―[メンズファッションバイヤーMB]―
メンズファッションバイヤー&ブロガーのMBです。洋服の買いつけの傍ら、「男のおしゃれ」についても執筆しています。連載第517回をよろしくお願いします。
◆ユニクロ&GU、手頃な値段で購入可能なトレンドアイテム
今回は2025年春夏メンズのトレンド情報です!
今年は何がはやるのか、頭に入れておくと着こなしもラクなはず。今回は手頃な値段で購入可能なおすすめトレンドアイテムも網羅しております、ぜひご参考に!
◆★過ごしやすいクラシック「オープンカラーシャツ」
・GU テクスチャーオープンカラーシャツ 2290円
2025年のトレンドは一言でまとめれば「クラシック」。
ストリートトレンドの反動からクラシックに進んでいるのが大きな特徴です。スニーカートレンドから革靴へ移行しつつあるのが象徴的(トレンドの象徴であるNIKEも売上を落としています)ですが、他にもセットアップやシャツなどフォーマルライクなアイテムが多くなっているのもポイント。
しかし、クラシックなシャツやテーラードや革靴など、温暖化が進む現代では少々暑苦しいものばかり。そこで各ブランドが今季力を入れて展開しているのが「オープンカラーシャツ」。
シックなシャツデザインではあるものの、胸元がザックリと開いた開襟デザインは過ごしやすく、また夏らしいラフな印象を与えてくれます。
◆クラシック志向と温暖化のちょうどいい塩梅
「おしゃれは我慢」といいますが、さすがにクラシックだからと厚手ウールのテーラードジャケットなどを着るわけにもいかない。クラシック志向と温暖化のちょうどいい塩梅をとっているのがオープンカラーシャツというワケ。
ユニクロやGUもそれを見越して、今年はオープンカラーの提案が多め。特に今回新作のテクスチャーオープンカラーシャツは、安っぽい素材ではなく、表面に凹凸感をつけた風合いのいいもの。ブランド品と言われても気がつけないクオリティでトレンドを纏えます。
◆★エアリーで軽い「シアー/リネン素材」
・ユニクロ リネンブレンドイージーショーツ 1990円
・ユニクロ コットンリネンシャツジャケット 4990円 パリ・ミラノのコレクションでも今年、大変多く目にしたのが透け感のあるシアーやリネン素材。
軸であるクラシックな装いを少しでも軽く過ごしやすくし、ラグジュアリーな印象も薄まることがないこれらのファブリックに注目が集まっています。
◆今年は「リネンを使ったフォーマルアイテム」がマスト
シアーは元来レディスで支持されていた素材ですが、今年はメンズに流入しており、「透け感のあるシャツやカットソー」などレディライクなアイテムも多く展開されています。
ユニクロは今年トレンドを見越してリネン素材のアイテムを多く展開、リネンのショーツとジャケットでセットアップが作れるなど新しい提案も。光沢のある美しいリネンのセットアップは見た目にも量販ブランドには到底見えません。
ほかにもMUJI Laboでリネンのセットアップが展開されていたりと、今年は「リネンを使ったフォーマルアイテム」がマストです。
◆★クラシックに見せる定番「セットアップ」
・ユニクロC ワークジャケット 6990円
・ユニクロC イージーワークパンツ 4990円
クラシックといえばやはりセットアップ、いろいろなブランドが展開しています。セットアップと聞くとジャケットとスラックスのイメージですが、今年はそこにワークデザインを入れるなど多様な形が用意されています。
ジャケットとスラックスだとどうしてもビジネスライクに見えてしまい、日常着として使いにくい……とお思いの方もいるでしょう。そこでユニクロの人気コラボライン「ユニクロC」でもワークスタイルのセットアップを展開しています。
◆カジュアルセットアップをシックにまとめる
パッと見はテーラードとスラックスのスーツ型ですが、ポケットやステッチなどにカジュアルなワークディティールを取り入れ、「仕事着」に見せない雰囲気があります。
こうしたカジュアルセットアップをシャツや革靴などでシックにまとめるのが2025年春夏流です。
◆★プレッピースタイル「ポロシャツ」
・ユニクロ ウォッシャブルニットポロセーター半袖 2990円
クラシックトレンドということでポロシャツなど襟つきのアイテムが普段より多め。特にスポーティな鹿子ポロシャツではなく、よりラグジュアリーで大人っぽいニット素材のポロシャツなどが多いようです。
プレッピーな雰囲気でショーツと合わせるのもいいですし、モードな雰囲気にワイドスラックスなどでまとめるのもアリ。
◆パッと見でユニクロだと思う人はまずいない
ユニクロが新型として展開しているこちらのニットポロはクールビズスタイルでも着用できるように襟を高めに設計。
ジャケットのインナーに入れても襟の収まりが非常によく、美しいVゾーンを作ってくれます。風合いもウールライクなハイゲージの糸で美しい限り。これをパッと見でユニクロだと思う人はまずいないでしょう。
◆★春夏だけどシックに「ブラウンカラー」
