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ひろゆき氏が成田空港問題チクリ 千葉県知事がXで“抗議”「これ以上、誤った風説を流布しないで」

スポニチアネックス 2024年7月1日 9時25分

 千葉県の熊谷俊人知事(46)が1日、自身のSNSを更新。実業家・西村博之(ひろゆき)氏(47)が投稿した成田空港を巡る見解に対し、「誤った風説を流布しないで」と注意を呼びかけた。

 6月28日、東京都知事選(7月7日投開票)に立候補している蓮舫氏がXに「羽田空港の新ルートの運用からもう4年が経ちます。ルートの下に暮らす多くの方々は、落下物が落ちてくるのではないかという不安な気持ちで暮らしています。そろそろ点検が必要ではないでしょうか。経済は大事です。でも、人があっての、命があっての経済です。蓮舫は、国に羽田空港新ルートの見直しを求めていきます。#蓮舫と次の東京へ」と投稿した。

 この投稿に対し、熊谷知事は「今まで羽田空港の着陸便は対岸の千葉の上空を通り、千葉県民が騒音の影響を受け、東京都は羽田空港の恩恵を受けながら、騒音の影響に晒されることが少なかったのです」と返信。「この不公平を当時千葉市長だった私も含めて千葉側が訴え、一部時間帯で東京都心上空を飛行するようになりました」と説明し、「もちろん、新ルートの住民の方々のお気持ちも理解できますが、日中の時間帯という一番影響の少ない時間で、依然として早朝や夜間は千葉側です。誰が今まで騒音の影響を受けてきたのか、経緯を十分に理解頂き、空港がもたらす恩恵と騒音についてバランスをどう考えるのか、行政を司る立場の難しさを受け止めて頂きたいと思います」と指摘していた。

 知事の発言に、今度はひろゆき氏が「成田空港を発展させておけばよかったのに、離着陸制限をして滑走路を増やさず、駅の出口に謎のパスポートチェックを作るとか、不便にし続けた。結果として、アジアの国際空港ハブの地位を韓国やシンガポールに取られた。千葉県が成田空港発展の恩恵を自ら潰しておいて何を言ってるのだろう、、?」とチクリ。「60年前に起きた三里塚闘争を成田空港が発展出来なかった理由で上げてる人が居ますが、やぐらが撤去されたのはたった1年前の2023年です。あの時代に危険だから手を出せなかったというのはまだわかりますが、60年たって進まない理由にはならないですよ」とつづった。

 この投稿を見た熊谷知事。「開港以降も成田空港会社が順次、買収や明渡請求等を重ね、櫓等の撤去も進められてきたことをご存知なく絡んできたのですね。昨年比較的大きくニュースになったので、それまで何も進んでいなかったと勘違いされたのでしょう」と指摘し、「これ以上、地元や関係者の努力を無視する誤った風説を流布しないで下さい」と切実に訴えた。

 ひろゆき氏との“口論”は、ネット上で大きな話題を集めた。思わぬ注目を浴びた熊谷知事は「成田空港関連について、ひろゆき氏にツイートをしていますが、彼と対話したり、説得することは目的ではありません」と主張。成田空港の今後の機能強化についての資料URLや成田空港の新たなターミナル建設など「新しい成田空港」構想検討会の資料URLを添えて、「成田空港については彼以外にも誤った現状認識をしている方が多いので、多くの方に関心・理解頂くための機会と捉えています。その点では感謝しています」と、このやり取りを機に広く知れ渡ったことに関しては感謝を述べた。

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