ブルワーズは29日（日本時間30日）、本拠アメリカン・ファミリー・フィールドでのカブス戦後、球場エスカレーターの故障により、11人がケガをしたと発表した。
ブ軍によると、ファンがテラスからロビーへ移動するための下りエスカレーターで故障が発生。速度が上昇し、11人が負傷。うち5人が球場で治療を受け、他の6人が病院に搬送されたとしている。命の別状はないという。
米ヤフースポーツによると、エスカレーターには「シカゴスポーツ」のプロデューサー、グレッグ・ブラッグス氏も乗っていたとし、同氏は当時100人以上がエスカレーターに乗っていたことから故障で大混乱になったという。
同氏は自身のX（旧ツイッター）でも事故の状況を説明。「100人以上が乗っていたエスカレーターが完全に崩壊しました。おそらく、私にとっては今までで一番恐ろしい出来事でした」とつづった。
そして「エスカレーター全体が揺れて、みんな怖がりました。数秒後、エスカレーター全体が崩れて、線路から外れたジェットコースターのようになってしまった。エスカレーターは私たちを下へ突き落とし、人々を次々と積み重ねていった」と詳細を報告。「高齢者の中には、踏みつけられてひどい怪我をした人もいました。年配の女性が目の前にいたので、底に落ちたときに彼女を支えようとしたのですが、後ろから来た人たちに2人とも完全になぎ倒されてしまいました」と恐ろしい体験だったとした。
同球場は2001年に開場。米CBSスポーツによると、昨年12月、同球場が位置するウィスコンシン州の知事トニー・エバーズ氏が、2050年までにスタジアム改修を行うためにブルワーズに5億ドル以上の公的資金を提供する予定の法案に署名したとしている。