◇陸上・日本選手権最終日(2024年6月30日 新潟・デンカビッグスワンスタジアム)
男子800メートルは、落合晃(こう、滋賀学園高3年)が1分46秒56で制し、初優勝を飾った。女子800メートルを制した久保凜(東大阪大敬愛高2年)に続いて、スーパー高校生が快挙を達成した。
前日(29日)の予選では、高校記録&U20日本記録&大会新記録となる1分45秒82をマークして全体トップ。日本記録(1分45秒75)に肉薄する激走にも、「だいたい、それぐらいのタイムで、ベスト近くでいっているのかなと思っていた」と余裕を漂わせ、この日の決戦に挑んでいた。
パリ五輪の参加標準記録は1分44秒70。このタイムには届かず、ゴール後はトラックを叩いて悔しさを露わにした。落合は勝利したことは「素直にうれしい」としたが、標準を切れずに「そこは悔しさがある」と振り返った。