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巨人・若林 トレード移籍後初先発!初安打!初打点!「ようやくチームの一員になれた気がしました」

スポニチアネックス 2024年7月1日 5時32分

 ◇セ・リーグ 巨人3―2広島(2024年6月30日 東京D)

 ニューフェースの活躍で3位浮上を果たした。巨人・若林楽人外野手(26)が30日、広島戦で西武からのトレード移籍後、初スタメン出場。初回に移籍後初安打初打点となる左前適時打を放つなど2安打1打点に、好守で勝利に貢献した。2勝1敗と勝ち越した首位・広島に3・5ゲーム差、2位・DeNAには0・5ゲーム差に迫った。

 初々しく、自己紹介した。本拠地となった東京ドームで初めてのお立ち台。移籍後初安打初打点を含む2安打1打点で3位浮上に導いた若林は、はにかみながらファンにあいさつした。

 「西武から移籍してきました若林です。ようやく今日、チームの一員になれた気がしました。ありがとうございます」

 6月25日に西武に移籍した松原との交換トレードが発表された。首位・広島との3連戦初戦だった同28日に出場選手登録され、2度の代打出場。前日は一打同点の好機だった9回2死一、二塁で空振り三振に倒れ、最後の打者になっていた。「心が折れそうだったんですけど、ただ落ち込んでも一緒の失敗をすると思った。今日だけ頑張ろうと自分で決めて」。この日、球場に到着すると「6番・左翼」で移籍後初のスタメン出場を告げられた。

 1点を先制した初回2死一、三塁。指1本分、短く持ったバットで、左腕・玉村のスライダーを左前に運んだ。移籍後初安打が貴重なタイムリー。4回は俊足を生かして中越え三塁打し、マルチ安打をマークした。試合前は阿部監督から「静から動じゃなくて、動から動で打った方がいいよ」と助言を受けた。「ヒントをいただいたのは良かったです」と感謝を結果につなげ、2回2死満塁の守りでは頭上を襲った打球をフェンスに激突しながら好捕し攻守で貢献。阿部監督は「彼はちょっと動物的なところがある。ポテンシャルは素晴らしいので、どんどんチャンスをあげたい」と期待を寄せた。

 サウナ好きで知られる4年目の26歳。「そんな心に余裕なくて入れてないです。いっぱいいっぱいで…」。東京ドームの豪華なサウナは未体験で「整って」いない。だが、初スタメンのチャンスを生かして3位浮上に貢献。「プロ野球の世界は結果を出して認められる。打って喜んでもらえたのはうれしい」と自己紹介の場は自分で整えた。(川島 毅洋)

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