こんにちは、恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーの堺屋大地です。
筆者はLINE公式サービスにて、年間約1000件のペースでチャット恋愛相談を受けています。また知人経由で対面の相談を受けることも多く、性別・年齢問わずさまざまな方の恋のお悩みをうかがってきました。
さて、今回は20年以上前の遊び相手と再会し、最初はまた遊び半分だったものの、いつの間にかその女性に本気になってしまって、痛い目に遭ったという高山正治さん(仮名・43歳・独身)のエピソードをご紹介しましょう。
※この記事は本人の許可を得て掲載しています。ただし、プライバシー保護のため実際のエピソードから一部変更しています。
◆年下の女子大生と遊びで「大人の関係」に
20年以上前の大学時代、焼き肉屋でアルバイトしていた正治さんは、年下のバイト仲間だった女子大生・敦子さん(仮名・当時20歳)と「大人の関係」になっていたそう。
「その焼き肉屋は店長が20代後半で、バイトも20代前半ばかりだったんで、大学のサークルみたいなノリで働けるとても楽しい店でした。
その分、男女関係も奔放で、バイト同士で真剣交際してるカップルもなかにはいたけど、男も女もけっこう軽いノリで身体の関係を持つ人が多くて、性の乱れが激しい職場だったんです(笑)。そんなバイト先で僕が一時期、手を出していたのが敦子でした」
営業終了後にバイト同士で飲みに行くことが多く、流れで気が合った男女がラブホや自宅に行くという“お決まりコース”があり、正治さんと敦子さんもその展開で4、5回、ラブホお泊りしていたといいます。
「僕は完全に遊びのつもりだったんですけど、そのうち店内で僕たちがガチで付き合ってるという噂が流れ出して。どうやら敦子のほうは正式に恋人になってるって勘違いしちゃって、バイト内の女友達にノロケまくってたみたいです。
最初のうちはちゃんと否定してたんですけど、『またまた~! 照れんなよ!』みたいな雰囲気であまり信じてもらえなくて。で、そのうち就活で忙しくなってきたこともあって、否定するのもめんどくさくなったから、そのままバイトを辞めちゃったんですよね」
◆アラフォーなのに20代に見える若々しさ
――それから約20年後の昨年。
急に当時のバイト仲間からLINEグループに招待されて、グループチャットで思い出話に花が咲いたこともあり、男女8人が集まってプチ同窓会的な飲み会が開かれたとのこと。
「そこで、20年以上ぶりに敦子と再会したんです。敦子はいい意味で変わってなくて、アラフォーなのに20代に見える若々しさでした。
というか、昔はちょっとイモっぽいダサさがあったんですけど垢抜けていたので、むしろいまのほうがかわいく見えるぐらいでテンション上がりました。
ほら、内田有紀さんって若いときより今のほうがかわいいんじゃないかって思うじゃないですか。ちょうどそんな感じで(笑)」
◆月2、3回もドライブデートや映画デート
その日は正治さんが積極的に敦子さんへアプローチした甲斐もあって、“お決まりコース”でラブホに連れ込むことに成功。それからも二人は連絡を取り合い、月2、3回のペースで会うようになっていたんだとか。
会うたびに身体の関係は持っていたものの、ドライブしたり映画を観たり食事をしたりと、デートしてからラブホに行くパターンが多かったといいます。
「大人になると、わざわざ『好きだよ』って告白したり『付き合おう』って確認取ったりせずに、自然とお互いが彼氏彼女だった認識して交際が始まってること、けっこうあるでしょ。だから僕はもう敦子と付き合ってるつもりでいたんです。
で、お互いにいい歳だし、敦子も結婚したいんだろうなって思ってたんで、半分プロポーズみたいな意味を込めて、『今度、敦子を両親にしようと思うんだけど、どう?』って提案してみたんです」
その言葉を受けた敦子さんの表情と言葉が、正治さんはいまでもショックすぎて脳裏から離れないそうで……。
「敦子はきょとん顔で『え? なんで? どういう意味?』と聞き返してきたんです。その後、僕の言葉の意味を理解したようで、『あはははは! え、マジで言ってんの? ウケる(笑)!』となぜか急にギャル口調で笑い始めて……。
僕が戸惑っていると『あ~、笑わせないでよ~(笑)。私、結婚してるし子どもは中学生だよ。正治君、私と結婚したかったの?もう冗談やめて~(笑)』と……」
◆まさかの逆転劇――遊ばれていただけだった
要するに敦子さんは既婚者で、正治さんは遊びの不倫相手にされていただけだったということ。
「裏切られたという怒りはほぼなくて、99%は恥ずかしさでしたね。自分だけ燃え上がって結婚を真剣に考えてたのに、敦子は完全にワリキリの不倫だったので。
あと後日、元バイト仲間から敦子の家族の話を聞いたんですけど、旦那は年収数千万円の経営者で、子どもは某一流大学の付属中学に通わせてるそうです。
僕の年収は人並み程度ですけど、独り身なら趣味や旅行を満喫するのに困らない自由気ままな独身ライフを送っていたのに、敦子に笑われたことで一気に自分の人生がむなしくなりましたよ(苦笑)」
かつては「恋人」と勘違いされて困らされた遊び相手に約20年ぶりに再会し、正式に「恋人」になったつもりで結婚まで考えていたのに、今回は自分のほうが遊び相手で勘違いしていただけだった――まさかの逆転劇を味わった正治さんだったのです。
<文/堺屋大地>
【堺屋大地】
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。現在は『現代ビジネス』、『文春オンライン』、『smartFLASH』などにコラムを寄稿。LINE公式サービス『トークCARE』では、カウンセラーとして年間で約1500件の相談を受けている。X(旧Twitter):@SakaiyaDaichi
