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“怪物”野杁正明 ONEデビュー戦は判定負け…完全アウェーのタイでシッティチャイのテクニックに苦戦

スポニチアネックス 2024年6月8日 11時36分

 アジア史上最大の格闘技団体「ONE Championship」(ONE)は8日にタイ・バンコクのインパクトアリーナで「ONE167」を開催。ONEデビュー戦となった元K―1ウェルター級王者の野杁正明(team VASILEUS)がタイの強豪であるシッティチャイ・シッソンピーノンに判定負けを喫した。

 同じチームメートでK-1元3階級制覇王者の武尊もセコンドで野杁をサポートした。1Rから相手の攻撃をブロッキングしながら距離を縮める野杁。しかしシッティチャイも左ミドルなど手数を出し、パンチで野杁のあごをあげた。2Rも前半はシッティチャイの細かいパンチに苦戦したが、後半は野杁のストレートがシッティチャイの顔面を何度かとらえた。3Rは野杁が反撃を試みるも、なかなかペースを握れず、終始シッティチャイのテクニックに苦戦して試合終了。ONEデビュー戦は判定0―3で敗れた。

 野杁はプロ戦績60戦49勝(25KO)が誇る日本の“怪物”。3月26日付けでKー1と契約満了。4月23日に「立ち技最強の舞台はONEだと思っているので、そのリングに挑戦したかった」という思いからONEと独占複数試合契約を締結。

 野杁が主戦場とするフェザー級は、スーパーボンや元K―1王者のチンギス・アラゾフ、マラット・グレゴリアンなど強豪選手しかいない階級である。「ONEに挑戦するときからフェザー級で戦うことは決めていました。世界のトップが集まっている階級なので、世界最強を目指すにはトップを獲らないと名乗れないと思うので、日本の怪物が世界を獲ろうかなと思います。修羅の道ですけど一人一人倒して武尊くんと一緒にONEのチャンピオンになりたい」とデビュー戦前から意気込んでいた。

 そして今回の試合は野杁にとって完全アウェー。「多分、現地では100対0ぐらいでシッティチャイ選手の応援だと思うんですけど、それ試合が終わった時にひっくり返るようなことをしたい。僕はフランスでそういう経験もしてますし、それをやったときの快感が忘れられない」と口にしていたが、ONEデビュー戦は黒星を喫した。

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