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56歳早すぎる…声優・松野太紀さんの命を奪った「右大脳出血」とは 「高血圧」が大きな要因

スポニチアネックス 2024年6月27日 19時57分

 アニメ「金田一少年の事件簿」シリーズの金田一一役などで知られる声優の松野太紀(まつの・たいき)さんが、26日に右大脳出血で死去したことが分かった。56歳。所属していた株式会社青二プロダクションが27日に公式サイトを通じて伝えた。通夜、告別式は近親者のみにて執り行う。

 56歳という若さで亡くなった松野さんの命を奪った「右大脳出血」とは、右脳の血管が破れて出血して周囲を圧迫し、脳細胞を破壊する病気。一般的には中高年男性に多い。激しい頭痛、半身麻痺などが起こる。一般的に「脳出血」というと大脳出血を指す。出血は大きく5つに分類され、麻痺や感覚低下をきたす「被殻出血」「視床出血」、意識障害が主な症状となる「脳幹(橋)出血」、めまい症状やふらつき症状を発症する「小脳出血」、脳動静脈奇形や脳アミロイドアンギオパチー等、高血圧以外の原因で発症することも多く、出血部位によってさまざまな症状を呈する「皮質下出血」がある。

 脳神経外科医の工藤千秋氏(くどうちあき脳神経外科クリニック院長)は取材に対して、脳出血は「高血圧、糖尿病など血管がもろい方がなりやすいが、高血圧の方が圧倒的に多い。血圧をコントロールする薬をしっかり飲んで、高血圧を放置しなければ大事に至ることは少ない。ただ薬を飲んでいても、過労、睡眠不足、ストレスがたまるなどすると発症することがある」と注意喚起した。

 脳出血を引き起こす主な原因は「高血圧」。1970年頃までの日本では、脳卒中(脳出血、くも膜下出血、脳梗塞)で最も患者数が多かったのは脳出血だった。脳出血を含む脳卒中が起きた場合は、すみやかに病院で診察や治療を行う必要があり、主な治療としては「降圧薬の投与」「手術」「幹細胞治療」などがある。

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