筆者はLINE公式サービスにて、年間約1000件のペースでチャット恋愛相談を受けています。また知人経由で対面の相談を受けることも多く、性別・年齢問わずさまざまな方の恋のお悩みをうかがってきました。
さて、今回は20年以上前の遊び相手と再会し、最初はまた遊び半分だったものの、いつの間にかその女性に本気になってしまって、痛い目に遭ったという高山正治さん(仮名・43歳・独身)のエピソードをご紹介しましょう。
※この記事は本人の許可を得て掲載しています。ただし、プライバシー保護のため実際のエピソードから一部変更しています。
◆年下の女子大生と遊びで「大人の関係」に
20年以上前の大学時代、焼き肉屋でアルバイトしていた正治さんは、年下のバイト仲間だった女子大生・敦子さん(仮名・当時20歳)と「大人の関係」になっていたそう。
「その焼き肉屋は店長が20代後半で、バイトも20代前半ばかりだったんで、大学のサークルみたいなノリで働けるとても楽しい店でした。
その分、男女関係も奔放で、バイト同士で真剣交際してるカップルもなかにはいたけど、男も女もけっこう軽いノリで身体の関係を持つ人が多くて、性の乱れが激しい職場だったんです(笑)。そんなバイト先で僕が一時期、手を出していたのが敦子でした」
営業終了後にバイト同士で飲みに行くことが多く、流れで気が合った男女がラブホや自宅に行くという“お決まりコース”があり、正治さんと敦子さんもその展開で4、5回、ラブホお泊りしていたといいます。
「僕は完全に遊びのつもりだったんですけど、そのうち店内で僕たちがガチで付き合ってるという噂が流れ出して。どうやら敦子のほうは正式に恋人になってるって勘違いしちゃって、バイト内の女友達にノロケまくってたみたいです。
最初のうちはちゃんと否定してたんですけど、『またまた~! 照れんなよ!』みたいな雰囲気であまり信じてもらえなくて。で、そのうち就活で忙しくなってきたこともあって、否定するのもめんどくさくなったから、そのままバイトを辞めちゃったんですよね」
◆アラフォーなのに20代に見える若々しさ
――それから約20年後の昨年。
急に当時のバイト仲間からLINEグループに招待されて、グループチャットで思い出話に花が咲いたこともあり、男女8人が集まってプチ同窓会的な飲み会が開かれたとのこと。
「そこで、20年以上ぶりに敦子と再会したんです。敦子はいい意味で変わってなくて、アラフォーなのに20代に見える若々しさでした。
というか、昔はちょっとイモっぽいダサさがあったんですけど垢抜けていたので、むしろいまのほうがかわいく見えるぐらいでテンション上がりました。
ほら、内田有紀さんって若いときより今のほうがかわいいんじゃないかって思うじゃないですか。ちょうどそんな感じで(笑)」
◆月2、3回もドライブデートや映画デート
その日は正治さんが積極的に敦子さんへアプローチした甲斐もあって、“お決まりコース”でラブホに連れ込むことに成功。それからも二人は連絡を取り合い、月2、3回のペースで会うようになっていたんだとか。
会うたびに身体の関係は持っていたものの、ドライブしたり映画を観たり食事をしたりと、デートしてからラブホに行くパターンが多かったといいます。
「大人になると、わざわざ『好きだよ』って告白したり『付き合おう』って確認取ったりせずに、自然とお互いが彼氏彼女だった認識して交際が始まってること、けっこうあるでしょ。だから僕はもう敦子と付き合ってるつもりでいたんです。
で、お互いにいい歳だし、敦子も結婚したいんだろうなって思ってたんで、半分プロポーズみたいな意味を込めて、『今度、敦子を両親にしようと思うんだけど、どう?』って提案してみたんです」
その言葉を受けた敦子さんの表情と言葉が、正治さんはいまでもショックすぎて脳裏から離れないそうで……。
「敦子はきょとん顔で『え? なんで? どういう意味?』と聞き返してきたんです。その後、僕の言葉の意味を理解したようで、『あはははは! え、マジで言ってんの? ウケる(笑)!』となぜか急にギャル口調で笑い始めて……。
僕が戸惑っていると『あ~、笑わせないでよ~(笑)。私、結婚してるし子どもは中学生だよ。正治君、私と結婚したかったの?もう冗談やめて~(笑)』と……」
◆まさかの逆転劇――遊ばれていただけだった
要するに敦子さんは既婚者で、正治さんは遊びの不倫相手にされていただけだったということ。
「裏切られたという怒りはほぼなくて、99%は恥ずかしさでしたね。自分だけ燃え上がって結婚を真剣に考えてたのに、敦子は完全にワリキリの不倫だったので。
あと後日、元バイト仲間から敦子の家族の話を聞いたんですけど、旦那は年収数千万円の経営者で、子どもは某一流大学の付属中学に通わせてるそうです。
僕の年収は人並み程度ですけど、独り身なら趣味や旅行を満喫するのに困らない自由気ままな独身ライフを送っていたのに、敦子に笑われたことで一気に自分の人生がむなしくなりましたよ(苦笑)」
かつては「恋人」と勘違いされて困らされた遊び相手に約20年ぶりに再会し、正式に「恋人」になったつもりで結婚まで考えていたのに、今回は自分のほうが遊び相手で勘違いしていただけだった――まさかの逆転劇を味わった正治さんだったのです。
<文/堺屋大地>
【堺屋大地】
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。現在は『現代ビジネス』、『文春オンライン』、『smartFLASH』などにコラムを寄稿。LINE公式サービス『トークCARE』では、カウンセラーとして年間で約1500件の相談を受けている。X(旧Twitter):@SakaiyaDaichi