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町田FW中島裕希が40歳の誓い「男はここから」J1フィールド選手最年長、告知活動も積極的

スポニチアネックス 2024年6月21日 16時47分

 今季J1所属20クラブでフィールド選手最年長となる町田FW中島裕希が16日、40歳の誕生日を迎えた。

 練習再開の18日、チームメートやスタッフから祝福され「まさかこんなに長くできるとは思っていなかった。ここまで関わってくれた人たちがいたからこそ」と感謝。「自分らしく楽しく、できるところまでサッカーをやりたい。チームが調子がいいのでもっとポジティブなエネルギー、影響を与えたい。男はここからなので」と四十路の誓いを立てた。

 富山第一高から鹿島でプロ入り。仙台、山形、町田でストライカーとして活躍し、主戦場となったJ2で歴代2位の通算104得点を積み上げた。同学年では札幌GK菅野孝憲、J2栃木FW矢野貴章、昨夏まで同僚のJ3岩手DF深津康太らが現役。「いい刺激をもらいながら、与えながら頑張りたい」と励みにしている。

 プロ22年目、町田9年目となる今季はJ1昇格で競争が激化し、ここまで出場はルヴァン杯の1試合2分間のみ。自身9年ぶりJ1出場と得点を思い描き、日々汗を流している。「メンバー入りは常に目指しているし、試合に出たい思いは強い。出れば点を狙うし、出なくても勝利のために念を送る」。冗談交じりながらも、闘争心が衰えることはない。

 風格は十分ながら、近寄りがたさは感じさせない。春にはホームスタジアム最寄りの小田急鶴川駅で、若手2人とともに試合告知のチラシ配りを行った。気づいて驚く人もいれば、無反応で通り過ぎる人もいる。それでも「やっぱり受け取ってもらえると楽しい。以前からやっているし、チームのため、勝利につながると思えば全然やる。それぞれの役割、それぞれの形で貢献できればいい」。J1のベテラン選手としては異例の活動にも、抵抗はない。

 クラブが苦しかった時期も知る背番号30がJ1のピッチで躍動する姿を、ファンは心待ちにしている。

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