・ユニクロC スウェットオーバーサイズプルパーカ 3990円
・ユニクロC スウェットワイドパンツ 3990円
今年のメンズトレンドカラーは「ブラウン」。そう春夏なのにブラウンが人気なのです。
例年だと明るい色などがトレンドカラーとして挙がりますが、今年はクラシックトレンドということでややトーンが抑え気味。特に暗めのブラウンカラーなどが秋冬に引き続き人気となっています。
◆この春夏もブラウンカラーでまとめる
定番のカジュアルなスウェットも各ブランドブラウンカラーなどを用意しており、大人っぽくシックに見えるように。
ユニクロCで前回人気大爆発だったこちらのスウェットセットアップもブラウンカラーが人気。この春夏もブラウンカラーでまとめるのがおすすめです。
◆★脱スニーカーが進む「革靴」
・GU レザーダービーシューズ 4990円
ストリートトレンドの象徴だったスニーカー。しかしそれも終焉に向かっています。あれだけスニーカーアディクトだったDiorもヴィトン、NIKEなどと積極的にコラボし世間を騒がせましたが今年の春夏のランウェイでは両ブランドともスニーカーの活用はほとんど無し。革靴トレンドに揺り戻しが起こっています。
当然、皆が皆スニーカーを履いていれば革靴を履いている人が一層大人っぽくスマートに見えるわけで……はやればはやるほど価値が落ちるのは世の常です。
◆GUだと革靴1足、本革を使ってもこの価格
といっても、もちろん「スニーカーがダサい」というわけではありません。スニーカーももちろんアリ、しかしながら「スニーカー”しか”履かない」というのもちょっと時代遅れ感が出てくるかもしれません。
今はGUでも革靴1足5000円未満、本革を使ってもこの価格で購入できます。革靴を大人として使い分けられるようになるのが2025年の男性像となるでしょう。ぜひ取り入れてみてください。
以上、2025年春夏のトレンド、簡単情報でした!
【MB】
ファッションバイヤー。最新刊『MBの偏愛ブランド図鑑』のほか、『最速でおしゃれに見せる方法 』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』など関連書籍が累計200万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超! (Twitterアカウント:@MBKnowerMag)
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メンズファッションバイヤー&ブロガーのMBです。洋服の買いつけの傍ら、「男のおしゃれ」についても執筆しています。連載第517回をよろしくお願いします。
◆ユニクロ&GU、手頃な値段で購入可能なトレンドアイテム
今回は2025年春夏メンズのトレンド情報です!
今年は何がはやるのか、頭に入れておくと着こなしもラクなはず。今回は手頃な値段で購入可能なおすすめトレンドアイテムも網羅しております、ぜひご参考に!
◆★過ごしやすいクラシック「オープンカラーシャツ」
・GU テクスチャーオープンカラーシャツ 2290円
2025年のトレンドは一言でまとめれば「クラシック」。
ストリートトレンドの反動からクラシックに進んでいるのが大きな特徴です。スニーカートレンドから革靴へ移行しつつあるのが象徴的(トレンドの象徴であるNIKEも売上を落としています)ですが、他にもセットアップやシャツなどフォーマルライクなアイテムが多くなっているのもポイント。
しかし、クラシックなシャツやテーラードや革靴など、温暖化が進む現代では少々暑苦しいものばかり。そこで各ブランドが今季力を入れて展開しているのが「オープンカラーシャツ」。
シックなシャツデザインではあるものの、胸元がザックリと開いた開襟デザインは過ごしやすく、また夏らしいラフな印象を与えてくれます。
◆クラシック志向と温暖化のちょうどいい塩梅
「おしゃれは我慢」といいますが、さすがにクラシックだからと厚手ウールのテーラードジャケットなどを着るわけにもいかない。クラシック志向と温暖化のちょうどいい塩梅をとっているのがオープンカラーシャツというワケ。
ユニクロやGUもそれを見越して、今年はオープンカラーの提案が多め。特に今回新作のテクスチャーオープンカラーシャツは、安っぽい素材ではなく、表面に凹凸感をつけた風合いのいいもの。ブランド品と言われても気がつけないクオリティでトレンドを纏えます。
◆★エアリーで軽い「シアー/リネン素材」
・ユニクロ リネンブレンドイージーショーツ 1990円
・ユニクロ コットンリネンシャツジャケット 4990円 パリ・ミラノのコレクションでも今年、大変多く目にしたのが透け感のあるシアーやリネン素材。
軸であるクラシックな装いを少しでも軽く過ごしやすくし、ラグジュアリーな印象も薄まることがないこれらのファブリックに注目が集まっています。
◆今年は「リネンを使ったフォーマルアイテム」がマスト
