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大谷翔平 米記者からの「ナメンナヨ!」に「Bad word」と一蹴 アメリカンジョークに笑顔で対応

スポニチアネックス 2024年6月30日 13時26分

 ◇ナ・リーグ ドジャース14―7ジャイアンツ(2024年6月29日 サンフランシスコ)

 ドジャースの大谷翔平投手(29)が29日(日本時間30日)、敵地サンフランシスコでのジャイアンツ戦に「1番・DH」で先発出場。第2打席で球団歴代3位タイとなる6月12本目の本塁打となる26号ソロを放った。タイラー・グラスノー投手(30)が登板時は17試合で7発目で、3回5失点で降板した乱調のエース右腕を援護した。チームは延長10回に1死満塁で内野5人シフトを敷くなど、デーブ・ロバーツ監督(51)が執念の采配で同点止まりで切り抜けた。大谷は延長11回に申告敬遠で好機を拡大して大量7得点につなげ、今季最長3時間45分の死闘を制して勝利に貢献した。

 ドジャースは延長10回にロハスの適時打で勝ち越したが、その裏に同点とされ、なおも1死満塁のピンチ。ここでロバーツ監督が中堅のテイラーを一、二塁間に移動させて一、二塁間を3人で守る5人シフトを採用。ここで8番手ハドソンがピンチを切り抜けた。

 無死二塁でスタートする延長11回は、先頭の大谷が申告敬遠で歩かされたが、その後スミス、フリーマンの連打、テイラーの適時打などで7点を勝ち越した。

 試合後、デーブ・ロバーツ監督はわずか半年で球団の歴史を塗り替え続ける大谷に活躍を称賛。今季最長3時間45分の死闘を終えたばかりとあり「翔平は今夜本塁打を打った?昨日じゃなかったっけ?(笑い)」と冗談を交えつつ「素晴らしかったよね。彼は左中間、右中間とフィールドを広く使った打撃ができる。きょうはストライクゾーンの球をしっかり打ち上げていた。センター方向に打って、彼は再び打点を挙げたから、次の連続試合記録がスタートできるね」と称えた。

 大谷は試合後にクラブハウス内のロッカーで着替えていると、地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」の古参記者ビル・プランケット氏に「ハヤク-!モットハヤク!」と得意の日本語で急かされると「あ!?」と笑って対応。同記者が冗談交じりに「ナメンナヨ!」とさらに日本語でたたみかけると、大谷は「Bad word.(悪い言葉だ)」と一蹴。大谷は最後は報道陣に向けて「See you guys!(みんなまたね)」と英語であいさつし、帰路に就いた。

 ジャイアンツはこの日はブルペンデー。初回は左腕ミラーの前に空振り三振に倒れたが、右腕ハワードと対戦した第2打席で大谷のバットがさく裂した。1―1の3回1死走者なし。カウント1―2と追い込まれたが、6球目の甘く入ったスライダーを強振。打球速度109.7マイル(約176.5キロ)、35度の角度で中堅方向へ伸びた打球は412フィート(約125.5メートル)地点で弾んだ。日本選手初のスプラッシュヒットはならなかったが、これでメジャー通算197本塁打とし、節目の200本塁打まであと3。本塁打ペースはこれで自己最多を更新する50発ペースとなった

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