◇セ・リーグ 巨人4―3ヤクルト(2024年6月23日 東京D)
巨人はヤクルトの反撃をかわして1点差で逃げ切り、連敗を2でストップ。勝率を5割に戻した。本拠・東京ドームでのヤクルト戦は6試合目で今季初勝利となっている。
予告先発投手だった菅野が腰痛のため当日に先発回避。ドラフト5位の新人・又木がプロ2度目の先発マウンドに急きょ上がった。3回までに4点援護をもらった又木が4回途中で降板すると、2番手右腕・赤星が西川に1号3ランを被弾。1点差に迫られたが、その後は船迫、高梨、ケラー、バルドナードの継投で逃げ切った。
3番・ヘルナンデスは3回に4号2ランを放ち、5回の中堅守備では左中間フェンスに激突しながら山田の大飛球をジャンピングキャッチして併殺を成立させるなど攻守で活躍した。
また、捕手登録の大城卓は「5番・一塁」で先発出場。一塁を守るのは2021年10月8日の広島戦(マツダ)以来3年ぶりとなったが、無失策&3打数1安打1四球で勝利に貢献している。
阿部慎之助監督(45)との試合後の主なやりとりは以下の通り。
――急きょ又木が先発。
「いや、いけるところまでと思ったんですけどね、はい」
――2回が終わったところで声をかけていたが、そのあとの3回に3者連続三振。
「変化球がストライク入らなくてね。苦し紛れに真っすぐいって打たれてたんで。“あれじゃキャッチャー配球できないよ”って言って。“変化球、真ん中打たれてもいいからいけ”って言って、うん」
――次回以降に向けて。
「(プロ初登板初先発だった今月1日の)西武戦で先発した時も全く一緒だったんで。課題は明確だと思いますね」
――そのあとのリリーフ陣もよく踏ん張った。
「本当、リリーフは頑張ってくれました、はい」
――菅野の状態と今後の見通しは。
「来週はしっかり投げられるようにしますっていうのを、本人が言ってきましたので。そこは信頼して、来週頑張ってもらおうかなと思います」
――攻撃陣では岡本和、そしてヘルナンデスが攻守に素晴らしかった。
「もう、あのホームランも素晴らしかったですし。あんな難しいボールをね、凄く大きな追加点になったんで。ナイスバッティングでしたし、あのフェンス際のナイスプレーもピッチャーを助けたので」
――連敗を止めて来週はDeNA、広島戦。
「そうですね。とにかく一戦、一戦ね。短期決戦とまで言わないですけど、あんまり長い目で見ることなく、目先の1試合をみんなで頑張りたいなと思います」