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日本ハム・水谷 交流戦MVP 年俸560万円高卒6年目にビッグボーナス賞金200万円

スポニチアネックス 2024年6月20日 6時2分

 「日本生命セ・パ交流戦」の表彰選手が19日に発表され、日本ハムの水谷瞬外野手(23)が最優秀選手賞(MVP)に輝いた。賞金200万円が贈られる。交流戦史上最高打率・438で首位打者となり、前年まで1軍プレー経験のない選手の受賞は初めて。また、優秀選手賞(賞金100万円)にはソフトバンクの近藤健介外野手(30)と、阪神の才木浩人投手(25)が選ばれた。

 交流戦歴代最高打率を記録した水谷が、また大きな勲章を手にした。交流戦MVPに、球団を通じたコメントで喜びをかみしめた。

 「最高の賞を頂けて光栄です。初めての交流戦でしたが、意識せずに一打席一打席を大切にできたことが結果につながったと思う」

 昨年12月の現役ドラフトでソフトバンクから加入し、5年間で1軍出場が一度もなかったプロ野球人生が一変した。新人を除く前年まで0安打の選手の交流戦首位打者も初の快挙。28安打、出塁率・471もいずれも12球団トップで、OPS(出塁率+長打率)1・159は断トツ。同5位タイの3本塁打、同3位タイの13打点。賞金200万円は、今季年俸560万円の高卒6年目にはビッグなボーナスとなった。

 チームは交流戦は7勝10敗1分けと負け越して9位。交流戦Vチーム以外からのMVPは、18年オリックスの吉田(現レッドソックス)、昨年の巨人・岡本和に続き3人目だ。リーグ戦再開の21日の楽天戦へ「活躍は交流戦だけだったと言われないようにチームに貢献できるように全力で」と勢いを止めるつもりはない。

 新庄監督も「本当にここから球宴までが勝負。ここを乗り越えたら、(シーズンは)素晴らしい終わり方になる」と予言した。2日のDeNA戦で初本塁打した際には「この子もスターにさせる一人です」とSNSに投稿し、早くも実現させた。2年連続最下位からの逆襲ロード、新たな若い力がまた頼れる旗手に名乗り出た。(田中 健人)

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