歌舞伎俳優の市川團十郎（46）が16日、長野県の志賀高原で行われた植樹活動「ABMORI（エビモリ）」に長男の市川新之助（11）と参加した。
コロナ禍での中止もあったが、節目の10回目を迎えた。高校生ら約370人と12種1500本を植え、「ようやく継続は力なりと言える段階になってきた」と胸を張った。
2014年の開始から丸10年。これまでに約7万本以上を植樹してきた。ABMORIの始まりは、環境問題への不安を抱えていた團十郎に、植樹の経験があった妻・小林麻央さん（17年死去、享年34）が生態学者を紹介したことだった。「先生とのご縁は妻が私につないでくれたもの。妻がつないだことを、子供たちにもつないでいく。10年、20年じゃなく、100年後、200年後に森ができて、歴史になることがとても重要だと思う」と未来への展望を語った。
14年の第1回には麻央さんも1歳の新之助を抱いて植樹に参加した。新之助は「ABMORIは同い年のような感覚。最初は詳しくは覚えていないですが、お母さんが頑張って連れてきてくれたのは凄くうれしい」と母への感謝を口にした。（前田 拓磨）