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ジャパンXV逆転負けにエディーHC「怒りも感じている」 大学生も積極起用、「矢崎は成長著しい」

スポニチアネックス 2024年6月29日 21時55分

 ◇ラグビー・リポビタンDチャレンジカップ2024 ジャパンXV 10-36 マオリ・オールブラックス(2024年6月29日 東京・秩父宮ラグビー場)

 ラグビー日本代表を軸に構成された「ジャパンXV」は、キャップ対象外の非テストマッチでマオリ・オールブラックスとの第1戦に10―36(前半5-17)で逆転負けした。前半6分にフッカー原田(BL東京)のトライで先制したが、ニュージーランド(NZ)の先住民マオリ系の選手で構成された強豪に6トライを奪われ、チャンスをつくりながらもミスを連発。終了間際にWTB根塚(東京ベイ)が1トライを返すのがやっとだった。第2戦は7月6日に愛知・豊田スタジアムで行われる。(観衆1万3565人)

 22日のイングランド代表とのテストマッチに続き、日本代表の指揮官復帰後2連敗となったエディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)は、サイドラインで試合を見守った。会見で理由を問われると「選手の感触を実際にフィールドで感じたいと思った。選手がどういう話をしているか、選手のエフォート(取り組み)を間近で感じることができる。来週も同じことやりたい」と説明した。

 試合後はロッカールームで選手に「どんな気持ちか」と聞いたという。「フラストレーションがたまっている」「悔しい」という言葉が出たそうだが、「最終的には我々の力が及ばなかった。我々は22メートルラインの内側に11回も入ったが、マオリ・オールブラックスは7回しか進入していないのに全てをポイントに変えていた」とフィニッシュの精度を敗因に挙げた。この日はセットプレーでプレッシャーをかけていくことがテーマだったと明かし、「スクラムはいい形で押せたが、モールはまだ精査しないといけない」と振り返った。「選手のエフォート(取り組み)は誇りたいが、とても悔しく、怒りも感じている」と話し、”怒り”の真意を問われて「結果に対して怒っている。負けるのは大嫌いです」と答えた。

 この日はFB矢崎(早大)がイングランド戦に続いて先発。プロップ森山やロック本橋(ともに帝京大)も途中出場と、期待の大学生たちがピッチで強豪に体をぶつけた。エディーHCは「プロのレベルの試合にアマチュアが5人も出ているのは画期的。若い選手たちのこれからの伸びしろに期待しているし、今後の練習がパフォーマンスにつながると信じている」と期待を寄せた。特に矢崎については「2試合しか出ていないが、成長が著しい。気後れせずに戦っていたし、イングランド戦よりも成長した姿が見られた。このまま続けてほしい」と称賛した。

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