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「殴られても立ち上がればいい」前回10失点のカブス・今永を奮い立たせた指揮官の闘志あふれる言葉

スポニチアネックス 2024年6月28日 8時44分

 ◇ナ・リーグ カブス5-3ジャイアンツ(2024年6月27日 サンフランシスコ)

 カブスの今永昇太投手(30)が27日(日本時間28日)、敵地でのジャイアンツ戦に先発し、6回5安打3失点で勝敗は付かなかった。チームは延長戦の末に勝利し、連敗を4で止めた。

 前回21日(同22日)のメッツ戦は4回途中で11安打10失点と打ち込まれる大乱調で2敗目を喫した今永。3回0/3での降板も、11被安打も、毎回失点での10失点も、3発被弾も、全てメジャーワーストだった。

 さらに、チームは前日まで4連敗。そういった「負の要素」が詰まった中でこの日の登板を迎え「この1週間はめちゃくちゃ不安でした」と率直な心境を吐露した。

 その上で、強い心を保てた理由として指揮官の闘志あふれる言葉があったと明かした。春季キャンプのミーティングでカウンセル監督が「殴られても立ち上がればいい。別に殴られること、パンチを食らうことは悪くない。その後に立ち上がることが大事」と選手を前に熱弁したという。

 その言葉を胸に今永は「今週は僕はすごくパンチを食らった状態で厳しい1週間でしたけど、立ち上がろうとする姿勢を誰かに見てもらえたらなと」とボコボコに打たれた前回登板から這い上がり、立ち上がる姿を見せたかったと語った。

 もちろん、この1週間は「なかなか眠れない日があったとか、今日の試合前もすごく弱気になってしまった」と指揮官の言葉があっても不安が胸の内を襲った。「でも、最後、やるのは自分しかいないので、自分のモチベーションを上げるという気持ちで。凹みそうになりながらまた戻して、凹みそうになりながらまた戻して、みたいな感じで過ごしていました」と何度も落ち込みそうな自分を自ら励まし、挑んだ1週間だったと振り返った。

 

 この日の今永は、メッツから加入したニドと初バッテリーを組み、右打者9人を並べたジャイアンツ打線に対し、5回までわずか1安打。3回には先頭・アーメドに対し、渡米後最速となる94・6マイル(約152・2キロ)を計測した。

 3-0の6回に4安打を集められ、3点を失ったが同点で踏ん張り勝ち越し点だけは与えなかった。

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