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巨人・阿部監督 審判団の“勘違い2連発”に大人の対応「審判の方も人間…間違いもありますよ」

スポニチアネックス 2024年6月30日 18時4分

 ◇セ・リーグ 巨人3―2広島(2024年6月30日 東京D)

 巨人の阿部慎之助監督(45)は広島戦(東京D)の6回と7回に2イニング連続で発生した審判団の“勘違い2連発”について大人の対応を見せた。

 3―2で逃げ切り勝ちを飾ったあとで取材に対応。

 6回の審判団の混乱ぶりについて聞かれると「そうですね」と苦笑いを浮かべ「こっち側がちょっとビックリしてしまって…。あれ、そうだったっけな、みたいな(笑い)。いや、できるよな…。いや、ダメって言われちゃったんだよなっていう状況でしたので。でも、審判の方も人間ですから。たまには間違いもありますよ。だけど間違いを認めてね、しっかり“すみません”ということも試合中におっしゃっていただいたので」と穏やかに語った。

 7回にも2イニング続けて審判団が“勘違い”したが、「そうですね(笑い)。あれも投手交代できるんですけど、投球練習して、向こうが代打を告げられていたので、代えられるんです。けど、いったらダメですって言われちゃって(笑い)。えっ?ってなって。これ、前もやったことあるよなと思いながら…そしたら“代打を告げられていたので大丈夫です”って急に訂正していただいたので」と回想した。

 試合が審判団の“勘違い”で中断したのは6回と7回の2度。

 まずは巨人が3―0とリードして迎えた6回表、広島の攻撃中だった。

 巨人の先発右腕・菅野が1死一、二塁としたところで74球で降板。2番手左腕・高梨が最初に打席へ迎えた坂倉に右翼線へ適時二塁打されて1点返され、代打・堂林を空振り三振に打ち取って2死二、三塁となった。

 ここで、広島の新井監督は左打者の矢野に代わって右打者の二俣を代打にコール。すると、巨人ベンチも動いて杉内投手チーフコーチがマウンドへ向かい、さらに阿部監督もベンチを出て山路球審に投手交代を告げた。

 高梨もマウンドを降りてベンチへ戻ろうとしたが、ここで審判団が集まってなぜか協議開始。結局、責任審判の川口一塁塁審が“ごめん、ごめん”というようなジェスチャーを見せながら恥ずかしそうに巨人ベンチへ向かって説明した。

 これに阿部監督は“ほらぁ~!”と口が動いて、苦笑い。コーチ陣は慌ててブルペンと連絡を取り直し、高梨から3番手右腕・船迫にスイッチ。広島も代打の代打に左打者の松山を起用した。

 なお、試合再開前にマイクを握った川口審判員は「責任審判の川口です。お待たせいたしました。申し訳ありません。えーと、ピッチャー交代させられないと勘違いしたんですが、ピッチングコーチが(ラインをまたいで)帰っていないので交代することができますので、ピッチャー交代いたします」と場内アナウンス。数分の中断後、試合再開となった。

 ただ、これだけでは終わらなかった。船迫が後続を断って無失点で6回を切り抜け、3―1のまま迎えた7回にも一度はマウンドへ。

 だが、広島はここで代打に左打者の大盛を起用。これを見た巨人の阿部監督は投手交代をしようとベンチを出た。しかし、ここでも”投手交代はできない”と山路球審が説明したようで、阿部監督は再び苦笑い。結局、投手交代は認められて4番手左腕・中川にスイッチとなった。

 なお、この場面では審判団から場内への説明はなかった。

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