女子ゴルフの24日付世界ランキングが発表され、同10位の笹生優花(23=フリー)と同19位の山下美夢有(22=加賀電子)がパリ五輪出場権獲得が事実上決まった。国際ゴルフ連盟(IGF)による世界ランクを基にした五輪ランク発表後に正式決定する。笹生はフィリピン代表として戦った21年東京五輪に続く2大会連続、山下は初出場となる。
笹生は6月の全米女子オープンでメジャー2勝目を挙げてパリ切符を手中に収めた。「とてもハッピーだし、パリに行けることはとても楽しみ」と語っている。2季連続日本ツアー女王の山下は代表決定前、最終戦の全米女子プロ選手権でメジャー自己ベストの2位に入って最後の一枠をつかんだ形だ。「オリンピックは特別感がある。楽しみ」と話した。
同じ01年度生まれで「新世紀世代」と呼ばれる2人。東京五輪で稲見萌寧が獲得した銀メダルに続く2大会連続メダル獲得が期待される。
3番手以降のランキングは、古江が20位、畑岡が24位、岩井明愛が37位、24日に優勝を決めた小祝は40位、渋野は49位。
◇笹生 優花(さそう・ゆうか) 2001年(平13)6月20日生まれ、東京都出身の23歳。父・正和さんの影響で8歳からゴルフを始め、母の出身地フィリピンを拠点に腕を磨いた。18年アジア大会は、フィリピン代表として個人と団体の2冠。19年にプロ転向し、20年は日本ツアー2勝。21年の全米女子オープンでメジャー初優勝。日米ツアー通算4勝。東京五輪はフィリピン代表で出場して9位だった。1メートル66。
◇山下 美夢有(やました・みゆう)2001年(平13)8月2日生まれ、大阪府寝屋川市出身の22歳。大阪桐蔭高卒。父・勝臣さんの影響で5歳からゴルフを始める。19年プロテストは6位で合格。21年4月KKT杯バンテリン・レディースでツアー初優勝。22、23年ともにツアー5勝を挙げて2年連続年間女王に輝いた。日本ツアー通算11勝。名前の由来は「美しい夢を持ってほしい」との願いと母・有貴さんの一文字を取って。1メートル50。