◇セ・リーグ 中日1－0広島（2024年6月21日 バンテリンD）
次世代エースの快投で、最高のリスタートを切った。リーグ戦再開の一戦。中日・高橋宏が、7回無失点で無傷の4勝目を挙げた。
「床田さんも状態がいいですし、どちらが先に点を取られるかだと思っていたので、粘れてよかったです」
危機を背負ってギアを上げた。7回1死二、三塁で代打・松山を153キロ直球で遊ゴロ。菊池をスプリットで空振り三振に仕留め、カリステの決勝ソロで得た1点を死守。前回11日の日本ハム戦も助っ人が決勝弾を放っており、2戦連続で白星を後押しされ「大活躍。でも本塁打の場面は前回も見ていないし、今回も着替えていたので見ていないです」と冗談交じりに笑った。
ヤクルトと同率5位ながら痛快な首位叩き。広島戦はこれで今季5勝2敗1分けとし、リーグで唯一勝ち越しているのが立浪竜だ。「順位は自分にも責任がある」と高橋宏。規定投球回に未到達ながら、8試合で防御率0・49と抜群の21歳が巻き返しのキーマンだ。 （湯澤 涼）