最近のスマホまわりのアイテムやカメラの技術の進歩はとても早い。早すぎる! 例えば、周りの雑音がまったく聞こえないイヤホンやGoogleマップの「ストリートビュー」に代表されるような「360カメラ」。
ふだん「便利だなあ」と思って使っているが、そのしくみを知っている人は意外と少ない。
もし、自分の子どもにしくみについて聞かれたら、フリーズしてしまうのは必至!?
ギズモード・ジャパンは「未来への水先案内人」をスローガンに、ウェブサイトの記事やSNS、動画といったコンテンツを制作。 日々新しいテクノロジー情報やプロダクトのニュースを発信し、2月4日には書籍『ギズモード・ジャパンのテック教室』を発売する集団である。
そこで、彼らに、いまさら人に聞けない、ノイズキャンセリングと360度カメラについて聞いてみた。
(本記事は、『ギズモード・ジャパンのテック教室』より一部を抜粋し、再編集しています)
◆ノイキャンのイヤホンってどうやって雑音を消してる?
電車や街なかを見渡すと、イヤホンやヘッドホンを着けている人をたくさん見かける。そういう人を見ると、よくこんなにうるさい場所で音楽や動画に集中できるなあと思う人もいるはず。
なぜ可能かというと、近年イヤホンやヘッドホンに付いた機能があるから。
ノイズキャンセリング、縮めて「ノイキャン」がその機能である。
ANC(エーエヌシー/アクティブノイズキャンセリング)ともいわれる機能で、有効にすると、まるで手で耳を押さえたように、周囲がスンッと静かになるのだ。
◆なぜ音が消えるのか?
でも、どうして音が消えるのだろうか?
「その秘密は音の性質です。 音は波(音波)として空気中を伝わります。このとき、音の波と真逆(逆位相)の波を発生させると、波が打ち消し合って音が消えるのです。
『ノイキャン』はこの原理を利用しています。
マイクで周囲の音を集め、デジタル処理で真逆の音波を出して音を打ち消しているんですね。
ただ、音が完全に消えるわけではないので、耳元での悪口はやめておきましょう。万が一聞こえちゃったら大変ですので!」(以下、すべてギズモード・ジャパン)
ちなみにノイキャンには、逆パターンとして、送信する音に対してノイズの除去を行う「CVC(Clear Voice Capture)」という機能も。これは通話時などに役立つ。
◆そもそも音ってなに? 音はどうやって伝わるの?
上記で音について説明をしたが、音の性質といわれても、そもそも「音ってなんだ?」となりそう。
音の正体は物が振動するときに生まれる波(音波)。
音源から生まれた振動が音波として空気を伝い、耳の中の「鼓膜」を揺らすことで、私たちの脳はそれが「音」であると認識するのである。
ちなみに水中や糸電話でも音が聞こえるのは、空気の代わりに水や糸が音の振動を伝えてくれるから。そのため、音の振動を伝える物質がない真空や宇宙空間では音は伝わらない。
◆360度見られる画像ってどうやって撮影してるの?
最近ネットで見かける写真や動画には、視点を自由に変えられて、まるで映像の中に入り込んだかのような臨場感が得られるものもある。しかし、普通のスマホやカメラではこんな撮影できない。いったい、どうやって撮影するカメラなのだろうか?
「こんなユニークな体験ができるのは『360度カメラ』という特殊なカメラのおかげです。
360度カメラは、視野角の広い超広角レンズを複数(市販モデルは前後2カメラが多い)搭載することで、自分を取り囲む全方向の景色をいっきに撮影! カメラ内の合成処理で、360度の画像・映像を楽しめるというしくみ。
そう、実は合成しているんです。画像のつなぎ目は、AI処理でほとんどわからなくなっちゃいます」
「こうした360度カメラは、広範囲を死角なく撮影できたり、撮影後に視点を変更できるので、アクションカメラや防犯カメラとしても人気。
身近なところではGoogleマップの『ストリートビュー』も。スマホやパソコンから、360度リアルな街なかへ飛び込めますよ!」
◆「Googleストリートビュー」はどうやって撮影されている?
Googleストリートビューの画像も、おもに360度カメラで撮影された画像をつなぎ合わせたもの。
Googleは、「ストリートビューカー」と呼ばれる屋根にカメラシステムを搭載した特別な車両で、世界中の道路を走りながら撮影を行っている。さらに、車が通れない場所でも、バイクやスノーモービルにカメラを取り付けたりして撮影している。
それでも通れない場所は、カメラを背負って徒歩で挑んでいるのだとか。
<文/ギズモード・ジャパン>
【ギズモード・ジャパン】
「未来への水先案内人」として、多くの支持を集める日本最大のテクノロジー情報サイト。PCやスマホといったガジェットはもちろん、AI、宇宙、クルマ、アート、音楽、デザインなど、多彩なジャンルの考察と、新しいプロダクトのニュースを日々発信しています。運営は株式会社メディアジーン。
ふだん「便利だなあ」と思って使っているが、そのしくみを知っている人は意外と少ない。
もし、自分の子どもにしくみについて聞かれたら、フリーズしてしまうのは必至!?
