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ド軍・グラスノー 今季7本目の大谷翔平の援護弾を受けながら今季最短3回KO「今日は救援陣全員に感謝」

スポニチアネックス 2024年6月30日 14時21分

 ◇ナ・リーグ ドジャース14―7ジャイアンツ(2024年6月29日 サンフランシスコ)

 ドジャースの大谷翔平投手(29)が29日(日本時間30日)、敵地サンフランシスコでのジャイアンツ戦に「1番・DH」で先発出場。第2打席で球団歴代3位タイとなる6月12本目の本塁打となる26号ソロを放った。タイラー・グラスノー投手(30)が登板時は17試合で7発目で、3回7安打5失点で降板した乱調のエース右腕を援護した。チームは延長10回に1死満塁で内野5人シフトを敷くなど、デーブ・ロバーツ監督(51)が執念の采配で同点止まりで切り抜けた。大谷は延長11回に申告敬遠で好機を拡大して大量7得点につなげ、今季最長3時間45分の死闘を制して勝利に貢献した。

 グラスノーは初回1死三塁から犠飛を打ち上げられて先制点を許した。2回は二塁打2本を浴びたが、相手の盗塁死もあって無失点で切り抜けたが、3回は4安打に2四球が絡んで4失点。今季最短の3回での降板となった。

 ドジャースは延長10回にロハスの適時打で勝ち越したが、その裏に同点とされ、なおも1死満塁のピンチ。ここでロバーツ監督が中堅のテイラーを一、二塁間に移動させて一、二塁間を3人で守る5人シフトを採用。ここで8番手ハドソンがピンチを切り抜けた。

 無死二塁でスタートする延長11回は、先頭の大谷が申告敬遠で歩かされたが、その後スミス、フリーマンの連打、テイラーの適時打などで7点を勝ち越した。

 昨オフ、大谷から「君のために本塁打を打つ」というビデオメッセージをもらい、レイズからの移籍を決断したエース右腕は、この試合も大谷の援護を受けながらも崩れた原因について「メカニック(投球フォーム)に問題があったと思う。1カ所だけではなかった」と分析。「今日はリリーフ陣全員に感謝したい。素晴らしかった」と救援陣に感謝した。

 地元メディア「ドジャー・インサイダー」によると、ドジャースが延長戦で7得点を奪ったのは、1958年にロサンゼルスに本拠を移してからは初めて。ニューヨークに本拠を置いた前身のブルックリン・ドジャース時代を含めると1954年8月29日のブレーブス戦で延長11回に8得点を挙げて12―4で勝利して以来70年ぶりだと伝えた。この記録的勝利には「波乱に富んだ試合だったが最後に勝てて良かった。最後は見ていて楽しかった」と打線の援護にも感謝していた。

 デーブ・ロバーツ監督はグラスノーの投球について「今夜のタイラー(グラスノー)の投球は落胆せざるを得なかった。コントロールが良くなかった。今年の彼の活躍とは似ても似つかない感じだった。これは忘れて前に進むしかない。今日はリリーフ陣のおかげて攻撃的に活気づいたことが良かった」と評した。

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