◇セ・リーグ 阪神5ー6ヤクルト(2024年6月30日 神宮)
4番の復調ぶりが、厳しい敗戦の中でも光っていた。阪神・大山が、先制の5号ソロを含む2安打2打点。打線の核が状態を上げてきた。
「とにかく先に点が欲しかったので、良い結果になってくれて良かった」
“驚き”の一発だった。スコアレスで迎えた4回の第2打席。1死からサイスニードの148キロの直球を捉えた右翼方向への打球は、風にも乗ってぐんぐん伸び、そのままスタンドインした。二塁を回ろうとしていた本人が何度も打球の行方を振り返って確認するほど、想像以上の伸びを見せた。
2点優勢の7回には2死一、二塁から中前に運ぶ適時打。2軍調整を経て再昇格後は2本目のアーチで複数安打は3度目となり、完全復活が近いことを印象づけた。