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巨人・丸 延長10回サヨナラ弾!「完璧でした」 4安打で打率.310、リーグトップに浮上

スポニチアネックス 2024年6月29日 5時31分

 ◇セ・リーグ 巨人3―2広島(2024年6月28日 東京D)

 巨人の丸佳浩外野手(35)が28日の広島戦で、自身2本目となるサヨナラ本塁打を放った。2―2の延長10回1死から、右翼席へ5号ソロ。首位との直接対決を制し、4位ながら貯金1で3.5ゲーム差とした。好調を誇る1番打者は、4安打の固め打ちで打率.310となりセ・リーグのトップに浮上。本拠地での同戦は無傷の4連勝となり、劇的な白星で上昇気流に乗る。

 ヒーローとなって、チームの窮地を救った。スタンドインを確信した丸はベンチに向かってガッツポーズ。右翼席上段まで飛んだサヨナラ弾の感触をかみしめながら、ゆっくりと歩き出した。

 「完璧でした。打った瞬間に行くと思った。凄く大事な試合。監督が試合前に“はいつくばってでもやろう”と。勝ててよかった」

 勝利目前の9回2死から追いつかれて迎えた2―2の延長10回1死。栗林の144キロ低めカットボールを真芯で捉えた。栗林からは通算16打席目での初安打となった5号ソロが劇弾。歓喜のウオーターシャワーを浴びた。

 17年目の今季は4月下旬から1番に定着。「スコアラーさんとプランをある程度考えながら、ぶれずに割り切ってできている」と斬り込み隊長として好調をキープする。初回と7回の左前打、3回の中前打も含め今季初の4安打固め打ち。打率は・310まで上昇し、試合前時点で9厘差をつけられていたヤクルト・サンタナを抜いてリーグトップに浮上した。

 Netflixで配信中のアニメ映画「Ultraman:Rising」とのコラボナイター。35歳のベテランは小学生時代に「けっこう見ていた」とウルトラセブンに夢中になった。特に作中に出てくる3機に分離して連係攻撃する大型戦闘機「ウルトラホーク1号」に心奪われた。「〓号、〓号、〓号に分かれるんですよ」。割り箸とはさみを用いて作って遊んだ。

 阿部監督も「いや~、我を失って飛び出してしまいました」と喜んだ今季4度目のサヨナラ勝ち。首位・広島との3連戦初戦に競り勝った。今季、マツダスタジアムでは6戦未勝利だが、東京ドームでは4戦4勝。丸は力を込める。「明日以降の試合が大事になってくる」。ウルトラマルが巨人の平和を守った。(青森 正宣)

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