女優の今田美桜(27)が主演し、ヒロイン・朝田のぶを演じる2025年度前期のNHK連続テレビ小説「あんぱん」に、女優・浅田美代子(68)が出演することがわかった。26日、同局のドラマ公式X(旧ツイッター)で発表された。
浅田が演じるのは、ヒロイン・のぶの祖母、朝田くら。吉田鋼太郎演じる夫・釜次とともに「朝田石材店」を支えてきた“くらばあ”。おっとりしていて、ややとぼけている。役の印象について、浅田は「おばあちゃんというより、子供っぽくて茶目っけのある人。堅苦しい、ではなく明るい。演じるのがとても楽しみです。面白がって、楽しく演じたいと思っています」と決意を語った。
浅田は2002年放送の第66作「さくら」でヒロインの相談役・沼田筆子を、2014年度放送の第90作「花子とアン」でヒロインが編入した女学校の寄宿舎ベテラン寮母を演じた。「さくら」については「母の死からすぐだったのですが、(役では嫁姑で仲が悪かった)亡き佐々木すみ江さんに仲良くしていただき、本当に助けてもらいました」と回顧。「花子とアン」については「主演の吉高由里子さんが場を明るくしてくれて、とても楽しい現場でした」と振り返った。
「アンパンマン」の印象について、やなせたかしさんの作品では「やはりアンパンマン」が好きだという。「ジャムおじさん、ばいきんまんも」と印象を語った。
同作は、国民的アニメ「アンパンマン」を生み出した漫画家やなせたかしさんと妻・小松暢さんがモデルの物語。戦争を生き抜き波瀾(はらん)万丈の人生を送ったやなせさんと、支えた妻の愛と勇気を描く。脚本は中園ミホ氏が手掛けるオリジナルストーリー。ヒロイン・のぶを今田美桜、のぶの夫、柳井嵩(やない・たかし)役を北村匠海が演じる。漫画家夫婦をテーマにした朝ドラは2010年に放送された「ゲゲゲの女房」以来となる。