短成婚成功の秘訣マガジン」をLINEで配信中。公式ホームページ「結婚につながる恋のコンサルタント 山本早織」(Twitterアカウント:@yamamotosaori_)

―[結婚につながる恋のはじめ方]―

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