カブスは19日(日本時間20日)、ヤン・ゴームズ捕手(36)をロースター枠から外したと発表した。複数の米メディアが報じた。代わって6月5日にメッツから解雇された後、カブスと契約したトーマス・ニド捕手(30)がロースター入りする。
ゴームズは15日(同16日)のカージナルス戦で先発マスクをかぶり、先発・今永昇太投手(30)を好リードし、7回1失点で今季7勝目へと導いた。今永も試合後「真っ直ぐもスライダーも投げたいタイミングと(サインを)出されるタイミングがすべて一致していた。そうでなければあそこまでストライクは取れなかったと思う。サインを出してくれたヤン(ゴームズ)に感謝しています」と話していた。今季13試合に先発し7勝1敗の今永だが、ゴームズとのバッテリーでは5試合で3勝1敗だった。
メジャー13年目のゴームズは、ブルージェイズ、ガーディアンズ、ナショナルズ、アスレチックスと渡り歩き、カブスは今季で3シーズン目。19年にはナショナルズでワールドシリーズ制覇も経験した。通算137本塁打を記録しているが、今季は打率・154、7打点、2本塁打と打撃不振に陥っていた。
カブスのクレイグ・カウンセル監督(53)は「難しい決断だった。ヤンは素晴らしいチームメイトであり、クラブハウスの重要な人物だったが、結局、捕手としてもっと活躍してもらう努力をしなければならないと感じた」と苦渋の決断だったことを明かした。