3人組バンド「back number」が、7月1日スタートのフジテレビ月9ドラマ「海のはじまり」の主題歌を担当する。タイトルは「新しい恋人達に」。同枠の主題歌は2015年の「5→9～私に恋したお坊さん～」以来、9年ぶりとなる。
ドラマはSnow Man目黒蓮（27）演じる主人公が、7年前に別れた彼女との間に娘がいたと知り、戸惑いながらも親子の絆を深めていく物語。人気俳優と22年放送で大ヒットした同局ドラマ「silent」制作陣のタッグで放送前から期待を集めている。
そこに追い風となるのがback numberの主題歌だ。ボーカル・ギターの清水依与吏（39）が今作のために書き下ろした曲で、優しさと切なさを包みこんだ温かいミディアムバラード。清水は作品の1話から9話の脚本を読み込んで制作し、「恥ずかしいくらい混じり気のない“自分”という名の一色で書き切った結果『新しい恋人達に』という楽曲になりました」と解説した。
同バンドの曲は、これまでも多くの物語をヒットさせてきた。月9だけでなく、近年では20年のTBS日曜劇場「危険なビーナス」や22年のNHK連続テレビ小説「舞いあがれ！」なども人気作へと盛り上げた。音楽関係者は「彼らの曲はイントロからスッと耳に入り、いつの間にか引き込まれる。それが作品の世界と合わさってドラマへの没入感を生んでいる」と解説する。
曲は20日放送の同局「めざましテレビ」で解禁。プロデューサーの村瀬健氏は「このドラマの世界を音楽という形で、これ以上ないほど見事に具現化した曲を作り上げてくださりました」と自信満々。清水は「子供、母、父、その名前や理想に対する苦しみや悲しみが、少しでも和らぎ、どうか大切にされますように」と願いを込めた。（吉澤 塁）