シアーは元来レディスで支持されていた素材ですが、今年はメンズに流入しており、「透け感のあるシャツやカットソー」などレディライクなアイテムも多く展開されています。
ユニクロは今年トレンドを見越してリネン素材のアイテムを多く展開、リネンのショーツとジャケットでセットアップが作れるなど新しい提案も。光沢のある美しいリネンのセットアップは見た目にも量販ブランドには到底見えません。
ほかにもMUJI Laboでリネンのセットアップが展開されていたりと、今年は「リネンを使ったフォーマルアイテム」がマストです。
◆★クラシックに見せる定番「セットアップ」
・ユニクロC ワークジャケット 6990円
・ユニクロC イージーワークパンツ 4990円
クラシックといえばやはりセットアップ、いろいろなブランドが展開しています。セットアップと聞くとジャケットとスラックスのイメージですが、今年はそこにワークデザインを入れるなど多様な形が用意されています。
ジャケットとスラックスだとどうしてもビジネスライクに見えてしまい、日常着として使いにくい……とお思いの方もいるでしょう。そこでユニクロの人気コラボライン「ユニクロC」でもワークスタイルのセットアップを展開しています。
◆カジュアルセットアップをシックにまとめる
パッと見はテーラードとスラックスのスーツ型ですが、ポケットやステッチなどにカジュアルなワークディティールを取り入れ、「仕事着」に見せない雰囲気があります。
こうしたカジュアルセットアップをシャツや革靴などでシックにまとめるのが2025年春夏流です。
◆★プレッピースタイル「ポロシャツ」
・ユニクロ ウォッシャブルニットポロセーター半袖 2990円
クラシックトレンドということでポロシャツなど襟つきのアイテムが普段より多め。特にスポーティな鹿子ポロシャツではなく、よりラグジュアリーで大人っぽいニット素材のポロシャツなどが多いようです。
プレッピーな雰囲気でショーツと合わせるのもいいですし、モードな雰囲気にワイドスラックスなどでまとめるのもアリ。
◆パッと見でユニクロだと思う人はまずいない
ユニクロが新型として展開しているこちらのニットポロはクールビズスタイルでも着用できるように襟を高めに設計。
ジャケットのインナーに入れても襟の収まりが非常によく、美しいVゾーンを作ってくれます。風合いもウールライクなハイゲージの糸で美しい限り。これをパッと見でユニクロだと思う人はまずいないでしょう。
◆★春夏だけどシックに「ブラウンカラー」
・ユニクロC スウェットオーバーサイズプルパーカ 3990円
・ユニクロC スウェットワイドパンツ 3990円
今年のメンズトレンドカラーは「ブラウン」。そう春夏なのにブラウンが人気なのです。
例年だと明るい色などがトレンドカラーとして挙がりますが、今年はクラシックトレンドということでややトーンが抑え気味。特に暗めのブラウンカラーなどが秋冬に引き続き人気となっています。
◆この春夏もブラウンカラーでまとめる
定番のカジュアルなスウェットも各ブランドブラウンカラーなどを用意しており、大人っぽくシックに見えるように。
ユニクロCで前回人気大爆発だったこちらのスウェットセットアップもブラウンカラーが人気。この春夏もブラウンカラーでまとめるのがおすすめです。
◆★脱スニーカーが進む「革靴」
・GU レザーダービーシューズ 4990円
ストリートトレンドの象徴だったスニーカー。しかしそれも終焉に向かっています。あれだけスニーカーアディクトだったDiorもヴィトン、NIKEなどと積極的にコラボし世間を騒がせましたが今年の春夏のランウェイでは両ブランドともスニーカーの活用はほとんど無し。革靴トレンドに揺り戻しが起こっています。
当然、皆が皆スニーカーを履いていれば革靴を履いている人が一層大人っぽくスマートに見えるわけで……はやればはやるほど価値が落ちるのは世の常です。
◆GUだと革靴1足、本革を使ってもこの価格
といっても、もちろん「スニーカーがダサい」というわけではありません。スニーカーももちろんアリ、しかしながら「スニーカー”しか”履かない」というのもちょっと時代遅れ感が出てくるかもしれません。
今はGUでも革靴1足5000円未満、本革を使ってもこの価格で購入できます。革靴を大人として使い分けられるようになるのが2025年の男性像となるでしょう。ぜひ取り入れてみてください。
以上、2025年春夏のトレンド、簡単情報でした!
【MB】
ファッションバイヤー。最新刊『MBの偏愛ブランド図鑑』のほか、『最速でおしゃれに見せる方法 』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』など関連書籍が累計200万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超! (Twitterアカウント:@MBKnowerMag)
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