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ソフトバンク 断トツ得点力 3番・栗原「後ろに凄い打者がたくさんいる。今はそんなに打点というより…」

スポニチアネックス 2024年7月1日 5時3分

 ◇パ・リーグ ソフトバンク10ー3日本ハム(2024年6月30日 エスコンF)

 ソフトバンクは30日、日本ハムを10―3で下し、今季7度目の同一カード3連勝を果たした。4回に栗原陵矢内野手(27)が右中間への先制7号ソロで口火を切り、8回に5点を奪うなどして大勝。打点はリーグトップの山川が49、同2位の近藤が47、同3位の栗原が44とチーム内の争いが激しく、破壊力ある打線の原動力となっている。貯金を今季最多28とし、最短で6日にも優勝マジックが点灯する。

 0―0で迎えた4回、3番・栗原が口火を切る一発を放った。日本ハム先発・加藤貴のチェンジアップを捉えた。「うまく反応し、いい回転で打つことができました」。7号先制ソロを右中間席にたたき込んだ。

 前日までの今カード2戦はノーヒットだった。「自分が狙ってるボールが来た時とかに手に力が入っちゃって、なおさらバットが出てこない状況が多かった」。この日の試合前練習では力感なく振り、体で回ることをイメージして実践。見事に結果につなげ、難敵の左腕から大きな先制点を奪った。

 打点はリーグトップの4番・山川が49、同2位の5番・近藤が47で同3位の栗原は44とクリーンアップが上位を占めている。柳田の離脱以降、3番を担う栗原は「打点は自分一人ではどうこうできないもの。チームに感謝したいです」と話す。チームは12球団断トツの得点力を示しており「後ろに凄い打者がたくさんいる。今はそんなに打点というより、つなぐ意識のほうが強いかなと思います」と続けた。

 2点リードで迎えた8回に打者一巡の猛攻で一挙5点を挙げ、9回にも3点を追加して日本ハムの戦意をそいだ。送球間できっちりと進塁するなど隙なく2桁10点の大勝。小久保監督は「そこは点差は関係ない。チームの決めごとなので。点差が何点でもというチームの決めごとをやっています」と集中力を切らさなかった攻撃にうなずいた。

 日本ハムが山崎、伊藤、加藤貴と主力級の先発投手をぶつけてきた中で今季7度目の同一カード3連勝。シーズン約半分となる71試合を消化し、貯金は最多28と勢いは増すばかりだ。6月は一度も連敗がなく、全カードで勝ち越して、17勝5敗1分け、勝率・773と驚異的な強さを見せつけた。「そうですか。あと3カ月、頑張ります」と小久保監督。7月戦線に入っても手を緩めず、ペナント奪還へと突き進む。(木下 大一)

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