ギズモード・ジャパンは「未来への水先案内人」をスローガンに、ウェブサイトの記事やSNS、動画といったコンテンツを制作。 日々新しいテクノロジー情報やプロダクトのニュースを発信し、2月4日には書籍『ギズモード・ジャパンのテック教室』を発売する集団である。
そこで、彼らに、いまさら人に聞けない、ノイズキャンセリングと360度カメラについて聞いてみた。
(本記事は、『ギズモード・ジャパンのテック教室』より一部を抜粋し、再編集しています)
◆ノイキャンのイヤホンってどうやって雑音を消してる?
電車や街なかを見渡すと、イヤホンやヘッドホンを着けている人をたくさん見かける。そういう人を見ると、よくこんなにうるさい場所で音楽や動画に集中できるなあと思う人もいるはず。
なぜ可能かというと、近年イヤホンやヘッドホンに付いた機能があるから。
ノイズキャンセリング、縮めて「ノイキャン」がその機能である。
ANC(エーエヌシー/アクティブノイズキャンセリング)ともいわれる機能で、有効にすると、まるで手で耳を押さえたように、周囲がスンッと静かになるのだ。
◆なぜ音が消えるのか?
でも、どうして音が消えるのだろうか?
「その秘密は音の性質です。 音は波(音波)として空気中を伝わります。このとき、音の波と真逆(逆位相)の波を発生させると、波が打ち消し合って音が消えるのです。
『ノイキャン』はこの原理を利用しています。
マイクで周囲の音を集め、デジタル処理で真逆の音波を出して音を打ち消しているんですね。
ただ、音が完全に消えるわけではないので、耳元での悪口はやめておきましょう。万が一聞こえちゃったら大変ですので!」(以下、すべてギズモード・ジャパン)
ちなみにノイキャンには、逆パターンとして、送信する音に対してノイズの除去を行う「CVC(Clear Voice Capture)」という機能も。これは通話時などに役立つ。
◆そもそも音ってなに? 音はどうやって伝わるの?
上記で音について説明をしたが、音の性質といわれても、そもそも「音ってなんだ?」となりそう。
音の正体は物が振動するときに生まれる波(音波)。
音源から生まれた振動が音波として空気を伝い、耳の中の「鼓膜」を揺らすことで、私たちの脳はそれが「音」であると認識するのである。
ちなみに水中や糸電話でも音が聞こえるのは、空気の代わりに水や糸が音の振動を伝えてくれるから。そのため、音の振動を伝える物質がない真空や宇宙空間では音は伝わらない。
◆360度見られる画像ってどうやって撮影してるの?
最近ネットで見かける写真や動画には、視点を自由に変えられて、まるで映像の中に入り込んだかのような臨場感が得られるものもある。しかし、普通のスマホやカメラではこんな撮影できない。いったい、どうやって撮影するカメラなのだろうか?
「こんなユニークな体験ができるのは『360度カメラ』という特殊なカメラのおかげです。
360度カメラは、視野角の広い超広角レンズを複数(市販モデルは前後2カメラが多い)搭載することで、自分を取り囲む全方向の景色をいっきに撮影! カメラ内の合成処理で、360度の画像・映像を楽しめるというしくみ。
そう、実は合成しているんです。画像のつなぎ目は、AI処理でほとんどわからなくなっちゃいます」
「こうした360度カメラは、広範囲を死角なく撮影できたり、撮影後に視点を変更できるので、アクションカメラや防犯カメラとしても人気。
身近なところではGoogleマップの『ストリートビュー』も。スマホやパソコンから、360度リアルな街なかへ飛び込めますよ!」
◆「Googleストリートビュー」はどうやって撮影されている?
Googleストリートビューの画像も、おもに360度カメラで撮影された画像をつなぎ合わせたもの。
Googleは、「ストリートビューカー」と呼ばれる屋根にカメラシステムを搭載した特別な車両で、世界中の道路を走りながら撮影を行っている。さらに、車が通れない場所でも、バイクやスノーモービルにカメラを取り付けたりして撮影している。
それでも通れない場所は、カメラを背負って徒歩で挑んでいるのだとか。
<文/ギズモード・ジャパン>
【ギズモード・ジャパン】
「未来への水先案内人」として、多くの支持を集める日本最大のテクノロジー情報サイト。PCやスマホといったガジェットはもちろん、AI、宇宙、クルマ、アート、音楽、デザインなど、多彩なジャンルの考察と、新しいプロダクトのニュースを日々発信しています。運営は株式会社メディアジーン。